ヨガに熱心に通うようになって、苦労したのが「チャトランガダンダーサナ(四肢で支える杖のポーズ)」だ。
どうしてもうまく下りられずに、ベチャッ!!とつぶれていたのが、コツをつかんだら急速にできるようになった。
コツをつかめるまでに2ヶ月以上かかった。コツをつかんでからは早くて、2〜3週間できれいにできるようになった。
チャトランガで「ひじを締める」ができない
どのインストラクターも、
- わき・ひじを締める
- ひじをまっすぐ後ろに引く
と指導してくれる。ただ、いくらひじを締めようとしても、できない。ひじをまっすぐ後ろに引けず、横になってしまう。
- 「ひじを締めないと肩の筋肉を使うので非常につらいですよ」
- 「ひじを開くとモリモリの筋肉が付いてしまいます」
- 「ひじをろっ骨に沿わせるようにまっすぐ後ろに引いてください」
……などなど、教えていただいて、その通りにしようとするが、できない。
ひじを締めるのはわかったものの、「どうすればひじを締められるのか?」が知りたいと思っていた。
チャトランガの練習法をYouTube動画で研究
まず、YouTubeでいくつかの動画を見て、研究した。
上記動画の他にも5〜6個の動画を見た。注意すべき点が解説されていて、とてもためになった。
ただ、どうしてもひじを締めるのがうまくいかなかった。
上腕を外に回転させるのがコツ
どうして、ひじを締めて後ろに引くことができないのか……。鏡を見て研究した。
結果、ひじの角度に問題があるのだとわかった。
ひじのシワを内側に向けたまま(左右向かい合わせにしたまま)ひじを曲げると、当然ひじは横(左右)に開く。

ひじのシワが向かい合わせのまま下りるとひじは左右に開く
そこで、まずは上腕(うでのひじより上部分)を外旋させる。
そうすると、ひじのシワが正面を向き、ワキがギュッと締まる。
- ワキ・ひじを締めてください
とは、
- 上腕を外旋させてください
と言い換えることができる。
すると、これだけで急速にチャトランガらしきものができるようになった。
猿手(猿腕)に注意しすぎてひじが開いていた
キャットアンドカウで四つんばいになったとき、どのインストラクターも、猿手(正しくは猿腕)を注意する。

キャットアンドカウ
ひじのシワが正面を向いて、ひじの関節が過伸展(伸びすぎて突っ張っている状態)になるとけがをするため、シワを内側に向けるように指導される。
このひじの状態でチャトランガをおりようとすると、ひじは左右に開いてしまう。
これが、私の中ではつまずきの一因だった。
「猿腕になってはダメ」というインプットが強くあるので、チャトランガのときも、上腕を内旋させておかないといけないのかと思っていた。
でも、逆で、チャトランガのときの上腕は外旋させないとダメなのだった。
※追記:非常にわかりやすい記事を発見
上腕の外旋はじめチャトランガのコツについて、非常に分かりやすい記事を発見した。
この記事を最初に読んでいたら、もっと早く上達していたに違いない。
イメージトレーニングで壁に立って鏡の前でやる練習法
ひじの回転、下りる方向、ひじの角度などを落ち着いてチェックするために、壁の前に立ってシミュレーションした。
これが、私にはとても良かった。
自宅で壁に手をつき、どういう風にひじを動かすと、どういう風に体が下りるのか、向きはどうなるのかなど、ひとりで研究していた。
これでコツが一気につかめた。
初心者は体幹・筋肉不足も苦手な一因
コツをつかんでチャトランガらしきものにグッと近づいたが、それだけではチャトランガ習得には至らなかった。
コツがわかった上で、必要な筋肉を付けないとできないのだった。
インストラクターが「筋肉で無理やりするのではない」「ひじを締めればラクにできる」と指導するのを聞いて、正しいやり方なら筋肉を使わないのかと勘違いしていた。
そうではなく、正しいやり方でチャトランガをするためには、そのための体幹や筋肉というベースが必要だった(当たり前なのだが)。
どの筋肉を使えばいいのかコツをつかんでからは、その筋肉をメキメキ発達させることができたため、2〜3週間で急速に上達した。
肩の筋肉ではなく、二の腕の筋肉を使って、体幹(背中とおなか)で支えながら、じっくりと体を動かしていく感じ。
ひじが開かないように慎重に下りる
チャトランガの体制に入るや否や、ペチャッ!!!とつぶれていたステージを卒業。ある程度、自分のコントロールでチャトランガに取り組めるようになった。
すると、鏡を見て、自分のフォームをチェックしながら、慎重に下りることができるようになった。
ここからは、どんどん上達していった。
ひじを締めて、90度まで曲げたところでキープして、呼吸に合わせて、アッパードッグ→ダウンドッグとスムーズな動きができるように。
太陽礼拝が気持ち良くできるようになったのがうれしい
私は太陽礼拝が大好きなので、スムーズに美しい流れで太陽礼拝をするために、チャトランガはできるようになりたかった。
チャトランガができるようになってから、太陽礼拝が本当に気持ちが良くて仕方ない。
これからも研究しながら、ひとつひとつのポーズを深めていけたらいいな、と思う。