ハイター希釈液の使用期限は24時間。原液でも古いと消毒効果なくなるので注意

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結論から書くと、

  • ハイター(塩素系漂白剤)は希釈して作り置きすると消毒効果がなくなる
  • 希釈していない原液でも古くなると消毒効果がなくなる

感染症対策でハイターを使うなら、この2つは絶対に押さえておくべきポイント。以下、詳しく解説する。

目次

ハイター(塩素系漂白剤)の希釈は使うたびに行うのが鉄則

感染症の対策として、アルコール消毒液が手に入らないときの代替手段に「次亜塩素酸ナトリウム」を使う方法がある。

次亜塩素酸ナトリウムは「塩素系漂白剤」として市販されている。商品名でいえば花王の「ハイター」や「キッチンハイター」が代表的だ。

ネットで「ハイターを希釈した液をペットボトルに何本も作りだめして消毒しまくっている」という人を見かけた。これは非常に危険な行為。希釈すると、次亜塩素酸ナトリウムの分解が一気に進み、時間の経過とともに消毒効果が失われてしまうからだ。

つまり、「せっせと消毒しているつもりが、じつはただの水で拭いているだけだった」という事態になりかねない。花王のサイトにも、以下のとおり書いてある。

●希釈した液は、次亜塩素酸ナトリウムが分解されやすくなっています。希釈液は保存せず、その都度つくるようにして下さい。
花王

ハイターの希釈は「その都度つくる」が鉄則。

こういった「希釈したら作り置きできない」という情報は、昔、掃除用のハイターを希釈して使っていたら、1〜2日以内に効果が感じられなくなるのに気付いて調べたときに知った。

ハイターの希釈液は24時間ごとに作り直すのが望ましい

実際のところ、希釈液はどれくらいの速さで効果を失うのか。感染制御の専門機関の情報によると、0.1%などの高濃度液であれば約7日間は使用可能とされるが、0.01%のような低濃度液は有機物の混入による濃度低下が大きく、24時間ごとに作り直すのが望ましいとされている。鳥取県

これは私の体感と同じだ(=希釈したハイターは1〜2日しか効果が維持できないという経験)。

また、希釈した次亜塩素酸ナトリウムの溶液は、室温ではpHの低下や紫外線の影響で約1か月かけて塩素濃度が50%まで下がるというデータもある。静岡県病院協会

ただし、これは遮光容器に密封保管した場合の話。直射日光の下に保管すると、希釈液は数時間で分解してしまう。健栄製薬ペットボトルに入れて窓際に置いておく、なんていう使い方はもってのほかだとわかる。

原液のままでも時間が経てば効果がなくなる

「希釈しなければ大丈夫でしょ?」と思うかもしれないが、そうでもない。次亜塩素酸ナトリウムの分解は原液でも進行する。

希釈液よりは分解のスピードが緩やかではあるものの、保管条件と経過年数によっては確実に濃度が落ちる。たとえば以下のようなケースは要注意。

  • 何年も前に買ったハイターを物置から引っ張り出して使っている
  • 直射日光が当たる場所や高温になる場所に保管していた

以下は花王のサイトより引用。

長期の保管や高温・直射日光等によって、主成分の次亜塩素酸ナトリウムはゆっくりと分解し濃度が低下していきます。(中略)古い製品のご使用は避けてください。
花王

さらに、購入から3年以上経過した古い製品は濃度が著しく低下している可能性があり、使用は推奨されないとも明記されている。花王

そもそも次亜塩素酸ナトリウムは化学的に不安定な物質だ。温度が10℃上昇するごとに分解速度が約3倍に増加するとされており、とりわけ夏場の保管には注意が必要である。Wikipedia

次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒・除菌のやり方

次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒・除菌の具体的なやり方については、行政や専門家のサイトで確認を。

飯田市健康福祉部保健課 健康推進係が公開しているPDFがわかりやすかったので以下引用。

飯田市健康福祉部保健課 健康推進係

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