消臭のイメージがある銀イオン。銀イオンってところで何だろうかと調べてみた。
銀イオンとは?
銀イオンとは、
銀が電荷を帯び、溶媒内にイオン化状態で溶け込んでいる状態です。
銀イオン・銅イオンQ&A
「電荷を帯びたイオン化状態の銀」が銀イオンなのだが、もう少し詳しく解説すると下記の通り。
イオンとは、原子または分子が電子を放出するか受け取るかして電荷を帯びた状態のことを言います。このとき正(+)の電荷を持っていると陽イオン、負(-)の電荷を持っていると陰イオンと呼ばれます。
銀イオンは、銀(元素記:Ag)が正(+)の電荷の帯びたイオンなので「Ag+(エージープラス)」とイオン式で表される陽イオンということになります。
『銀イオンで除菌・消臭』総合情報サイト
資生堂の「Ag+(エージープラス)」というデオドラントシリーズでおなじみのAg+は、銀が正(+)の電荷を帯びた陽イオン。
銀イオンが消臭する仕組み
では、どうして銀イオンには消臭効果があるのだろうか?
雑菌を除菌する
水中に溶け出したプラスの電荷を持った銀イオンは、水中を漂うマイナスの電荷を持った菌に付着して菌の活動を抑制させます。これを繰り返すことにより水中の菌が無くなっていき、除菌作用が発揮されるという訳です。
『銀イオンで除菌・消臭』総合情報サイト
つまり、
- 銀イオン(+)+ 雑菌(–)→除菌効果
という働きがある。
銀イオンに、ワキなどの体臭のデオドラント効果があるのは、ニオイの原因となる雑菌を、抑制して除菌しているからだ。
銀イオンの殺菌力はかなり高い
除菌作用のある成分は、銀イオン以外にも存在するけれど、銀イオンの殺菌力はかなり高い。
さまざまな細菌に対して効果があることがわかっている。効果が証明されている菌は、次の通り。
- ブドウ球菌
- サルモネラ菌
- 赤痢菌
- クレブシェラ
- レジオネラ属菌
- シュードモナス
- ポリオウィルス
- ロタウィルス
- ヘルペスウィルス
このように高い殺菌力があるのは、「銀イオン」だけでなく、銀自体が持っている酸化力(活性酸素の効果)もあるのだという。
水銀と銀はまったく別物。銀を水にとかしても水銀にはならない
ちなみに、「銀」というと、「水銀」のイメージがあって、体に悪いのでは?と思う人もいるかもしれない。
しかし、「銀」と「水銀」はまったくの別物。
日本語では「銀」「水銀」と兄弟のような呼び名だけれど、英語では、
- 銀:シルバー(silver)
- 水銀:マーキュリー(mercury)
で、別々の金属だ。