赤面症だと、本当に嫌な勘違いをされる。
緊張しない人になりたいなんて高望みはしないけれど、緊張したときの症状が、赤面じゃなかったらな。
赤面は、妙な勘違いを引き起こす
赤面症を克服するための方法を、下記にまとめた通り、私は長い間、赤面症と一緒に生きてきた。
振り返ると、赤面症のせいで、つくづく嫌な思いをたくさんしてきたな、と思う。
特定の異性に気があると勘違いされ噂される
相手に威圧感があったり、苦手なタイプだったりすると、緊張によって赤くなってしまう。
それが、異性だと、やっかいなことになる。
そして、赤面症のつらいところは、
- 一度、赤面がパターン化すると、何度も繰り返す
ということ。
だから、Aさんに対して一度赤面すると、次にAさんと会ったときも、ほぼ100%赤面する。
それは、Aさんに対して気があるわけでもなんでもないのに、周囲から、
- 「いつもAさんと話すとき、顔真っ赤だよね」
- 「あれ、Aさんのこと好きなんじゃないんですか?いつも顔赤いからてっきりそうだと思ってました」
なんて言われるとき、本当にみじめで情けない気持ちになる(どちらも実際に言われたフレーズ)。
本人(Aさん)も、私の顔が赤いと「気がある」と感じるらしい。それで本当に嫌な目に何度もあった。
違う。好きなんかじゃない。赤面症なだけなのに。
同時に、赤面のことを無邪気に指摘してきた人のことは、全員切る勢いで、大っ嫌いになって生きてきた。
- 人のコンプレックスをからかって、デリカシーなさすぎじゃないか
と思ってしまう。
コンプレックスだということ自体、まったく気付かないほど、親に愛されて愛情いっぱいに育てられたんだろう、なんてひねくれた気持ちになったりして。
相手の奧さんに勘違いされて嫌われる
私が緊張してしまう苦手な人の前で、真っ赤になっている場面を、その苦手な人の奧さんに見られたことがあった。
その後、
- 「あの子、真っ赤になっていたけれど、そういう話をしていたんでしょ」
- 「不倫関係なんでしょ」
という夫婦げんかに発展したそうだ。
それを聞いたとき、それこそ頭のてっぺんまで赤面したくらい、嫌で嫌で嫌で仕方なかった。聞きたくなかった。
切なくてつらい、けど、この体と一緒に生きていくしかない
もっともっと、大変な体を持っている人がいることは重々わかる。ただ、ここは個々人の話で、「比較」の話は、ちょっと置かせていただきたいと思う。
私は、自分がそうだったから、赤面症で悩んでいる人の気持ちが、死ぬほどわかる。わかりすぎる。
でも、そんな不器用な体と、これからも生きていくしかない。
赤面症の人は、自己肯定感がない
赤面症は、
- 赤面症になりやすいメンタル
- 赤面しやすい体質・肌質
の両方の条件がそろったときに、発症する。
赤面症の人は、育った環境などの影響で、自己肯定感がない。
自己肯定感がないから、赤面症をこじらせてしまうし、赤面する度に、自己肯定感がそがれていく。
だからこそ、
- こんな自分、こんな体を、受け入れる
という考え方に、何度も何度も何度も、擦り込ませるようにチャレンジしていく必要がある。
赤面症の人の闇は、かなり深い。すぐに変わるのは無理だ。でも、何度も何度も何度も、諦めず繰り返すうちに、ちょっとずつ肯定感は上がっていく。
いろんな対策を取りながら、自分に合う方法を模索しながら、今よりほんのちょっとでも楽になれますように。
「赤面したことで体験した異性関係の嫌な体験談」を書いていたのに、途中から、脱線してきてしまった。……それは、嫌な体験談を思い出して書きながら、猛烈につらい気分になってきたから。
今も同じような経験をしている人、いるのだろうな。どんな赤面症でもパッと治る薬でも開発されれば良いのに。