賛否両論の『「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法』(大嶋信頼著)を読んだ

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一時はハマっていたけれど、最近は遠ざかっていた大嶋信頼さん。

賛否両論なことが気になって、久しぶりに手に取った1冊が良かったので、感想を書いてみる。

目次

1年前に一気に読破した大嶋本

大嶋信頼」さんという、催眠療法系のカウンセラーを知ったのは、約一年前のこと。そのときの記事が、こちら。

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大嶋信頼さんは、米国のアズベリー大学で心理学を学んだ後、アルコール依存症の専門病院や東京都精神医学総合研究所で臨床経験を積み、独自のFAP療法(心的外傷からの解放を目指す短期療法)を開発した心理カウンセラー。

知ったときは一気に読み尽くした。その時点で出版されていた本は10冊。それから一年たって、あれよあれよとメディアへの露出も増え、毎月いろいろな出版社から新刊が出版されて盛り上がっている様子。

いま見てみたら、この一年で17冊、増えていた。1ヶ月に1冊以上のハイペースでの出版。

私は「自分にとって効く」と思える本を大事に読みたい。新刊のたびに全部購入するような追い掛け方は、しないでいた。

久しぶりに〈「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法〉を購入

そんなわけで、しばらく大嶋信頼さんの本は買っていなかった。

そこへ先日、久しぶりに『「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法』という本を買った。

2018年6月発売の本(「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法)
2018年6月発売の本
「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法

興味を持ったのは、珍しくAmazonレビューの評価が割れていたからだ(こちら)。

大嶋信頼さんは、Amazonレビューに書かれた質問にブログで回答するという手法を採られている。読者と著者のコミュニケーション手段になっていることも影響しているのか、評価は軒並み高くて、低い評価はあまり見掛けない。

でも、この本に関しては、辛口コメントも目立っていた。逆に興味をそそられた。

低評価で目に留まったレビューは、

  • 後半から急にスピリチュアルになって付いていけない
  • これは心理学ではなくオカルト
  • 著者の経験談が暗すぎる(自己肯定感が低すぎてイライラする)

——という趣旨のもの。

どんなものなのか、実際に読んでみよう、と思った。

スピリチュアルなのか、催眠なのか、科学なのか

読んでみて、なるほどな〜、と思った。

大嶋信頼さんの本は、この本に限らず、すごく境界線が曖昧だ。催眠にかけようとしているのか、脳内の科学的な話なのか、スピリチュアルなのか、なんなのか、よくわからない。

「よくわからない」ことを、そのままにできないときに読むと、苦痛かもしれない。

大嶋信頼さんの本で一番好きな「無意識さん」の中に書いてあったことが、心に残っている。

(無意識さんの力で無敵に生きる ―思い込みを捨て、自由自在の人生を手に入れる方法―)
無意識さんの力で無敵に生きる ―思い込みを捨て、自由自在の人生を手に入れる方法―

大嶋さんが催眠の師匠と慕う人の教えとして、

「人の気持ちはわからない、そして、自分の気持ちすらわからない」

というフレーズが出てくるのだ。

わからないものをわかろうとせず、わからないものはわからないと置いておく。その謙虚な姿勢が、あらゆる悩み事から自分を救ってくれる感じがした。

「謙虚な」と書いたのは、この言葉と出会ったとき、

「自分にはわかりようのないことをわかろうとしたり、わからないことを決めつけたり、わたしはなんと傲慢なのだろう。
自分は万能だとでも??」

と感じ入ったからだ。

また、この本の中には、こんなフレーズも出てくる。

どこからどこまでが 現実で幻想なのかわからない、 というのが一番自由で面白いのかもしれない!
無意識さんの力で無敵に生きる

この「わからなさ」に安住する感覚は、心理学の世界で「ネガティブ・ケイパビリティ(答えの出ない状態に耐える力)」と呼ばれる概念とも通じると思う。

わからないけど、効果があるなら、結果オーライというスタンス

そんな背景もあり、大嶋本を読むときには、

  • なんだかよくわからないけど、効果があるなら結果オーライ

というスタンスで、本の設定に“のってみる”つもりで読んでいる。

すると、欲しかった効果が得られたりする。

プラセボ効果(思い込みによる心理的な改善)だろうといわれればそうかも。でも、心が実際に楽になるなら、メカニズムの正体はそこまで重要ではない、とも思う。

実際のところは催眠なのだと思う

そんなつもりで読んでいるものの、実際のところは「催眠なのだろうなぁ」と思っているところも。一見、疑似科学な詭弁に思える展開には「催眠としてだまされてみる」つもりで。

大嶋さんの極端な体験談や独特の語尾も、催眠的な効果を狙ってのことなのだろうと。

たとえば、大嶋さんの体験談として書かれているのに、〈大嶋さんの一人称=私〉に沿って読んでいくうちに、いつのまにか〈私=自分〉にすり替わって、心の中に落ちていくような感覚がある。

これはおそらく、催眠療法でいう「トランス誘導」に近い技術だと思う。大嶋さんは現代催眠(エリクソン催眠)の流れをくむ臨床家であり、文章そのものにスクリプト(催眠の台本)の要素を織り込んでいると考えられる。

読み終えたらよかった

——というスタンスで、催眠療法を受けるつもりで『「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法』を読んでみると、よかった。

たしかに後半に書かれている、過去の自分に会いに行く自己催眠療法的なアプローチは、「オカルト!」と思って抵抗感がある人もいるかもしれない(自己催眠と思ってやると、取り組みやすいが)。

だが、中盤に書かれている、具体的な手法はかなり使える(私はすぐに役立った)。

Kindleで購入したので、いくつかのページはiPhoneでスクリーンショットを撮って、いつでも見られるように写真アプリの中に入れている。

「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法はこちら

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