歯周病は心筋梗塞・アルツハイマーの原因に—予防する対策方法

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歯周病は、「口臭の原因」となるだけでなく、心筋梗塞やアルツハイマーなどの病気の原因になる。

歯茎から血管に入り込んだ歯周病菌が動脈硬化をもたらし、心筋梗塞などの原因になることがわかっているという。

歯周病は心筋梗塞の原因になる

今週発売のFRIDAYに、「今や35歳の8割が罹患する国民病 歯周病を放置すると心筋梗塞になる」という記事が掲載されていた。

以下、記事内より引用(赤線は筆者)。

歯周病の恐怖は口の中だけにとどまらない。

歯茎から血管に入り込んだ歯周病菌は動脈硬化をもたらし、心筋梗塞などの原因になることがわかっている

重度の歯周病を患っている人は、そうではない人と比較して脳卒中や心筋梗塞、狭心症など脳や心臓の病気の発生率が1.5倍〜2.8倍も高くなるという報告もある。
FRIDAY 2017年3月10・17日合併号

歯周病菌は、口内にとどまらずに、歯茎から血管に入り込んで、心筋梗塞の原因になるのだという。

さらに、

名古屋市立大学と国立長寿医療研究センターなどの研究では、アルツハイマー病との関連も指摘されている
FRIDAY 2017年3月10・17日合併号

というのだから、恐ろしい。しかも歯周病は、他人事ではない。

昔は「歯槽膿漏」と呼ばれて、「老人がかかるもの」という印象が強かったが、厚労省の調査によれば

  • 35歳以上の8割が歯周病

という事態になっているというのだ。

歯周病はドブやイオウの口臭がする

歯周病になると、独特の臭いが出るので、周囲も気付きやすい。

歯周病菌の中でも重症化の原因となる「P.g(ポルフィロモナス・ジンジバリス)菌」は、硫化水素のような独特のニオイがある。

だから、歯周病になると口臭が強くなるのだ。

こんな臭いが口からしたら要注意

  • イオウの温泉のようなニオイ
  • ドブ川のようなニオイ

歯周病以前に、ニオイが気になって生活するのが苦しくなりそうだが、上記のようなニオイは歯周病の特徴。

こういったニオイが出ている場合は、まずは歯医者さんへ行った方が良い。

歯周病はキスやスプーン・箸の共有でうつる

心筋梗塞の原因にはなるわ、ドブのニオイがするわ、最悪な歯周病。気を付けないといけないのは、「歯周病はうつる」ということ。

歯周病がうつる行為には、次のようなものがある。

  • キス
  • 回し飲み・回し食い
  • スプーン・箸の使い回し
  • くしゃみ
  • 妊娠中の母子感染

「自分はまだまだ歯周病なんてかからない」と思っていても、意外に身近に感染ルートがあるので、驚いてしまう。

歯周病にならないために

喫煙をやめる

まず、歯周病を誘発し悪化させるものとして、「喫煙」がある。

たばこに含まれるニコチンなどの有害物質が歯茎の血行を悪くし、口腔内の免疫力を低下させるのだ。
FRIDAY 2017年3月10・17日合併号

たばこの害は数々あるが、ダイレクトに口内に煙りを吸い込むことを想像すれば、歯周病への影響も大きいのだろう。

回し飲み・回し食いをやめる

回し飲みや回し食い、箸やスプーンの使い回しは、その参加者の中に歯周病菌を持っている人がいた場合、それをもらってしまうことになる。

なので、潔癖症と思われようが、回し飲み・回し食いはしないようにしよう。

また、前述した「歯周病患者特有の口臭」を持っている人と話すときには、くしゃみなどの唾が自分にかからないように注意する

よくかんで食べる

唾液には殺菌作用があるので、唾液をしっかり出すと免疫力が高まる。

逆に、唾液が少なくなると、口内の自浄作用が働かなくなり、細菌が繁殖する原因になってしまう。

日頃からよくかんで食べるように心掛けると、歯周病対策になる。

歯垢・歯石がたまらないようにする

歯垢・歯石は、食べかすではない。それは「細菌の塊」だ。

もちろん、その中には歯周病菌も潜んでいる。

だから、歯垢・歯石がたまらないようにすることが大切。そのためには、

  • 毎日の歯みがき
  • デンタルフロス・糸ようじ
  • 定期的な歯科医院でのクリーニング

が効果的。

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基本的なことだけれど、これをしっかり歯をケアすることが歯周病の予防につながる。歯のケアは、虫歯予防だけでなく、歯周病を予防ためにも大切なのだ。

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