「あがり症」「緊張」について長いあいだ困っていて、自分なりのアプローチを研究してきた。
このブログでも、さまざまな記事を書いてきた。
自分が実践してきた実感とも整合性が非常にあり、とても共感できる本を見つけた。
「リラックスのレッスン~緊張しない・あがらないために」という本。
ネットで話題になっていた人生相談を読んだのがきっかけ
この本を読んだきっかけは、あがり症とはまったく別のところにある。
先日、ネットで〈「友人に絶交されました…」 鴻上尚史が指摘する原因“無意識の優越感”とは〉という記事が話題になっていた。
これが非常に面白い(先日書いた「人の相談に対して上手な返しができません」悩みや愚痴への答え方と通じるところもある)。
〈鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋〉という連載内の記事だったので、過去記事も一気に読み尽くした。
そして鴻上尚史さんの書く文章が好きになり、著書を読みたくて検索したら、最新の出版が「リラックスのレッスン~緊張しない・あがらないために」だったのだ。
冒頭から釘付けに
自分に合うか分からなかったので、まずはKindleの無料サンプルをダウンロードして読み始めた。
冒頭から釘付けに。
あなたは人前で緊張しますか?あがってしまって、うまく話せないことがありますか?
この本を手に取ったということは、あがり症だったり、緊張しやすかったりするのでしょう。緊張すると、頭が真っ白になったり、ノドがカラカラにかわいてきたり、顔が真っ赤になったり、動悸で心臓が 痛くなったり、手足がブルブルと震えたり、体がすーっと寒くなったり、嫌な汗をかいたり、目眩がしたり、鳥肌 が立ったり、いろんな症状が出ます。 誰にでも経験があると思います。
緊張した時に一番やってはいけないことは、「リラックスしよう」と思うことです。
「あがらないようにしよう」とか「緊張しないようにしよう」と思うことも、マイナスにしかなりません。そう思うと、ますます緊張するし、あがってしまいます。 では、どうしたらいいのかは、この本に書きましたが、緊張したり、あがっている人の多くは、このやってはい けないことをして、より緊張してしまうのです。
リラックスのレッスン~緊張しない・あがらないために
これがもうもう、本当に強烈にわかるな!と思った。
- 「緊張しないようにリラックスしましょう」
リラックス、リラックス、リラックス。耳タコだ。
でも、リラックスしようとすればするほど、失敗してしまう。
なぜなんだろう?とずっと思っていたが、「リラックスしようとしていたからだ」とガツンと腑に落ちた。
身体と精神の両方向からアプローチ
この本の何がいいかって、身体と精神の両方向からアプローチしており、それが具体的なこと。
即効性の高い身体からのアプローチ
身体からのアプローチは、馬鹿にせず軽く見ず、本気で書いてあるまんま実践したら、それだけでかなりラクになれる。
私自身が偶然発見してきたアプローチと酷似しているものもあり、うれしかった(答え合わせのようで)。
自意識を少なくする精神からのアプローチ
精神からのアプローチは、「自意識にエネルギーを集めない」という観点から、具体的な手法が紹介されている。
これが非常に興味深い。
エネルギーが余っていると自意識にそれが使われてしまい、どんどん増大する(=緊張が増す)。
それを避けて、〈自意識を正面にいる強い敵から後ろで見つめる微力な味方〉に変える方法が書かれている。
この視点は私にとって初めてで、読んだその日から使ってみている。