上司が苦手なのに認められたい。上司が不機嫌になると怯える。人格否定されてもなぜか離れられないときの対処法

上司が苦手だったり、さらに言えば、大嫌い、という人はたくさんいるだろう。

ただ、その一方で、心の中に実は、「認められたい」という気持ちを強く抱えている場合、非常に苦しむことになる。

その仕組みが、最近読んだ本の中で、クリアに説明されていた。

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本当は苦手なのに認められたい、矛盾した気持ちは、「暗示」にかかっているから

最近、下記の記事で紹介したように、大嶋信頼さんの本をたくさん読んだ。

その中で、「職場の苦手な上司との関係」に、即・効くなと思ったのが、「ミラーニューロンがあなたを救う!- 人に支配されない脳をつくる4つの実践テクニック –」の中の、〈本音モードで呪いの元を切り離す!〉という章。

催眠術的に見ると、人は「快」と「不快」の両方の暗示を一緒に入れられると、ダブルバインド(二重拘束)といって、催眠状態になり、強く暗示がかかってしまうそう。

これ、自分の上司や、自分の親と照らし合わせてみると、「確かに!」と納得できることが多い。

以下、本文の大嶋信頼さん自身の体験談から引用。

私が会社で働いていた時、上司から様々な暗示をかけられました。

「若いから何もわかっていない」、「専門的知識が足りないから応用が利かない」、「社会経験が少ないか ら人から信頼されない」など、たくさん暗示を入れられます。

それでいて「君は特別な存在だから」と 入れられてしまうので、私は上司から認められようと上司に近づいて必死に努力をしてしまうのです。
ミラーニューロンがあなたを救う!

これが、

  • 若いから何もわかっていない
  • 専門的知識が足りないから応用が利かない
  • 社会経験が少ないか ら人から信頼されない

などの「不快」の暗示だけなら、上司に対しての感情は、健全な「うざい」「ムカつく」「大嫌い」「苦手」などで済む(そういう人は身近にもたくさんいるはず)。

それなのに、なぜか自分だけが、そういった負の感情の裏側に、「気に入られたい」「認められたい」という感情を同時に抱いて、苦しむ

それは、自分が毒親育ちだから?自己肯定感が低いから?人を蹴落としたい卑しい人間だから?と、自分のせいにしてきた人も多いかもしれない。

しかし、それはこちら側の問題ではなく、〈上司側が、ダブルバインドでこちらを催眠状態に陥れた結果、私は深い暗示にかかっていた〉、と考えると、スコンと腑に落ちるのだ。

大嶋さんの例だと、

  • 「君は特別な存在だから」

という「快」の暗示が同時に入っている。

すると、嫌な上司とは距離を置けばいいのに、なぜか大嶋さんは、上司に執着してしまうのだ。

上司は直接的に私を責めているわけではないのに、いつも近くによるだけで不快な気分になっていた のです。

でも、私は「君は特別な存在だから」とか「君のことを期待しているから」という暗示も入れられているので、不快な気分にさせられるのに近寄ってしまって、上司に落とされるということを繰り返していました。
ミラーニューロンがあなたを救う!

私も経験があるけれど、この罠にはまると、仕事のすべてが、

  • 上司に認められた、褒められた、機嫌が良くなった
  • 上司に失望された、怒らせた、不機嫌になった

の繰り返しから構成されて、アップダウンが激しすぎ、自分の心が消耗する。

上司が心底苦手なのに、いつも上司の動向が気になってしまう。

それが、実は、すべて暗示のせいだったかもしれないなんて。

本の中では、こういったダブルバインドにかける暗示のことを「呪いの暗示」と読んでいて、呪いの暗示をかけてくる人の見分け方が、下記のように説明されている。

呪いの暗示をかける人の特徴は、会話をした後に「悪いことを言ってしまったかな?」とか「あれを言わなければよかった」などと後悔をさせる人です。

「あの人私が言ったことをどう思ったかな?」と考えてしまう相手も呪いの暗示をかける人です。

会話をしてる時に、なにげなく呪いの暗示をかけられているので、後になって後悔したり、罪悪感で苦しくなったりするのです。
ミラーニューロンがあなたを救う!

これを読んだとき、私は衝撃を受けた。

  • 「まんま当てはまるじゃないか!!!」

と。

そして、「呪いの暗示をかける人は変わらない」とキッパリ明言されている点にも安心できた。

この呪いの暗示をかける人は一生変わることはありません。

この人たちは呪いの暗示をかけるために生まれてきたようなものです。

この人たちと解り合おうと一生懸命にかかわっても、呪いの暗示をかけられて自由を奪われてしまうだけなのです。
ミラーニューロンがあなたを救う!

実際に変わらないのかどうかはわからない。

けれど、暗示にかかりやすいこちら側の身としては、ともすれば、「相手が変わってくれるかもしれない」「わかり合えれば違うかもしれない」と一筋の希望を持って執着しかねない。

だから、「わかり合おうとしても無駄」と、釘を刺すような言葉には、ハッとさせられた。

暗示から抜ける方法は?

暗示から抜ける方法については、前述の本のなかで、複数紹介されている。

前述の上司の例では、〈本音モード〉という手法を使って、その後、下記のように変化したそうだ。

本音モードを起動して仕事をすると楽になったので、職場ではそのまま本音モードを起動したままに なりました。

それまで上司から認められるために一生懸命に気を使っていて、勉強も人一倍やっていたのですが、 上司からは一切認められたことはありませんでした。

でも、本音モードの私になっただけで、上司は急に私のことを褒めだしたのです。

「え?努力をしていた時は全く褒めなかったのに、なにをいまさら」と思ったのです。

相手から褒められて認められたりすると、これが呪いの暗示の罠だったりするのです。

褒められたからといって私が上司に近づいて上司に気を遣ったりすると、すぐに「お前はダメだ!」といわれて傷つけられて再び落ち込まされてしまうのです。

近づいたら傷つけられるので、私はすぐに本音モードで防御します。

本音モードになるとやっばり上司と会話をしたくなくなるので無視をします。

すると上司は私に気を使うようになります。これを繰り返しているうちに、上司とはいい距離感が取れるようになり、私は上司から傷つけられることがなくなったのです。
ミラーニューロンがあなたを救う!

この感覚、すごくよくわかる。

というのも、私も、自己流で、似た対処法を取ったときに、上司の態度がまったく同じように変化したのだ。

そのことを思い出して、「ああ、私は自分なりに、本音モードをやっていたんだ!!」と気付き、とてもおもしろくなった。

さらに、当時、「なんであの人は、努力せず気も遣わないのに、いつも褒められて、上司から機嫌を取ってもらえるんだ!」と、私が憤っていた人は、実は常に〈本音モード〉全開だったのだ、ということにも思い当たった。

本音モードの使い方は、簡単にいえば「本音モード!」と頭のなかで叫ぶだけなのだけれど、詳しくは、「ミラーニューロンがあなたを救う!」を読むと、深く理解できると思う。

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