長年、「界面活性剤」といえば悪!という論調は強く、「界面活性剤 不使用」と書いてあることが、“化粧品の売り言葉”になったりする。
私の肌は界面活性剤で荒れたことはなかったので、気にしていなかったけれど…(基本的には自分の感覚を優先して判断するため)。
そんなとき、たまたまNHKのサイトでこちら↓の画像を見た。
2020年3月2日放送の『あさイチ』のもので、
- アルコール消毒液がなくても界面活性剤で対策できる
という話が書いてある。
出典:NHKあさイチ
専門家によると、アルコール消毒液がなくても、「せっけん」や「家庭用の中性洗剤」に含まれる「界面活性剤」に期待ができるそうです。「新型コロナウイルス」は、「SARSウイルス」とよく似ていて、共通して「エンベロープ」という「脂質の膜」があります。アルコールは、この「エンベロープ」を壊して、ウイルスの感染力を無くしますが、「SARSウイルス」には、「界面活性剤」で同じ効果が確認できたと、国立感染症研究所が発表しています。今回の「新型コロナウイルス」では、まだ実験で確認されてはいませんが、同様の効果が期待できるということです。
NHKあさイチ
3月2日時点では「実験ではまだ確認されていないが、おそらくSARSウイルスと同じく効果が期待できるだろう」という話だった。
その後、昨日4月16日の報道では〈5月中旬にも有効性が確認される見通し〉とのこと。↓
経済産業省は15日、台所・住宅用洗剤の材料である「界面活性剤」など3品目について、文献調査の結果、新型コロナウイルスに対する消毒効果があることが分かったと発表した。代替ウイルスを使った検証試験を製品評価技術基盤機構(NITE)と実施し、5月中旬にも有効性が確認される見通しだ。
同省は、市販の消毒液が品薄な場合はこれらの品目でも代用可能で、検証試験の結果判明前に使用しても問題ないと説明している。
消毒効果が分かったのは界面活性剤のほか、塩酸や食塩水を専用機器で電気分解して作る「次亜塩素酸水」とウエットティッシュに含まれる「第4級アンモニウム塩」。いずれもドアノブなど物品の消毒に有効で、第4級アンモニウム塩は手指にも使える。洗剤を利用する場合は、ぬるま湯で薄める必要がある。
代替ウイルスの試験結果を確認後、実際のコロナウイルスを使った試験も実施する予定だ。 (C)時事通信社
(2020/04/15 19:06)
時事メディカル
界面活性剤に限らず、価値観が変わっていくことの多い世の中だ。
柔軟に、でも振り回されず。いのちを守ることを第一に。ひとつひとつの選択を、今まで以上に自分の頭と心を使って、しっかり行いたい。