以前、健康診断で面談した医師に、爪を注意された。
- 「そういう風に爪を長くしていると、指先の感覚がなくなって、指先がシワだらけになる」
というのだ。
爪は長く伸ばすのが可愛いと思っていた頃
昔、「爪は長い方がかわいい」と疑いなく思っていた時期がある。
日常生活の不便さはさておき、長い爪を大事にキープして、ハードジェルでがちがちに固めていた(亀裂なんて入ったらショック!という感覚で)。
その頃に受けた健康診断で、医師に爪を注意されたことがある。
冒頭に書いたフレーズ、
- 「そういう風に爪を長くしていると、指先の感覚がなくなって、指先がシワだらけになる」
と言われて、指先を見てごらん、と促された。
びっくりして手の指先を自分の側に向けて見てみたら、ほんとだ。
指の先に縦のシワが入っていたのだ。
そして、指先の感覚は非常に大切なのだと諭された。
長い爪が流行っていた時期だったので、長い爪の女性を診る度に指導してくれていたのだろう。
当時は長い爪をとても大事にしていたので、シワにはビックリしたけれど、スルーしてしまった。
時は経って短い爪の方が良いという価値観に
それから何年かの年月が経ち、私の価値観は大いに変化した。
サロンに通ってジェルネイルするのをやめ、自宅でセルフジェルネイルをする時期を経て、昨年9月からは、完全に素爪で過ごしている。
素爪生活も1年近くなり、ジェルネイルのし過ぎで弱っていた爪も、すっかり強くなった。
ジェルネイルをやめた直後に遭った「爪がひっくり返る」「爪が折れる」というようなトラブルとも今では無縁だ。
「素爪の気持ちよさと清潔感が心地良い」という価値観が私を占領している。
爪が短くなってから手先が器用になった(あるいは長い爪のせいで不器用になっていたのが直ったというか)。
手先が器用になると、自分でできることが増える。
料理でも縫い物でも蓋を開けるでもビニール袋の縛り目をほどくでも、細かい作業を億劫に感じない。
パソコンのキーボードもiPhoneの文字入力も快適(スピードもアップ)。
一度「短い爪は清潔である」という価値観に変わると、長い爪ができなくなるのもふしぎだ。
あんなに大好きだったのに。
ふと指先を見てみたらツルツルになってる!
そんなことを考えながら、ふと、健康診断で長い爪を指摘されたことを思い出した。
短い爪で過ごしている今、指先を見てみると、あっ!
ない。シワがない。指先がツルツルになっています。
指先をしっかり使えている証拠とでもいうべきか。
なんだか妙にうれしくなってしまった。
指先を使う効果とは?
指先を使った方が、子どもの成長が促されるとか痴呆になりにくいとかいう話は聞いたことがある。
指先を使うことには、どんな効果があるのだろう?と調べていたら、指先には末梢神経が集まっているそうだ。
指には数百本の末梢神経が集まっていて、指先を使うとその刺激が脳に直接伝わり、脳の働きを活性化します。
一歩先行く生活習慣:基礎代謝をアップして若い筋肉を!!
手指を使いやすい状態にして、たくさん動かすことが、メンタルに良い影響を与えることは間違いなさそう。
最近、ちょっと気になっているのが指ヨガ。
ヨガをする時間がないときに、ヨガ代わりにできるらしい。
指ヨガとは、ヨガ指導者として40年以上の経験を持ち、「龍村ヨガ研究所」を主宰する龍村修氏によって、手は人体の縮小版だという鍼治療の考え方を元に考案されました。
指ヨガとは?
とのこと。「手は人体の縮小版」という考え方がおもしろい。
足裏の反射区は有名だが、手もそうなっているとは知らなかった。
体全体を動かす時間と場所がなくても、手を動かすことでヨガの効果が期待できるのか。
「食べ過ぎ防止」には手のひらと中指
おなかに相応する手のひらや背骨にあたる中指を刺激して内臓機能を整えることで、食べ過ぎを防ぐことができます。
手のひらを3×3の9つのブロックに分け、1つずつ順番に息を吐きながら押していきます。続いて、ゆっくりと息を吐きながら、中指を反らせていきましょう。
指ヨガとは?
空腹感を感じたときには、手のひらと中指を刺激すれば良いらしい。
なお、概要といくつかの指ヨガの方法は、下記NIKKEI STYLEでも紹介されていた。