先日、ちょっとびっくりなことが起きた。
かなりユルユルになっていた糖質制限を、急激に厳格化した直後のタイミングで受けた人間ドックの血液検査で、LDLコレステロール(悪玉のダメなほう)の値が急上昇したのだ。
もともとLDLは高値だったがミニピルに変更で下がったはずが…
私は過去に、LDLコレステロール値が高値だったことがある。
そのときは、LDLコレステロール値がじりじりと上がっていったタイミングと、低用量ピルを飲み出したタイミングが同じだった。
「LDLコレステロールが高いのは、低用量ピルのせいでは?」と考えて、低用量ピルからミニピルへ切り替えた経緯がある。
その結果、無事にLDLコレステロール値は正常範囲内の数値まで落ちた。そのときの経緯を書いた記事がこちら。
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基準値「60〜119mg/dl」に対して、140以上あったLDLコレステロールが、ミニピルに変更して3ヶ月後の血液検査で「115」まで下がっていた。
しかし。それから半年後の今回、なぜかLDLコレステロール値が「220」になっていた。見たことがない数字過ぎて、ギョッとした。なんだこれは。
中性脂肪は下限ギリギリ・体重は痩せ判定・運動もしている
異常はLDLコレステロールだけ。中性脂肪はいつも30台で下限ギリギリ(基準値30〜149mg/dl)。HDLコレステロール(善玉)も70以上ある(基準値40以上)。体重的にも、BMIでは痩せの部類に入る。
運動も毎日しているし、ピルだってミニピルに変えたんだし。
思い当たるのは直前にやっていた極端な糖質制限?
先に断っておくと、これから食生活を調整して数ヶ月後に再検査するので、現時点で原因はわかっていない。
ひとつの可能性として思い当たるのが、今回の人間ドック直前に、急激に極端な糖質制限をしていたことだ。
私はもともと糖質制限を食生活のベースにしているが、ここのところ、ユルユルになっていた。そこで、ちょっと体を絞りたいと思い、人間ドックの10日間くらい前から、糖質制限を厳格化していたのだ。
私が糖質制限を徹底するときの常で、初期は空腹感を出さないように、脂質どんどんOK!のスタンスでやっていた。肉の脂身、揚げ物、マヨネーズ、生クリーム、チーズなどなど、糖質さえ取らなければ何でもアリで、脂質過多になっていた。
糖質の制限はキッチリしていたために目に見える体重は減っていたが、見えないところで血に変化が現れていたのかもしれない。
糖質制限の初期にLDLコレステロール値が上がるのは知られた話
ところで、〈糖質制限を始めた初期にLDLコレステロールが上がる場合がある〉というのは、わりと知られた話だ。
そのまま糖質制限を継続するうちに、初期に上昇したLDLコレステロールは徐々に下がり始め、その後、横ばいになると言われる。
また、糖質制限の漫画などを出版しているゆうスキンクリニックのサイトには、中性脂肪・血糖値の値が正常ならLDLが高値になっても問題ないと書いてある。
糖質制限をしていて、LDLコレステロールが高値となる方もいますが、中性脂肪や血糖値の値が正常であるなら、問題はないとお考えください。
ゆうスキンクリニック
実際、多少基準値をオーバーするくらいなら、問題ないのだろう。かといって、私のように、200超えという激しい高値でも大丈夫といっていいのか……、これは不安だ。
極端な高脂質食は避けて様子を見てみることに
いろいろ調べたり考えたりした結果、
- 厳格な糖質制限という名のもとに脂質取りすぎた極端な食生活のせいで、一時的にLDLコレステロール値が急上昇した
……という可能性が高いと思う。
糖質制限まわりの情報を収集していると「高脂質食は心臓病のリスクを上昇させない」とか「コレステロールはそもそも悪者ではない」といった話にも出会う。
ただ、私は基本スタンスとして、どんな食生活をするにせよ、検査で正常値をクリアできる範囲でやりたい。
自分の感覚を大事にはしているが、一般的な医療や栄養学に対する信頼はある。そこを大きく逸脱するほどバランスを自己流に崩すのは良くないと思っている。
「糖質制限」自体は本当に有意義で私にとってメリットが大きい。これからも続けたい。
ただ〈極端な高脂質食〉では血液検査で異常値が出るのかもしれない。まずはそこを調整しようと思う。
それと、年末年始の頃に「そろそろ小食にシフトかなあ」とぼんやり思っていたことが、またもたげてきた。やっぱりそっちなのかな?と思う出来事でもあった。
この記事でつぶやいていた少食の話

「LDLコレステロール値の上昇は極端な糖質制限のせい」という仮説の検証はこれから行うので、また進展があったら記事を書こうと思う。
【追記1】ストレスでもLDLコレステロール上昇するらしい
ここから追記。あらためて病院でもらったLDLコレステロールに関するチラシを読んでいたら、「ストレス」もLDLコレステロールが上がる原因になると書いてあった。
ストレスを受けたときに分泌されるホルモンに、コレステロールを増やす作用があるとのこと。
関連ワードで検索をかけてみると、埼玉医科大学病院の「コレステロールは、敵か? 味方か? 」というPDFにヒットして、思わず読み込んでしまった(こちら)。
過度なストレスは、きわめて脂質異常症を悪化させます。
“ものは考えよう”“くよくよしない”こういった考え方が大事です。
コレステロールは、敵か? 味方か?
……と書いてある。
ストレス。これ、極端な糖質制限(高脂質食)とともに、思い当たる節が大ありのポイントだった。ここのところ、結構なストレスがかかる状況になっていたのだ。LDLコレステロールの異常な急上昇につながったのかもしれない。
つくづく、
「ストレスって本当にリスクだよなあ」
と思う。
どんなに健康法や美容法をがんばっても、ストレスに心身をさらしたらまったく効果を期待できない。あらためてストレスの対処についても考えたいと思った。
【追記2】痩せ型の健康な人がケトに取り組むとLDLが極端に上昇する
もうひとつ追記。近年の医学研究では、痩せ型で代謝的に健康な人がケトジェニック食(厳格な糖質制限食)を始めた際に、LDLコレステロールが極端に上昇するケースが報告されているそう。
この現象は「リーンマス・ハイパーレスポンダー(Lean Mass Hyper-Responder)」と呼ばれ、BMIが低い人ほどLDLコレステロールの上昇幅が大きくなる傾向があるという。
「LDLが200を超え、中性脂肪とBMIは低い」私の数値パターンと一致する。
このタイプは、中性脂肪の低さやHDLの高さなど「代謝的に健康」に見えるがゆえに油断しがちだが、LDL200超えが長期間続けば動脈硬化リスクは無視できないとのこと。2025年に発表されたKETO-CTA試験の結果では、痩せ型の健康な人でもケトジェニック食によるLDLコレステロールの高値が冠動脈プラーク(血管壁の脂肪沈着)の進行と関連する可能性が示唆されている。
一般社団法人日本スポーツ栄養協会「BMIが高くない人のケトジェニック食は要注意? LDL-Cが約500mg/dLまで上昇した症例報告」
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