ムカつく同僚や上司。「絶対許したくない」「本当にムカつく!」と怒れば怒るほど、自分の心を傷つけて、自分が損してしまう。
ムカつく同僚・上司への「敵意」を解除して、その人たちを「無関心ゴミ箱」に入れてしまうのが得策。
考えれば考えるほど、損しているのは自分
私たちは、日々、いろいろな人と接しながら生活している。
その人たちは、私たちの頭の中で、次の3つのうちの、いずれかのフォルダに分けられている。
- 「好き」フォルダ
- 「嫌い」フォルダ
- 「無関心」フォルダ
今、大嫌いで、憎くて、ムカついて仕方がない同僚や上司は、「嫌い」フォルダに入っている。
これが、問題。
「好き」も「嫌い」も、熱量(エネルギー)という観点から見ると両方とも同じ。嫌いフォルダに同僚や上司が入っていると、自分の貴重なエネルギーを、大量に消費していることになる。
だから、嫌いな同僚や上司のことを考えれば考えるほど、疲れるのだ。つまり、考えれば考えるほど、損しているのは自分。
好きになるのは難しくても、無関心フォルダに移すことはできる
嫌いな同僚や上司が出現すると、私たちは、憎くて嫌いな気持ちを抑えつけようと、なんとかこらえようとがんばりがちだ。
嫌いな気持ちを持つ自分が悪いような気がして、相手の良いところを数え、なんとか好きになる努力をしたこともあるかもしれない。
しかし、嫌いな気持ちを抑えようとすればするほど、その気持ちは増大化していく。
嫌いでいい。大嫌いでいい。それは、自由だ
私たちは、いつでもどんな気持ちでも、抱くことが許されている。嫌いなら嫌いで良いのだ。もっともっともっと嫌いになったっていい。
大嫌いなままでいいから、徐々に「無関心」にシフトできるようにのみ、自分の心の努力を行おう。
肝心なことは、
- 好きになる努力は相手のためのもの
だが、
- 無関心になる努力は自分のためのもの
という違いだ。
相手のためになら努力できないけれど、自分のためになら努力できるはず
嫌いになる気持ちを抑え、少しでも好きになろうとがんばる度に、大嫌いな同僚や上司の顔が思い浮かんで、
- 「なんであんなヤツのために…!!」
と、ひそかな闘志を燃やしてきたのなら、これからは努力の方向性を変えること。
“自分のために”、大嫌いな同僚や上司に対して、無関心になるのだ。
無関心になるためのテクニック
では、具体的にどうやって無関心になればいいのだろうか。そのテクニックを3つ、ご紹介する。
相手に、自分の人生にとっての重要度の点数を付ける
相手に「自分の人生にとっての重要度」の点数を付けてみる。例えば、100点の人なら、重要だから、無関心ではいられない。
しかし、
- 「アイツは5点だな」
- 「いや1点だ」
と、客観的に数字で表現した途端に、
- 「1点のアイツに自分のエネルギーを消費するのはやめよう」
と思えるようになる。「自分の貴重なエネルギーを費やすに値する人物かどうか」を、点数を付けて数字化し、把握するのだ。
しつこく、大嫌いな同僚や上司が頭の中に浮かんでくる度に、点数を付けて追い出そう。
相手をトイレに流す
頭の中に、大嫌いな同僚や上司が浮かんできたら、すかさずトイレに流す。
イメージの中で、ポイッと便器の中に放り込んで、
ジャーッ!!
と、勢いよく流してしまおう。
出てくる度に、相手をすることなく、すかさずトイレにジャーッ、とするのだ。
何度か繰り返すうちに、徐々に頭の中に出現する回数が減っていき、最終的には彼らのことがまったく意識に上がらなくなっていく。
それが、無関心フォルダに移動完了した証拠。
相手を無関心フォルダに移す
最後に、直接、相手を無関心フォルダに移してもOK。
自分の頭の中に、「Archive(アーカイブ)」とでも名付けた、無関心フォルダを作成する。
大嫌いな同僚や上司が頭の中に現れたら、マウスのカーソルを動かして捕まえ、そのまま無関心フォルダにドラッグしてポイ。
そのまま、忘れてしまう。何度もしつこく出てくるようだったら、「ゴミ箱」に捨てる。
「クシャクシャッ」とゴミ箱が空になる効果音までリアルに感じることができたら、本当に意識の中から彼らが消えていく。
まとめ:「自分のために」と考えることが大切
間違っても、大嫌いな人の肩を持つ必要なんてない。
あくまでも自分のために
相手への敵意や憎しみの気持ちを、無関心へと転換させるのだ。
ちなみに、無関心になれると、副効果として、相手の態度が和らぐ。こちらが強く持っていた「関心」に対する、無意識下の反応がなくなるからだ。
その結果、相手との関係性が良くなることもある。
とはいえ、これはあくまでも結果論。まずは、無関心化へ集中することで、心の平安を取り戻すことができる。