洗濯洗剤や柔軟剤の香りが、苦手だ。生まれつきそうだったわけではなく、10年以上前には平気で使っていた時期がある。
しかし、徐々に苦手に感じるようになり、香料を避けて生活していたら、鼻が無臭に慣れてしまった。
香りセンサーが異様に鋭敏に研ぎ澄まされ、“ほんのちょっと”の香りもダメと感じるように。
そこで普段は「セスキ炭酸ソーダ」のみで洗濯している。
しかし、今回あえて「界面活性剤入り」の洗濯洗剤がほしくて1)、でも香りが苦手なのでどうしよう…と思っていたところに発見したのがファーファの『香りのない洗剤』だった。
最近の「におい苦手度」
ファーファの話の前に、最近のにおいの苦手度について触れておく。
前に以下の記事を書いた。
うっかり、香りつきの洗剤を使おうものなら、その洗濯物を何度も洗い直さないと使えない。
窓を開ければ近隣の家の柔軟剤の香りに「ウッ!〜」となる。
ただ、もともと平気だったので嫌悪感はない
ただ、私の場合、もともと平気だったので、嫌悪感とか、香料の強い製品を使う人に対して批判的な気持ちなどはない。
「ウッ!〜」となって苦しい、香りに支配されて気分や集中力が持っていかれる、頭が痛くなったりもする、だから純粋に困る(→ 自分的に避けて暮らす工夫をしたい)、という感じだ。
どんな人でも香りを遮断して暮らしたらなり得るんじゃないだろうか
アレルギーや疾患で香料NGなケースは除いたうえで、いまの私のように
- 「香料に対しての嗅覚が研ぎ澄まされて、わかりすぎてツラい」
という状況には、割と誰もが陥る可能性があるのでは?と思う。
香料を遮断して暮らしていると、否応なしにそうなっていくというか——。少なくとも、私はそうだった。
デフォルトの洗濯洗剤は『セスキ炭酸ソーダ』
そんな私のデフォルトの洗濯洗剤は『セスキ炭酸ソーダ』だ。商品名でいうと『アルカリウォッシュ』が有名。
最近は銘柄は気にせず、通販でそのとき安かったものを買っている。どれを買っても、中身に違いを感じたことはない。
いま使っているのは、こちら。
柔軟剤は使わない
柔軟剤は、必要性を感じないので使わない。セスキ炭酸ソーダだけでシワなく柔らかく仕上がる。
諸般の事情から外干しはしない(洗濯乾燥機で乾燥までする)ので、そのせいもあるかもしれない。
そのまま干すとバリバリに固くなるときでも、ドラム式の乾燥機で乾燥させると、フワッと仕上がる気がする。
(ドラム式ではない乾燥機のときは固かった記憶がある)
セスキ炭酸ソーダは「一般的な家庭用洗剤」ではないだろうな
セスキ炭酸ソーダによる洗濯で何ら不便は感じていないが、冒頭でも触れたように、
- 「洗濯物を消毒したい」
…という状況になったとき、「セスキ炭酸ソーダの洗濯で大丈夫なの?」と思った。
(スプレーして使う消毒液として)「セスキに効果あり!」とする声も見掛けたが、行政などによる公式情報では、今のところ発表されていない。
対策は“通常の洗濯”でOK
以下は厚生労働省「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項」から抜粋。
タオル、衣類、食器、箸・スプーンなどは、通常の洗濯や洗浄を行います。感染者のものを分けて洗う必要はありません。 ただし、洗浄前のものを共用しないでください。
厚生労働省
体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う場合は、手袋、マスクを使用し、一般的な家庭用洗剤を使用した洗濯機を使用して、洗濯し完全に乾かします。
厚生労働省
「通常の洗濯でOK」ということがわかるが、おそらくセスキ炭酸ソーダによる洗濯は「通常の洗濯」のうちに想定されないだろう。
もちろん、セスキ炭酸ソーダではダメとはどこにも書いていないが、
- 「一般的な家庭用洗剤を使用した洗濯機を使用して、洗濯し完全に乾かします。」
→ いざというとき、これを実行できるようにするために、「一般的な家庭用洗剤」も常備しておこうと思った。
界面活性剤入りの合成洗剤で香りがないという条件で探す
最初は「抗菌・除菌!」とうたわれている『アタック』『アリエール』など、「一般的な家庭用洗剤」として思いつくものを見ていた。
しかし、どうしても、
- 「あのニオイ」に耐えられるかな…
という不安が。
まして、Amazonレビューを読んでいると「香りが強すぎる」「香りが苦手」という意見がチラホラ出てくる。
せっかく買っても、香りに耐えられず使い切れないかもしれない。
かといって、人工香料が不使用の石けん洗剤やナチュラル系洗剤では、今回の私の目的は果たされないのだ。
あえての「界面活性剤入りの合成洗剤がほしい(でも香り抜きで)」というニーズなのだから。
ファーファの『香りがない洗剤』発見
そんなときに見つけたのが、ファーファの『香りのない洗剤』。
これは、ハッキリ言って、大変、ものすごく、良いです。すばらしいです。
私の今回のニーズにピタッ!!!!と合ってくれた。どころか、その上を超えていった。
というのも、単に香料が不使用であるのみならず、なんと原料臭を抑える工夫までされているとのことで、本当に無臭。
「香料が不使用な分、原料臭くさい洗剤なのかな」と勝手にイメージしていた私は、本当に無臭であることに感動。
ちなみに、いつも使っているセスキ炭酸ソーダは原料臭がないので、同じく無臭。
例を挙げると、石けんを洗濯に使うと、無香料(=人工香料不使用)でも、もともとの石けんの原料臭があるので「石けんの香り」がする。
ファーファの『香りのない洗剤』やセスキ炭酸ソーダでは、原料臭さえない完全に無臭ということ。
洗い上がりに遜色なし
洗い上がりにも、まったく遜色なし。
遜色なしというのは、セスキ炭酸ソーダとの比較になる。いつものセスキ炭酸ソーダの洗い上がりと、正直、見分けがつかない。
タオルや衣類への香り残りは完全にゼロ。クンクン一生懸命かいでも、何も感じない。すばらしい。
柔軟剤なしでもシワクチャになったり、ゴワゴワになったりしていない。いちおう、同シリーズの柔軟剤もあるようだが、私はナシで全然OK。
(ファーファ フリー&柔軟剤濃縮無香料 本体 500ml)
詰め替え用が充実しているのもGood
お気に入りの日用品は、大きな容量で1回買って、詰め替えて使うのが好きだ。
ファーファの『香りのない洗剤』は詰め替え用が充実しているのもいいな!と思った。
計算してみたら、こんな感じだった。
容量 | 価格目安 | 使用期間 | 1ヶ月あたり | |
セスキ炭酸ソーダ(アルカリウォッシュ) | 1kg | 500円 | 1ヶ月 | 500円 |
ファーファ本体 | 500g | 400円 | 1.6ヶ月 | 250円 |
ファーファ詰め替え | 800g | 600円 | 2.6ヶ月 | 230円 |
ファーファ詰め替え 超特大 | 4.5kg | 3000円 | 15ヶ月 | 200円 |
ざっくり言って、
- ファーファ『香りのない洗剤』=セスキ炭酸ソーダの半額
…という安さだった。
セスキ炭酸ソーダの無垢な感じも好きだけれど
長年使っているデフォルト洗剤『セスキ炭酸ソーダ』の、成分的に余計なモノが入っていない無垢な感じも好き。
だから、安いというだけですぐファーファ『香りのない洗剤』に乗りかえようとは思わない。
環境のことを考えて、できるだけナチュラルな洗剤を使いたいという気持ちも、もちろんある。
けれど、
- 「セスキ炭酸ソーダの洗濯だけでは不安」
…というシーンでは、常備して使い続けたいと思った。
感染症の対策、汚れがひどいとき、雑菌が気になるものを洗うときなど。
洗浄力・抗菌防臭力もきちんとある模様
ファーファ『香りのない洗剤』は洗浄力・抗菌防臭力もきちんとあるようだ。
目当ての「界面活性剤」も18%含まれている
今回の目的だった「界面活性剤」も、きちんと含まれている。

界面活性剤(18% ポリオキシアルキレンアルキルアミン)との表示。