シミ・くすみが形成されていく段階別に、効く美白成分は違う。この「使い分け」ができると、グンと美白に効果を出しやすくなる。
シミ・くすみの形成段階別に美白成分狙い撃ち
前回の記事では、シミ・くすみがどのように形成されているのかを説明した。
今回の記事からは、どの段階にどの成分が効くのかを紹介していく。
まず第一段階目となる、「紫外線の防御成分」について、解説していこう。
第1段階:紫外線をシャットダウン
そもそも、肌の表面で紫外線をシャットダウンできていれば、シミもくすみもできない。
紫外線をシャットダウンすることは、「シミ・くすみができる段階」の、最初の段階をつぶすことになる。
紫外線をシャットダウンするための成分には、
- 紫外線吸収剤
- 紫外線散乱剤
の2つがある。
紫外線吸収剤・紫外線散乱剤のメリット&デメリット比較
紫外線“吸収“剤と、紫外線“散乱“剤。
それぞれにメリットとデメリットがあるから、比較してみよう。
肌へのやさしさ
肌にやさしいのは、散乱剤。
よく「ノンケミカル処方」と書いてある日焼け止めがあるけれど、あれは、「紫外線吸収剤を使っていないですよ」という意味。
吸収剤では、一部の人は肌荒れしたり乾燥したりすることがある。
というのも、吸収剤は、紫外線を吸収することで紫外線をカットするのに対して、散乱剤は、紫外線をはね返すことで紫外線をカットする。
一度、紫外線を吸収する吸収剤は、散乱剤と比較すれば、刺激が強い。
紫外線カット力
紫外線カット力は、吸収剤の方が高い。
というのも、
- 吸収剤:無色透明の液体
- 散乱剤:白色の粉体
と、2つは剤型が違う。
吸収剤なら高配合することができるけれど、散乱剤は物理的に配合できる上限がある(粉を入れるわけだから、ダマになってしまう)。
だから、「SPF50」などの高い紫外線カット力を持つ日焼け止めの大部分は、紫外線吸収剤を配合している。
使用感
使用感は、吸収剤に軍配が上がる。
前述のように、吸収剤は「無色透明の液体」、散乱剤は「白色の粉体」という違いがある。
ノンケミカル処方の日焼け止めは、真っ白になってしまったり、ダマになりやすかったり、使用感が悪いものが多い。
どっちがおすすめ?
紫外線を徹底的にカットして美白を目指すなら、紫外線吸収剤配合であったとしても、高SPF・PA値があった方がいい。
紫外線吸収剤で肌荒れや感想が起きない人もたくさんいるので、自分にとって大丈夫なら、あえて吸収剤入りの日焼け止めを選ぶのもアリだと私は考えている。
次の記事では、
- 第2段階:ケラチノサイトを黙らせる
について書いていく。