超わかりやすい美白解説(5)第4段階:メラニンをさっさと処理する

ページ内に広告が掲載されています

メラニンができてしまったら、さっさと処理するのみ!美白解説の最終章は、第4段階のメラニンをさっさと処理する。

目次

メラニンができてしまったらスピード勝負

前回までの記事で、紫外線を浴びないようにしたり、メラニン生成の合図が送られないようにしたり、メラニンの生成を邪魔したり……、といろんな手法を紹介してきた。

前回の記事はこちら

あわせて読みたい
超わかりやすい美白解説(4)第3段階メラニンの邪魔をする さて、美白解説も4回目。今回は「メラニンの邪魔をする」の回。 メラニンの邪魔をする策は3つある 前回はケラチノサイトからメラノサイトへの合図を妨害する策について...

それでもメラニンができてしまったとき、どうすればよいか?

ここからは、とにかくスピード勝負になる。メラニンが、肌に定着して「色素沈着」の状態になると、なかなか排除するのが難しくなるからだ。

メラニンの対処法は、大きく分けて、次の2つだ。

  1. メラニンの黒色を透明にする
  2. メラニンを肌から排出する

順番に説明していこう。

❶ メラニンの黒色を透明にする

メラニンは、いうまでもなく「黒色」をしている。でも、最初から黒いわけではない。酸素と結び付いて「酸化」すると、黒くなるのだ。

正確にいうと、メラニンのもともとの原料は、チロシンという無色のアミノ酸。チロシンが酸化酵素“チロシナーゼ”のはたらきで酸化されると、ドーパ→ドーパキノン→ドーパクロムと段階的に変化していき、最終的に黒褐色のメラニンになる。

だから、メラニンと結び付いている酸素を離して、メラニンが酸化する前の状態に戻せば、「透明」に戻る。この作用のことを「還元」という(還元とは酸化の逆の反応のこと)。

美白用語を調べているときに、「メラニン還元」という言葉を見たことがあるかもしれない。

これは、

  • 酸化して黒褐色になったメラニンから還元作用によって酸素を除去してメラニンを透明に戻す

という意味だ。

メラニン還元作用のある成分とは?

メラニン還元作用のある成分として代表的なのは、

  • ハイドロキノン
  • ビタミンC

の2つ。しかし、ハイドロキノンは「超わかりやすい美白解説(4)第3段階:メラニンの邪魔をする」の中でも触れたように、気軽に手を出すのは危険な成分。

高濃度のハイドロキノンを長期間使用すると、メラノサイト(色素をつくる細胞)そのものがダメージを受けて、肌の色が白く抜ける“白斑”を引き起こすおそれがある。さらに深刻な副作用として、逆に肌が黒ずんでしまう“オクロノーシス”(外因性の組織黒変症)も報告されている。ヨーロッパの一部の国では、ハイドロキノン配合の化粧品の販売が禁止されているほどだ。使用する場合はかならず皮膚科医の指導のもとで、4%以下の濃度を3〜6ヶ月以内にとどめるのが鉄則である。

だから、おすすめは、安心して使えるビタミンCのほう。ビタミンCは、ドーパキノンをその前段階のドーパに還元する作用と、酸化型メラニンを無色の還元型メラニンに変える作用を併せ持つ。しかも安全性が高く、化粧品でもサプリメントでも取り入れやすい。

飲む化粧品でも飲むサプリメントでも、ビタミンCをどんどん取ろう

私自身、紫外線を浴びる前後には1日2000〜5000mgものビタミンCと、高濃度ビタミンC美容液を欠かさないようにしている。

高濃度ビタミンCで私が信頼しているのはオバジ(Obagi(オバジ) C25 セラムネオ 12ml)
高濃度ビタミンCで私が信頼しているのはオバジ
Obagi(オバジ) C25 セラムネオ 12ml

ビタミンC美容液は“朝に塗ってはダメ”はウソ

ビタミンC美容液にまつわる有名な誤解がある。“塗ったあとに日光を浴びるとシミの原因になるから、夜だけ使うべき”というものだ。

じつはこれ、完全な都市伝説である。

この誤解の原因は、柑橘類に含まれる“ソラレン”という光毒性の成分との混同だ。レモンやグレープフルーツの皮に多いソラレンには、紫外線と反応して肌に炎症を起こす性質がある。“ビタミンC=レモン”というイメージが強いために、ビタミンCそのものにも光毒性があると勘違いされてしまった。

ビタミンC(アスコルビン酸)やビタミンC誘導体にはソラレンは含まれておらず、光毒性は一切ない。むしろ、ビタミンCは強力な抗酸化作用を持つため、朝に塗布すると紫外線による活性酸素のダメージから肌を守るはたらきが期待できる。

複数の皮膚科医も、ビタミンC美容液は朝夜どちらも使用して問題ないと明言している。

だから、ビタミンC美容液は夜だけに限定する必要はない。朝のスキンケアにも積極的に取り入れて、日中の紫外線ダメージに備えるのが賢い使い方だ。

❷ メラニンを肌から排出する

次に、メラニンを肌から排出する方法について。

メラニンは、ずっと肌の中に居座っているわけではない。メラニンを含んだ肌細胞は徐々に上層へ押し上げられ、やがて肌の表面から角質(垢)としてはがれ落ちる。

ただ、この肌の生まれ変わりのサイクルが、加齢やストレスなどによって遅くなっていると、メラニンが肌内部に滞在する時間が長くなる。すると、そのまま色素沈着してしまうリスクが高くなるので、要注意。

この生まれ変わりのサイクルのことを、「ターンオーバー」と呼ぶのだけれど、ターンオーバーを正常化させる試みが役に立つ。

ターンオーバー正常化(肌の新陳代謝)を整える成分

プラセンタ

プラセンタは“胎盤”に由来する成分。胎児の成長に必要なアミノ酸・ビタミン・ミネラル・成長因子など、多種多様な栄養素が凝縮されている。こうした栄養素のはたらきにより、肌細胞の新陳代謝を活性化し、ターンオーバーの正常化をサポートする。

AHA

AHAは、グリコール酸・乳酸・クエン酸などの総称で、ピーリング(古い角質を除去する)作用を持つ成分。

肌の表面に古い角質が蓄積したままだと、いつまで経っても新陳代謝が進まない。AHAが表面の古い角質をやわらかくしてはがす手助けをすれば、下から新しい細胞が押し上がりやすくなり、ターンオーバーが正常なリズムを取り戻す。

メラニン発生後、1〜2ヶ月が勝負

ターンオーバーの周期は、健康な20代の肌でおよそ28日。30代では約40日、40代では約55日と、年齢を重ねるほど長くなる。このターンオーバーが一巡する間に、メラニンをうまく排出できるかどうかがひとつの勝負所。

  • 日焼けしちゃった!

なんてときは、その後2ヶ月くらいは、徹底的にメラニン還元&排出に励んだほうがいい。ここで手を抜くと、数年後にシミとなって肌に刻まれてしまう。逆に、この期間に本気で対策すれば、かなりの確率で色素沈着を防げる。

まとめ

全5回のシリーズの最終回。そろそろ冬が終わり、春がやってくると、紫外線のこと、シミのことが気になる季節。

漠然と対策するのではなく、肌の理論に従って対策すれば、効率的に美肌をキープすることができる。

目次