家に帰っても、その人のことが頭をよぎるだけで、気分が“ドーン”と重くなる……。そんなときの思考法テクニック。
職場の嫌いなアイツを精神的にどう処理するか?
転職理由のほとんどは、「人間関係」だそうだ。
確かに、その職場の上司や同僚との関係性は、仕事の楽しさを左右する。
思い出す度にイライラする人
- 人が傷つくことを平気で言う人
- 仕事への取り組み方が適当な人
- すべて人のせいにする人
- 自分の発言に責任を持たない人
- 嫌みっぽい人
- 自分の手柄ばかり優先する人
などなど……、思い出す度に、
- ああーイライラ!
となる人を作ってしまうと、途端に仕事自体が憂うつになる。
そして、その思いは伝播して、相手方もより嫌な態度を取るようになる(そう見えるようになる)。
こうなると、ただただ憂うつな毎日を過ごす羽目になる。
恐ろしいことに、職場にいるときだけでなく、自宅にいるときもそのことを考えるようになる。
プライベートまでも「大嫌いなアイツ」に占領されていくのだ。
1分間、時間を取って、アイツのことをジーッと考え続ける
私たちは、嫌なことに対して、
- 「逃げよう、逃げよう」
- 「考えたくない、考えてはいけない」
と思えば思うほど、どんどんその思いが増殖していく。
大嫌いなアイツのことを、考えてはいけないと抑えつけるから、ますます日常生活のいろいろな場所に頻出してくるようになるのだ。
iPhoneのストップウォッチで1分間、測ろう
逃げながら考えていると、いつまでたっても、「アイツ」のことが浮かんでくる。
またアイツのことが浮かんできた、と思ったら、iPhoneのストップウォッチで1分計ってみよう。
そして、その1分間、とことんアイツのことを考えるのだ。
あれこれ思考を巡らせるというよりも、
- じーっと焦点をぶらさずに当て続ける
というイメージ。
心の目をキョロキョロと動かさずに、一点を見つめるようにして、ジッとアイツに焦点を当てる。
イメージとしては、虫眼鏡で太陽の光を集めて焦点を当てて、紙に穴を空けるようなイメージ。
自分の頭の中に存在するアイツに焦点を当てて、焼き尽くすようなイメージだ。
1分間、しっかりやり切ると、アイツのことがどうでも良くなってくる
最初はコツが必要かもしれない。けれど、これを1分間やり切ると、
- すーっ……
とアイツのことが気にならなくなっている自分に気付く。いつでもどこでも、1分間あればできる技。
たまねぎの皮をむくように繰り返す
根っこが浅い場合は、1回だけで金輪際キレイさっぱり消えてなくなる場合もある。
根が深い場合は1回では消え切らずに、またアイツが浮かんでくるかもしれない。
そしたらまた、“じーっ”と見つめる、の繰り返し。
たまねぎの皮をむくように、1回ずつ、嫌な思いの源泉が小さくなっていくから、根気強く繰り返していく。
すると、いつしかまったくアイツのことが気にならなくなっていく。
真っ正面から焦点を当てれば焼き尽くすことができる
繰り返しになるが、逃げれば逃げるほど、アイツは頭の中で増殖していく。
それを防ぐためには、
- 積極的に焦点を当てて焼き尽くす
という能動的な手法が有効なのだ。
- 考えたくないからこそ、
- 積極的に考え尽くしてやる。すると、
- アイツが頭の中から燃え尽きる
こうして頭の中のお掃除を毎日することで、嫌いなアイツにとらわれることなく、仕事やプライベートを楽しむことができる。