紫外線を浴びても、その信号が伝わらなかったら、メラニンは作られない。
「紫外線を浴びた!!」と騒ぐ人=ケラチノサイト
前回は紫外線自体を浴びないようにするための策について書いた。
今回は、紫外線を浴びてしまったらどうする?という話。
紫外線を浴びると、「ケラチノサイト」から、メラニン生成工場である「メラノサイト」に、
- 紫外線浴びちゃった!メラニン作って〜!
という指令が送られる。図解すると、
という構図になっている。
ということは、紫外線を浴びても、活性酸素を押さえ込んでしまえば、まるで紫外線を浴びていないかのように、ケラチノサイトを黙らせることができる。
活性酸素を強力に抑える成分とは?
活性酸素を抑えれば、メラニン生成工場へ、合図が送られない。
だから、紫外線を浴びる前後は、活性酸素を抑える抗酸化成分を、徹底的に体内に取り込んでおくといい。
活性酸素を強力に抑える成分には、次のようなものがある。
- ビタミンC
- ビタミンE
- アスタキサンチン
- コエンザイムQ10
- フラーレン
それぞれ、働き方が違うので一概には言えないものの、
- アスタキサンチン → ビタミンCの6,000倍
- フラーレン → ビタミンCの172倍
- コエンザイムQ10 → ビタミンCの10倍
の抗酸化力があるといわれている。
活性酸素を抑えるためには、体内に抗酸化成分が潤沢にある必要があるので、肌に化粧品として塗るというよりは、サプリメントで集中的に体内に取り込む方がおすすめ。
例えば、海やプールに行く予定があるのなら、その1週間以上前から、ビタミンCのサプリメントを1日1,000mg以上摂取する。
紫外線を浴びてしまったときは、即・サプリメントで抗酸化成分を補給する。
という具合に。
ちなみに、「アスタキサンチン」は赤い色素で、赤い魚介類に含まれている。
- 鮭
- カニ
- エビ
など。抗酸化力をUPしたいときには、赤い魚介類を積極的に食べると良い。
こうして、紫外線を浴びたときに発生した活性酸素を消し去ってしまえば、紫外線をなかったことにできるのだ。