もうすぐ美白シーズンがやってくる。美白に取り組む前に、まずは敵を知ろう。
シミ・くすみができる理由は何だ?
人の体に現れる現象には、必ず理由がある。ただシミやくすみも、必要だからそうなっているわけだ。
メラニンさんは本当はイイ奴
シミの原因が「メラニン色素」ということは、多くの人が知っている。
メラニン色素は、黒色の色素だ。
メラニン色素を目の敵のようにしている人も多いけれど、メラニン色素も、目的があってやっている。あいつは本当は、イイ奴だ。
メラニン色素がなかったら、私たちは紫外線ダメージをもろに食らって、体に損傷が起きてしまうだろう。
そこを、自分の黒色でもって紫外線を吸収することで防御しているのが、メラニンさんなのだ。
紫外線を浴びた肌で起きていること
紫外線を浴びた肌では、こんなことが起きている。
シミ・くすみができる原因
先ほどの図解を元に考えると、シミ・くすみができる原因は、いくつかに分解できる。
- 紫外線を浴びたから
- ケラノサイトが騒いだから
- メラノサイトが動いたから
- メラニン色素が量産されたから
- メラニン色素が肌に居座ったから
ここで、今月のVoCEに、分かりやすい美白のアプローチ図が掲載されていたので引用する。
VoCE 2017年4月号 | P113
この図の通り、
- メラニンの発生原因を阻害(@ケラチノサイト)
- メラニンの発生をブロック(@メラノサイト)
- メラニンの受け渡しを阻害
- メラニンを還元・分解
- メラニンを排出
と、それぞれの段階別にできるアプローチが違う。
「美白化粧品を使っているのに、なかなかシミが消えない」という人は、今自分は何にアプローチしているのかを明確にした方が良い。
美白コスメの使い方を間違えるとまったく効果ナシ
例として、
- ちょっと紫外線を浴びただけでシミができてしまう
という人と、
- シミが長期的に消えない
という人では、アプローチすべき段階が違う。
前者だったら、メラニンが発生しやすいということだから、発生原因を阻害したり発生をブロックしたりするアプローチが有効。
後者だったら、メラニンが代謝されずに肌に残っているということだから、メラニンを還元・分解・排出するアプローチが有効。
例えば、できてしまったメラニンを代謝すべき状況なのに、新たにメラニンができないためのアプローチを続けても、シミは消えない。
美白コスメを使うなら、その有効成分を確認して、効かせたい段階に意図的に効かせるように選択するといい。
では、具体的にはどの成分がどう効くのか?という点については、次の記事で詳しく紹介する。