ずっと、脚が(太りすぎなどではなく、バランス悪く)太くなるメインの原因は「歩き方」にあるのだと思っていた。
たとえば、事情があって歩けない時期が2週間も続くと、脚の筋肉がなくなって、一気に細くなると聞いていたし。
でも、最近気づいたのだけれど「歩き方」以上に日々の「立ち方」が、重要みたいなのだ。
歩く量が激減したけれど変わらなかった脚の形
事の発端は、歩く量が激減したのに、自分の脚の形が変わらなかったこと。
基本リモートワークになり、ほぼ毎日通っていたヨガスタジオにも行かなくなり、「ほとんど歩かない生活」がスタート。
歩くときにいびつに使っていた筋肉が細くなる分、脚の形も変わるだろうと思っていたが、全然変わらない。
必要な運動は家のなかでやることに決めたので、毎日1〜2時間のヨガまたは筋トレを続けてきたが、以前のように靴を履いて歩くことがほとんどない生活。
私の脚の筋肉は、どこでキープされているのだろう?と疑問に思った。
立っているときの負荷のかけ方が極端
1日のなかで、(ヨガやトレーニング以外に)脚に負荷がかかっているのはいつなのか、観察してみた。
すると、「立っているときすべて」であることがわかった。
ここで、正しい立ち方と良くない立ち方の図を紹介する。
この、良い姿勢・(骨盤が)後傾/前傾の図って、今までにも何度も見たことがあって、どちらかというと私は後傾人種だと思っていた。
座っているときが顕著で、気を抜くとすぐにお腹の力が抜けて骨盤が後傾になり、思いっきり猫背になる(ただ、猫背になると同時に、この図とは違ってアゴは上がる)。
ただ、私の日常生活における「無意識の立ち姿」を観察してみると、こんな感じになっていた。
チェックするのは「無意識の立ち姿」
「無意識の立ち姿」というのがポイント。
たとえば、鏡の前で意識して立つとき、ヨガや筋トレ中に鏡を見るときは、意識しているのでキレイな立ち姿だったりする。
そうではなく、まったく無意識でやっている姿を観察する。まったく無意識だからこそ、24時間のなかで何度も何度も繰り返し、その立ち姿で長期間キープの筋トレをやっているようなものだ。
私の無意識の立ち姿を分析
先ほどの図に戻ると、私の場合、ひとつの重大なポイントが「ひざをピン!!!!と張る癖」だ。
これは良くないらしい。ひざは常に少し曲げておくのが正解。
ひざをピン!!!と張っていることと連動して、脚全体が上ではなく、斜め前に向かって伸びている。
そのため、前太ももにテンション(筋肉にかかる緊張・圧力)がかかっている。
逆に、ふくらはぎ、後太もも、お尻の筋肉にテンションはかかっておらず、ダラダラである。
歯みがき、シャワー、料理、食器洗い…立っている時間すべてこの姿勢になっていた
「無意識の立ち姿」に気づいて、顕在意識のもとに来ていただき、常に意識してみると、私は歯みがき、シャワー、料理、食器洗い、洗濯、etc.とにかく、立っている時間のすべてを、この姿勢で立っているのだった。
毎日、アンバランスな格好でスロー筋トレを継続してきたわけだ。24時間365日。
そりゃあ、今まで「歩き方」を一生懸命変えても、その先の細さが手に入らなかったワケだ。いろいろ納得。
ひざをちょっと緩めるだけで姿勢が変わる
いろいろ研究した結果、私の場合、
- ひざをちょっと緩める(常に少し曲げておく)
…を意識するだけで、自然と姿勢が良くなってきた。
ヨガやトレーニングを受けるなかで「関節の過伸展」についての指導に接することが多い。
「過伸展」とは、ひじやひざの関節が、必要以上にのびて沿ってしまうこと。
けがの原因になるというので、
- ひじはピンと伸びきらず少し緩めてください
- ひざは1mm曲げておきます
- ひざがロックしないように注意してください
…などのフレーズは頻繁に聞く。
レッスン中は私も気を付けているが、日常生活のなかでも、気を付けた方が良いことがわかった。
ちなみに、ピン!と伸びて過伸展になっているひざをちょっと緩めると、丹田(下腹部)のあたりに力が入って、使う筋肉が変わるのがわかる。
立ち方を変えたら筋肉の位置に手応えあり
立ち方を変えたら、筋肉の位置(付き方)が徐々に変わってきた手応えがある。
「姿勢改善!」は取り組んでも、だんだんがんばれなくなることが多いが、今回は「気づいたら膝を曲げるだけ」なので簡単。
このまま、まずは2ヶ月、取り組んでみたい。