会社が嫌で仕方ないとき、どう考えれば少しでもラクになれるのか

【注意事項】記事内の商品・サービスへのリンクは、アフィリエイト広告のURLが使われていますので、ご注意ください(嫌な方はクリック回避をお願いいたします)。

また、多くの記事が投稿後1年以上経過した古い情報になっています。その点もご注意ください。

今日からしばし、質問回答。今月その1。

職場メンタルヘルス記事の愛読者です。参考にさせていただき随分ラクになりましたが、やっぱり上司が苦手で会社が嫌で嫌で仕方ない気持ちが消えません。何かアドバイスがあればよろしくお願い致します。

嫌で嫌で嫌で仕方ない仕事との向き合い方

まず、「職場メンタルヘルス」の記事一覧はこちらへ。

「職場メンタルヘルス」の記事一覧

人の悩みの多くは「人間関係」だというけれど、関係する人間は、

  1. 家族
  2. 恋人・パートナー
  3. 職場
  4. 友人

の4つに大きく分けられる。

中でも、「職場」は、「お金=生活」と直結しているので、「どうにもならない」という苦しみを生み出しやすい。

私自身、仕事関連の人間関係に悩んだ時期は長い。そのため試行錯誤してきた。

「やめる」と決めるとびっくりするほど楽になる

私の経験では、一番効果があった方法は「やめる」と決めることだ。

  • 「そんなこと言ったってやめられるわけがない…!」

……という気持ちもよくわかる(私もそうだった)。

ただ、ここで言っているのは「やめると決める」という決断だけ。

やめる」という退職の行動までは含まない。

必ずしも本当にやめなくてもいい。本当にやめるのか・やめないのかは、実は大きな問題ではない。

〈今すぐこの場で気持ちを楽にする〉という目的のために、「会社をやめると決める」ことが、ものすごく効果絶大だったのだ。

やめると決断しただけで、頭と体にみっしり詰まっていたストレスが、スーッと溶けていくようだった。

やめたいのにやめられない・やめると決断できない状況が一番ツラい

「仕事が嫌だ嫌だ嫌だ」「会社に行きたくない行きたくない行きたくない」という渦の中にいるとき、その苦しみの半分くらいは、

  • 嫌なのにやらなければならない
  • 行きたくないのに行かなければならない

という、「本音とは違う行動を選択しなければならないジレンマ」にある。

やめたいのにやめられない・やめると決断できない状況は、それだけでとても苦しい。

感情と思考が一致していない状態」ともいえる。

だから、ひとまずの応急処置として、感情と思考を一致させる。

感情=会社いやだ
思考=会社やめる

と整合性を取ることで、苦しみの半分くらいは、その場で消すことができる。

やめると決めると人間関係は好転する

では、「やめる」と決めると、実際に何が起きるか。

私の体験では、やめると決めると、途端に人間関係は好転した。

  • 会社を退職するときに、辞意を伝えてから退職日までの間、急に居心地が良くなった

という体験をしたことのある人も、いるかもしれない。

「これなら、やめなくても良かったかな?」なんて思えてしまうほどに。

この理由のひとつは、「やめる」と決めた途端に、自分が吹っ切れて本音がいえるようになり、その分「強者」となって、周囲の支配やイライラ攻撃や嫉妬を、受けなくなったからだろう。

今までは、上司や同僚の顔色を見ながら仕事をしていて、相手に舐められたり甘えられたり、逆に態度が悪いと勘違いされたり、緊張して強ばったり、うまくいかなかった。

それが、一瞬にしてすっ飛んでいくイメージ。

「やめる」と決めると、職場の人は自分に関係ない、ただの他人になる。人間関係はリセットされる。

相手と自分の境界線が曖昧になっていた場合、ここで正しい位置に距離が戻る。適切な距離感が生まれるのだ。

実際にやめるか・やめないかの行動は置いておいて、思考だけ「やめる」と決断してしまえば、このモードに入れる。

やめると決めると視野が広くなる

もうひとつ、やめると決めると良いことは、視野が広くなることだ。

  • この会社しかない
  • やめたら生きていけない
  • 首になったらどうしよう

……と凝り固まっていると、視野がとことん狭くなって、目の前の上司が世界のすべてのように錯覚してしまう。

会社にいる時間のみならず、家にいるときも、プライベートで外出しているときも、頭の中が上司で占領されているなんて、非常にもったいないことだ。

(私はこの状態に陥っている自分に気付いたとき、心底ゾッとした。嫌いな人のことで人生をいっぱいにしていたのだから)

それが「やめる」と決めてしまえば、自然と「自分の可能性」に意識がいくようになる。

こんなこともできるし、あんなこともできる。いま何歳であっても、私はこれから何者にもなれる。

固く握りしめてきたこぶしを、そっと開く勇気が生まれるかもしれない。

氷河期に就職活動していた人は要注意

最後にひとつ、注意点。

高校卒業時・大学卒業時などの就職活動の時期が、いわゆる「就職氷河期」だった人は、

  • ここでしか生きていけない

という固執した思考になりやすいので、意識的に注意が必要だ。

※一般に1993年~2005年卒と2011年~2013年卒に就活した世代

「上司に嫌われてはいけない」という恐れを強く抱いているのなら、それは世代特有のものかもしれない。

自分の性格の問題と思い込んでいたなら、真の原因は自分の外にあると気付くだけで、何かが変わり始めるはずだ。

RECOMMEND 同じカテゴリ内の前後記事