固定式リテーナーは、ブラケットより外れやすいから要注意。固定式リテーナーが外れるトラブルにより、後戻りしてしまった体験談。
晴れて矯正終了!しかし、固定式リテーナー、すぐ外れる
何年もかかった歯列矯正が終了した後、待っているのは「リテーナー生活」。
私の場合、上の歯は取り外し式のリテーナー、下の歯は固定式のリテーナーになった。
「固定式のリテーナー」は、歯の裏側に針金(ワイヤー)を接着剤で止めるタイプのもの。
外側矯正だったので、固定式ワイヤーを内側に付けると、初めての違和感が。最初の頃は、つい気になって舌で触ってしまい、舌に口内炎ができたのを覚えている。
固定式リテーナーの奥歯近くの箇所が、ガキっと…
リテーナー開始して1週間経ち、少しずつリテーナーに慣れ始めた頃。ナッツ(固い)をバリバリ食べていたところ、「ガキッ」と嫌な音が。
鏡で見ると、左下の奥歯近くのワイヤーの接着箇所が、外れている……!
私は青ざめた。これが、ブラケット時代との違い。ブラケットは、多少外れても直してまた動かせば良かった。
しかし、リテーナーは、外れている間に歯が動いてしまったら、もう直せないのだ。いわゆる「後戻り」。慌てて歯医者に連絡をして、翌朝、付け直しをしてもらう。
固定式リテーナー、何度付け直しても、また外れる
付け直してもらって一件落着かと思いきや、その後も、同じ箇所の接着部分が外れる。慌てて付け直してもらい、また外れる、の繰り返し。
どうやら、
- 私の歯の形状的に、負荷がかかりやすい位置
- 歯が戻ろうとする力が強い位置
という2つの要因が重なって、外れやすくなっているようだった。
医者も、「今度こそ外れないように」と試行錯誤して付けてくれるものの、しばらくすると外れてしまう。
最終的には、ワイヤーの付け方を根本的に変更してもらい、ようやく外れなくなった。
何度もリテーナー外れるうちに、歯の隙間が空いた。後戻り…
何度も外れることを繰り返していると、毎回、すぐに歯科医に駆けつけられるわけではない。
あるとき、数日以上空いてしまい、歯の隙間が空いてしまった。つまり、後戻り。今では、その部分によく食べ物が詰まるので、
- 「あ〜、あのとき、ワイヤーが外れなければなぁ……」
と思わなくもない。しかし、こればっかりは仕方ない。奥歯のほうで、外からは見えない箇所だったのが、不幸中の幸い。
自然な場所で止まったらしい
その後も、歯が動き続けたらどうしようかと思ったけれど、歯にとって収まりが良い、自然な場所で止まったらしい。
矯正中もなかなか隙間が埋まらなかった箇所だったので、そもそも、その位置に留まることに無理があったのかもしれない。
気付かぬうちに固定式リテーナーが外れて後戻りすることもあるから要注意
私の場合は、初期のうちからワイヤーが外れるというハプニングに襲われたおかげで、常に固定式リテーナーが外れていないか、確認する癖がついている。
しかし、自分で気付かないうちに固定式リテーナーが外れてしまい、そのまま数ヶ月後の定期検診まで長期間放置となった結果、歯が後戻りしてしまうこともあるそうだ。
固定式リテーナーは、意外に外れやすい。経年劣化もある。
固定式リテーナーだからと言って安心せずに、定期的に自分でも外れていないかチェックした方が良い。
せっかく矯正をがんばったのに、リテーナーの不備で後戻りしてしまうのは、とってもやるせない。