致死性不整脈とは?ダイエット・ストレス・過労が原因に

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私立恵比寿中学(エビ中)の松野莉奈さんが18歳という若さで亡くなった。その病名が「致死性不整脈」らしい。

どんな病気なのだろうと思っていたら、〈週刊女性 2017年02月28日号〉に医師のコメントが掲載されていた。

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致死性不整脈とはいったいどんなものなのか

致死性不整脈は、心臓の不整脈のなかでもっとも危険度が高い、文字どおり“命に直結する”タイプの不整脈だ。日本では心臓の突然死によって年間約6〜8万人が亡くなっているとされ、そのおもいます。な原因が致死性不整脈だという。

心臓マッサージなどの心肺蘇生術の普及に取り組む、早田台史医師のコメントから抜粋。

「心室細動(あるいは無脈性心室頻拍)という不整脈が出たと考えられますが、心室細動とは心臓が小刻みに震えて全身に血液を送ることができない状態です。

心室細動が起きる原因はいくつかあり、過度のダイエットなどで低カリウム血症になった場合も考えられますが、松野さんがもともと心臓に持病を抱えていなかったとすればウイルス性の心筋炎の可能性が大きいですね。つまり風邪です。

風邪のウイルスが心臓に入って炎症を起こしてしまうんですね。めったにないですがまれに起こりうる病気で、死に至る怖い病気です」
週刊女性 2017年02月28日号

このコメントから、松野さんは風邪をきっかけに致死性不整脈を発症した可能性が示唆されている。

心室細動:心臓が正常に収縮できなくなり、血液循環がほぼ停止する状態を指す。この状態が続くと、数分で意識を失い、命に関わる。
低カリウム血症:血液中のカリウム濃度が低下した状態。カリウムは心臓の電気的なリズムを保つ重要なミネラルで、不足すると不整脈を引き起こしやすくなる。
ウイルス性心筋炎:風邪などのウイルスが心臓の筋肉に炎症を起こす病気。頻度は高くないが、発症すると重篤化する場合がある。

私がとくに引っかかったのが、早田医師のコメントに含まれていた次の一文だ。

  • 「過度のダイエットなどで低カリウム血症になった場合も考えられますが」

低カリウム血症は、無理なダイエットや、摂食障害、拒食症・過食症で、利尿剤(ラシックス等)や下剤を乱用している人に多い症状

MSDマニュアル(医療従事者向け)にも、持続性の低カリウム血症の原因として利尿薬と下剤の乱用が挙げられており、「これはとくに体重を減らすことに拘泥する患者に多い」と記載されているとのこと。

「痩せたい」という気持ちのその先に、致死性不整脈で命を落とす可能性もあるのだから、注意が必要だ。

過労・ストレスも、致死性不整脈の原因になる

さらに調べると、2007年に致死性不整脈で亡くなった看護師が、過労死として労災認定された事例があった。

以下、当時の新聞記事を転載されているブログから引用。

東京都済生会中央病院(東京都港区、高木誠院長)に勤務していた看護師の高橋愛依さん(当時24歳)が亡くなったのは、長時間の過重労働が原因だとして、東京・三田労働基準監督署は過労死の労災認定をした。(中略)

代理人などによると高橋さんは06年4月に同病院に就職、手術室勤務になった。07年5月28日の当直明けの朝に手術室のストレッチャーで意識不明になっているのが見つかり、致死性不整脈で同日亡くなった
看護師に過労死認定(東京都済生会中央病院)/ナースのおばちゃん的ブログ

松野莉奈さんの状況は分からないけれど、上記の看護師さんは24歳女性、松野さんは18歳女性。若い女性でも、突如発症してしまうことがある致死性不整脈。

ダイエット・ストレス・過労、軽く見てがんばってしまいがち。けれど、命を奪うリスクがあることを考慮すれば、私たちはもっともっと、「ゆるく」「力を抜いて」過ごしたほうが良い気がする。

体を休める、無理なストレスをかけない、それが致死性不整脈の予防につながる。

致死性不整脈にかかってしまったらどうする?

予防していても、致死性不整脈を発症してしまったら、助かる可能性はあるのだろうか。

前述の〈週刊女性 2017年02月28日号〉の記事内では、下記のように記載されている。

「早い時期に心筋炎に気づくか、発作が起きたときすぐに心臓マッサージを行いAEDを使って心肺蘇生をすれば助かる可能性はゼロではありません」(前出・早田医師)

週刊女性 2017年02月28日号

とにかく、「早期発見」があれば、可能性があるということ。とっさの判断、対応が明暗を分けることになる。

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