結論から書くと、
- ハイター(塩素系漂白剤)は希釈して作り置きすると消毒効果がなくなる
- 希釈していない原液でも古くなると消毒効果がなくなる
よって、新型コロナウイルス対策でハイターを使うときには要注意。
以下詳細。
ハイター(塩素系漂白剤)の希釈は使う度に行うのが鉄則
新型コロナウイルスの対策で、アルコール消毒液がないときの代替案として、「次亜塩素酸ナトリウム」を使う方法がある。
次亜塩素酸ナトリウムは「塩素系漂白剤」として販売されていて、商品名でいえば「ハイター」がそれにあたる。
ネットを見ていたら、「ハイターを希釈した液体をペットボトルに何本も大量に作って、消毒しまくっている」という人がいた。
希釈すると、時間の経過とともに次亜塩素酸ナトリウムが分解されて、消毒効果がなくなってしまうので要注意。
花王のサイトにも、以下の通り書いてある。
●希釈した液は、次亜塩素酸ナトリウムが分解されやすくなっています。希釈液は保存せず、その都度つくるようにして下さい。
花王
ハイターの希釈は、「その都度つくる」のが鉄則。
これは昔、掃除用のハイターを希釈して使っていたら、1〜2日以内に効果が感じられなくなるのに気付いて調べたときに知った(→ つまり、1〜2日以内に効果なくなると思われる)。
原液であっても時間が経てば効果がなくなる
時間の経過とともに「次亜塩素酸ナトリウムが分解されていく」のは原液でも同じ。
希釈した液よりは分解のスピードが遅いものの、
- 昔に買ったハイターを引っ張り出して、今回の新型コロナウイルス対策で使っている
…なんてケースは危ない。新しく買った方が良い。
以下は花王のサイトより引用。
長期の保管や高温・直射日光等によって、主成分の次亜塩素酸ナトリウムはゆっくりと分解し濃度が低下していきます。(中略)古い製品のご使用は避けてください。
花王
「長期の保管や高温・直射日光等によって」次亜塩素酸ナトリウムが分解する。
次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒・除菌のやり方
次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒・除菌の具体的なやり方については、行政や専門家のサイトで確認を。
飯田市健康福祉部保健課 健康推進係が公開しているPDFがわかりやすかったので以下引用。