オンラインヨガを「自宅で毎日」習慣化できた理由—妥協せず待ったら、やる気は勝手にやってきた

ページ内に広告が掲載されています

自宅でのヨガや筋トレを「習慣」にしたいのに、どうしてもやる気が出ない。そんな時期があった。

結論からいうと、「無理して始めない」を徹底した結果、やる気は向こうからやってきた。しかも、スタジオに通っていた頃より快適なスタイルで毎日ヨガを継続中だ。

この記事では、やる気が出ない期間をどう過ごしたか、オンラインヨガのライブレッスンで何が変わったか、そしてなぜ「妥協しない」ことが習慣化の最大のコツなのかを、私の実体験をもとに書いていく。

目次

「やる気が出ない自分」を許すところから始まった

ことの発端は、前回の記事に書いたとおりだ。毎日通っていたヨガスタジオに行けなくなり、2か月で体重は2kg減。しかし減ったのは脂肪ではなく筋肉だろう——という、まったく喜べない状態だった。

あわせて読みたい
運動不足で2kg減?でもがんばれない自分を許すことにする 2ヶ月ぶりにふと体重を2kg減っていたが、あまりよろしくはない気がする。 体重は「いま痩せてるな〜」というときしか測らない 過去に摂食障害を経験している私は、体重...

「がんばらなきゃ」を封印した理由

ふつうなら「やばい、筋肉落ちてる、何かしなきゃ」と焦るところだろう。実際、自宅で筋トレやヨガを少しだけ試してはいた。しかし、筋肉を維持するレベルにはまったく足りていなかった。

それでも私は「がんばらなきゃ! やらなきゃ!」とは思わないことに決めた。

私には、

  • 「習慣化や継続のコツは、自分に嫌な思いをさせないこと」

という信念がある。本当に大切にしたいと思うほど、我慢してがんばらないように気を付けている。運動もダイエットも仕事も勉強も、何でも同じだ。

「内発的動機づけ」の視点で見ると理にかなっている

心理学には「内発的動機づけ」という概念がある。デシとライアンが提唱した自己決定理論によると、人は「自律性」「有能感」「関係性」の3つの欲求が満たされたとき、もっとも質の高い動機づけが生まれる。

逆にいえば、「やらなきゃ」という義務感で始めた行動は、外発的な圧力で動いているに過ぎない。こうした動機は長続きしにくい。

三日坊主の原因は「意志の弱さ」ではなく、行動の結果として良い経験(報酬)が得られていないからだ。嫌々やったトレーニングには良い体験が伴わないから、習慣として定着しない。

だから、「やる気が出ない自分を許す」という判断は、感覚的にはゆるく見えて、じつは心理学的にも合理的なのだ。

1週間後、やる気は向こうからやってきた

前回の記事をアップしたのが4月22日。その約1週間後に、思わぬきっかけが訪れた。

オンラインレッスンの選択肢は山ほどあったが……

緊急事態宣言を受け、多くのヨガスタジオが休業していた。それに伴い、たくさんのインストラクターがZoomやInstagramでオンラインレッスンを始めていた。

自分が以前参加していたクラスのインストラクターも同様だ。そこに参加する手もあったが、イマイチ気乗りし切らなかった。

「参加するなら、本当に好きなインストラクターのレッスンがいい」

これはわがままではなくて、習慣化するうえで重要なポイント。

「有事の発信」で人の価値観はあぶり出される

ヨガのインストラクターに限った話ではないが、有事のときの発信や対応の仕方で「この人と合うかどうか」がはっきり見える。

何が正しくて何が間違いだ、とジャッジしたいわけではない。ただ、自分と似た価値観を持つ人なのか、これからも信頼してついていきたいのか。普段は見えにくいその本質が、非常時にはあぶり出される。

ヨガは心身をゆだねる行為。ましてプライベート空間の自宅で毎日続けるなら、なおさら心をあずけられるガイドが必要。レッスン前後の雑談で価値観のズレを感じるようでは、リラックスどころかストレスになってしまう。

大好きだったインストラクターがライブレッスンを開始

そんななか、待っていた瞬間が来た。自分が大好きだったインストラクターがライブレッスンをスタートしたのだ。すぐに参加してみると、これが自分にとってドンピシャだった。

また毎日ヨガをちゃんとやろう!!!

その気持ちに、勝手になった。無理もしていない。義務感もない。ただ純粋に「またやりたい」と思えた。

これがまさに、内発的動機づけが点火した瞬間だったのだと思う。

オンラインヨガのライブレッスンが想像以上に良かった理由

ここからは、実際にオンラインヨガのライブレッスンを続けてわかったメリットを、スタジオ通いの経験と比較しながら具体的に書いていく。

このときに参加していたオンラインヨガ配信のスタイルは一方向ライブ(参加者の映像はインストラクターに配信されず、インストラクターのデモンストレーションが参加者たちに配信されるスタイル)。

声掛けガイドで意識が変わる

スタジオに行かなくなっても、自分でヨガは多少していた。しかし、ガイドの有無で大きな差が出ることを今回知った。

「吸って」「吐いて」「あごをひいて」「胸を開いて」「足に力」「肩の真下に手」——声掛けがあるだけで、同じアーサナ(ヨガのポーズ)でも意識が変わる。自分ひとりだと無意識にサボっていた部分が、インストラクターの声によって矯正される感じ。

ライブ感があるから離脱しない

パワーヨガのDVDも持っているが、DVDだとやめたくなったらわりとすぐ止めてしまっていた。

ライブレッスンでは、「せっかくなら、いま一緒にやりたい」という気持ちが生まれる。同じ時間を共有しているからこそ、途中で投げ出しにくい。リアルタイムならではの緊張感とつながりが、自然とモチベーションを支えてくれた。

周囲の目がないから内観に集中しやすい

スタジオでは、隣の人の動きが視界に入る。壁一面の鏡に自分の姿が映る。気にしないつもりでも、無意識に他者と自分を比較してしまう場面があった。

自宅なら、空間にほかの人がいない。鏡もない。余計な情報が遮断され、自分の体の感覚だけに集中しやすい。

ヨガは本来、自分の内側に意識を向ける行為。そういう意味では、オンラインのほうがヨガの本質に近い面もあるかもしれない。

直接指導がなくても大丈夫だった

オンラインでは直接のアジャストメント(ポーズの修正指導)は受けられない。これはオンラインのデメリットだが、やってみると意外と大きな問題には感じなかった。

多人数のスタジオレッスンでも、人数が多ければ個別指導はないから、状況としてはさほど変わらないと思った。

インストラクターの姿がよく見える

インストラクターの姿が画面からしっかり見える点は、利便性を感じたポイント。

スタジオでは、その日の立ち位置次第でインストラクターの動きがよく見えない場面がある。後方の端のマットになってしまうと、ポーズの細部が確認しづらい。

オンラインなら、画面を通してインストラクターの姿が常にクリアに見える。

自宅だからこそのオペレーション効率

日々の細かい運用面でも、自宅ヨガの快適さは際立つ。

レッスン直後にプロテインが飲める。 汗をかいたらすぐシャワーを浴びられる。 移動時間がゼロになる。出かける準備をしなくていい——などなど。

もう、ずっとこのオンラインレッスンでいいのではないかと本気で思い始めている。

習慣化の最大の敵は「妥協して始めること」である

この体験を通じて、あらためて思ったこと。

最初の一歩を妥協すると、その選択肢ごと否定してしまう

気乗りしないのに「筋肉が落ちたし、やらなくちゃ」と焦って、さほど好きではないインストラクターのオンラインヨガを始めたとする。おそらくこうなっていた。

  • がんばってやってみたけど、イマイチだった
  • 明日もやるのは面倒くさい
  • やっぱりオンラインレッスンは自分には向いていない

こうして、「オンラインヨガで毎日続ける」という選択肢そのものを潰してしまっていた可能性が高い。

これが妥協のいちばん怖いところだ。 合わない相手や環境で「お試し」した結果、手段そのものに「向いていない」というレッテルを貼ってしまう。本当はその手段が悪いのではなく、選び方が悪かっただけなのに。

ダイエットでも、勉強でも、転職でも、何でも、同じ構造で失敗してしまうケースは多いと思う。

「無理しない・妥協しない・吟味する」の三原則

何かをスタートし、習慣化したいとき重要なのは、次の3つだ。

無理しない。やる気が出ないときに義務感で始めても、嫌な体験として記憶に刻まれるだけ。心理学でいう「報酬」がないまま行動を繰り返しても、習慣として定着しない。

妥協しない。「とりあえず何かやっておこう」は、行動力があるように見えて、習慣化の天敵。最初に感じた違和感は、続けるほど大きくなるから。

吟味する。自分が本当に心地よいと思える環境・人・方法を選ぶ。自分で主体的に選んだという感覚こそが、モチベーションの源泉になる。「やらされてる感」でやる気を失わないために、とても重要。

勢いに乗ることも戦略のうち

「ハマりだすと早い」は、多くの人が経験的に知っているだろう。ハマった初期の勢いを利用して、それに拍車をかけるように意識や行動を持っていくのも戦略だ。

私もいまは「おうちヨガ用のウェアを買おうか」とAmazonや楽天を物色している。部屋着をヨガウェアにすれば、一日中いつでもヨガモードに入れる——などと妄想が止まらない。

この勢いを止めてはいけない。つかみかけた習慣化のチャンスをガチッとつかんで離さない方向で、車輪を回し続けている。

今後のスタイルと、腹筋を戻す話

最後に、今後のイメージについて。

スタジオに戻らず「オンライン+月1回スタジオ」もあり

現在休業中のヨガスタジオが営業を再開しても、オンラインを続けていく選択肢を真剣に考えている。

具体的には、毎日のヨガはオンラインのライブレッスンで行い、月に数回だけ本格的なスタジオやプライベートレッスンを受けるイメージ。ちょうどヨガのやり方をステップアップさせたいと思っていた時期だったので、この変化は結果的にいいきっかけになった。

30回できていた腹筋が10回でヒーッとなった現実

オンラインレッスンの前後で、以前スタジオでしていたのと同じ腹筋をやってみた。

今まで30回余裕でできていた動きが、10回でヒーッとなった。2か月のブランクを思い知った瞬間。

まあ、もとに戻していく過程も楽しんでいこう。焦る必要はない。「楽しい」と思える範囲で続けていれば、きっとすぐに戻る。そう思えること自体が、いまの習慣がうまく回っている証拠。

目次