耳かきする頻度は2週間以上あける 耳掃除しすぎると鼓膜が破れたりカビが生えるリスクあり

ページ内に広告が掲載されています

「耳掃除が大好き」という人は、ちょっと注意したほうがよい情報。耳掃除をしすぎると、なんと鼓膜が破れたりカビが生えることまであるというのだ。じつは耳鼻科の専門医のあいだでは、そもそも耳掃除は不要とする見解が主流になっている。

目次

耳掃除を毎日しすぎると危険もある

今月号の『美的』では、5ページに渡って「耳はキレイの宝庫!」という、耳の特集が組まれている。そのなかで気になったのが、「耳掃除のしすぎは危険」という話。以下引用。

大の耳掃除好きです。毎日キレイにしているのにジュクジュクします

耳掃除のしすぎは危険。カビが生えることも!

「耳掃除は、行いすぎると痛みなどの感覚が麻痺しやすく、気持ち良くなってかきすぎてしまう人がたまにいます。すると、耳の皮膚がはがれて浸出液が出てきたり、そこにカビが生えてしまうことも。もっと奥まで触ると鼓膜を破ってしまうこともあるので要注意」(有田先生)

美的2017年6月号

なんと恐ろしい……。

この「カビ」の正体は、外耳道真菌症と呼ばれる病気だ。耳掃除で外耳道(耳の穴から鼓膜までのとおり道)の薄い皮膚を傷つけると、バリア機能が低下する。そこにアスペルギルスやカンジダといった真菌(カビの一種)が侵入し、高温多湿な耳のなかで増殖してしまう。

やっかいなのは、外耳道真菌症は治りにくいという点だ。水虫と同じように、いちど粘膜に根を張ってしまうと、完治まで半年以上かかるケースもある。2週間に1回の通院で耳の洗浄と抗真菌薬の塗布を続けても、なかなか消えないという。

さらに、耳掃除のしすぎは外耳炎の原因にもなる。外耳道の炎症によって強いかゆみが生じ、そのかゆみを抑えようとまた耳をかいてしまう——という悪循環に陥りやすい。

私自身は、耳掃除が自分ではまったく上手にできないので(すぐ痛くなってしまう)、電動の耳かきを使っている。しかし、耳かきが好きで、ずーっと耳かきしている人を、身近に知っている。

前述の記事にあった、

  • 耳掃除は、行いすぎると痛みなどの感覚が麻痺しやすく、気持ち良くなってかきすぎてしまう

という状況になっているなら、ちょっと怖い。

私は、耳にちょっと触っただけで痛くなる。そんな自分がおかしいのかと思っていた。が、〈耳かきを頻繁にしないで生きてきたから、痛みの感覚が正常〉ということなのかもしれない。

耳掃除は必要なし説は本当なのか

  • 「じゃあ、耳掃除、どうやればいいの?」

と思うけれど、本来、しなくても問題ないそう。

耳掃除はしなくてもいいって本当?

本当!

「耳アカは本来、寝ている間などにポロリと抜け落ちていくもの。とくにしなくてもいいというのは本当です。ですが、耳アカがたまりすぎて耳が聞こえにくくなっている人もたまにいるので、様子を見て行って」(有田先生)

美的2017年6月号

耳あかがたまりすぎることなく、自然に落ちている人は、わざわざリスクを冒して耳掃除をする必要はない、というわけだ。

耳の外耳道には自浄作用があり、鼓膜付近で生まれた古い皮膚細胞は、数週間かけてゆっくりと耳の入り口へ移動する。つまり、耳あかは放っておいても自然に外へ排出される仕組みになっている。

しかも、耳あかには重要な役割がある。免疫グロブリンAやリゾチームなどの成分が含まれ、細菌や真菌の増殖を抑える抗菌作用をもっている。さらに外耳道の皮膚を乾燥から守る保護作用や、虫の侵入を防ぐはたらきもあるのだ。

耳あかを“汚いもの”として完全に除去してしまうと、かえって耳のバリア機能が失われる。耳掃除しすぎて耳のなかがツルツルになると、夏場にハネアリや小さな虫が巣穴と間違えて入り込むケースもあるらしい。怖い。

耳掃除をする場合の適切な頻度は?

では、どうしても耳掃除をしたい場合はどうすればよいのか。『美的』では「2週間に1回」とされていた。

正しい耳掃除の方法と頻度を教えて!

2週に1回くらい、耳アカのタイプに合わせてケアを

「耳アカがウエットな人は綿棒、ドライな人は耳かきで行うと取れやすいです。ドライな人が綿棒を使う場合は、お風呂上がりのふやけた状態で行うのがベター。乾いた状態だと力をかけやすく耳のトラブルを招きがち。また、耳にこびりついている場合は病院で取るのがおすすめ」(有田先生)

美的2017年6月号

ただし、耳鼻科の専門医によって推奨する頻度には幅がある。2〜3週間に1回で十分とする意見もあれば、月に1回で問題ないとする医師もいる。耳鼻科医の石井正則先生(JCHO東京新宿メディカルセンター)は「極力しないこと。どうしてもしたければ2〜3か月に1回」と、さらに控えめな頻度を勧めている。オーディオテクニカ

そもそも、自力での耳掃除に自信がない人は耳鼻科で対応してもらうのが最善だ。耳あかの除去は保険診療の対象で、3割負担なら両耳で1,400円程度。プロに任せれば外耳道を傷つけるリスクなく、安心して耳をきれいにしてもらえる。

ちなみに私は、電動耳かき(吸引器)を2週間に1回くらい使っている。

あわせて読みたい
吸引する電動耳かきの効果「耳あか乾燥ならよく取れる」と雑誌でおすすめを買ってみた 『MONOQLO 2017年5月号』で、「ゴッソリ取れて耳がスッキリ!」と、進化形耳かきとして紹介されているのを見て、電動の吸引式耳かきを衝動買いした結果。 吸引できる電...

自然にはがれ落ちたものを、吸引器でときどき吸引すれば、それで十分。

目次