「毛穴」は悩んでいる人が多い分、いろいろなケア方法が存在する。
でも、ちまたにあふれている対処法では、どうにも消えない毛穴が多いことも、また事実。
そこで、毛穴を消すために私が実践したことで、あまり一般的に知られておらず、かつ効果があったものを、この記事で紹介していこうと思う。
ディフェリンとは?
「ディフェリン」は、日本ではニキビ治療薬として認可されている薬だ。
その作用は、簡単にいえば「角栓を作れなくすること」。
ディフェリンに含有している薬効成分のアダパレンは、表皮の角化細胞の分化を抑えて、毛穴の詰まりを取り除き、新しいニキビができるのを防ぎます。
小鼻周りなど角栓が原因の毛穴は、角栓を作れないようにしてしまえば、おのずと消えていくはず。
- 「よし、ディフェリンやってみよう」
と決め、皮膚科を受診するのが面倒なので、個人輸入で入手。
さすが医薬品!ディフェリンの効果は強力
化粧品でもなく医薬部外品でもない、効果の強さ最高峰の「医薬品」であるディフェリン。その威力は、さすがに強力だった。
鼻にディフェリンゲルを塗布、初日から皮脂ナシ!
私は鼻の毛穴を除去したかったので、鼻のみにディフェリンを塗布。
塗った初日から、まったく皮脂が出ないし、角栓ができる気配さえない。
今まで使った美容成分系をはるかにしのぐ、ハイパワー。
ディフェリンとトレチノインの違い
ところで、ひどいニキビに悩んでいる人や、美白を求める美容マニアが行う手法で、
- 「トレチノインを使ったピーリング」
というのがある。
トレチノインとは、いわば「レチノールの強力版」のような成分。
トレノイチンを使うと皮がボロボロに剥けた後、肌が生まれ変わってピカピカになる。
ディフェリンにも、トレノイチンに似た作用があり、効果は若干マイルド。
副作用のリスクが少ないといわれている(とはいえ、しっかり皮剥けした。経過レポート詳細は後半へ)。
気になるディフェリンの副作用は?
トレチノインに比較すれば少ないものの、ディフェリンにも副作用がある。
- 赤み
- かゆみ
- 乾燥
など。
幸いなことに、私はひどい副作用はなかった。
ディフェリンと、少し前に飲み始めたハイレスで毛穴がまったくない肌を形成中。
ディフェリン1週間 使用経過レポート
1日目
注文した「ディフェリンゲル 0.1%」が届いて、早速開封。
白のチューブに白キャップ。
中身は乳白色で、無臭のジェル状。
早速、鼻周りにパール1粒大分を塗ってみる。よくのびる。何の刺激もない。
毎晩、お風呂に入った後・夜寝る前のタイミングで、1日1回塗ることにした。
2日目〜3日目
普段は、小鼻の際に白いニョロニョロ角栓がすぐ現れるのだけれど、出てこない。
これはうれしいポイント。
それ以外には、特に変化なし。
トレチノインのような、激しい皮むけを覚悟していたので、「効果もマイルドなのかな〜」とちょっぴり拍子抜け。
4日目の夜
……と思ったら、4日目の夜から皮むけが始まった!朝はまだむけてなかったのに。
左右の小鼻の際のところから、皮がボロボロとむけ始めている。
「日焼け」した後に、皮膚がポロポロとはがれた経験は誰にでもあると思うけれど、その感じが近い。
薄くなった糊が乾いたときのように、剥がれた膜が肌に付いている。
やさしくメイク落とし&洗顔し、その後、またディフェリンゲルを塗って寝る。
5日目の朝
前夜以上に、皮むけの範囲が広がっている。
左右の小鼻だけでなく、鼻全体の皮がむけてきている。
この「皮むけ」というのは、新しい肌に生まれ変わる過程。
「副作用」として「皮むけ」が記載されていることがあるけれど、私にとっては、副作用ではなく期待していた効果。
だって、皮むいて新しい肌作って、毛穴消したかったんだもん。
ところで、この皮むけは、
- 「絶対に自分ではむいてはいけない」
ということになっている。自然にはがれるのを待つように、と。
ただ、仕事で人に合う予定があった私は、自己判断で思いっきりむいた。
(そのまんまだと、あまりにも鼻かみすぎた人みたいにガビガビだったから……)
洗顔して、その後ぬるま湯ですすぎ、ぬるま湯が肌についた状態でクルクル。
クルクルすればするほど、垢みたいにカスが出てきて、おもしろい。
いつまでもむけそうだったけれど、むきすぎも良くないので、頃合いを見計らってやめて、普通にメイクした。
皮をむいてからメイクすれば、全然人からは分からない。
自然にはがれて落ちるのを待つのが正解。むく場合は自己責任で。
5日目の夜
朝、すべての皮むけを取ったにも関わらず、午後トイレに行ってみたら、新たな皮むけが始まっていた。
夜、帰宅してすぐにクレンジング&洗顔。
調子に乗って、朝と同じように、皮むけをくるくるはがす。毛穴がなくなってきていて、うれしい!
黒ずみはもちろん、毛穴がない。見えない。きれいな肌!
その後、すすいでタオルで水分を拭き取って、夜のディフェリン。
ここで、問題発生!
「皮を自分でむくな」という掟を破りまくっている私の肌に、ディフェリンを塗ったところ、
- 「ぎゃーっ。しみる〜っ、、、、(涙)」
頭によぎる、かちかち山(やけどしたたぬきの背中に、塩を塗り込んだシーン)。
2〜3分、悶絶したら、しみる感覚はなくなったけれど、ヒリヒリヒリヒリ……とかなりヒリヒリ感は強い。
私は肌が強い方だし、皮むきたかったからむいてまったく後悔はないけれど、これから試す人は、無理しないほうが良いかと。
5日目ともなると、乾燥感も強くなってくるので、保湿をしっかりすること。
おすすめは、「【プチプラ】千円札を握りしめて超絶美肌になる方法」でご紹介したようにワセリン。
ワセリンなら、下手にディフェリンの邪魔をせずに、うるおいは守ってくれる。
ただし、塗るのは、必ずディフェリンを塗った後で。そうしないと、ディフェリンの効果がなくなる。
6日目
目覚めると、ヒリヒリ感。鏡を見てみると、やっぱり。お鼻が真っ赤です……。
- 「真っ赤なお鼻の〜トナカイさんはぁ〜♪」状態。
トレチノインを使っている人の経過を見ると、4日目〜7日目でピークを迎えている人が多いようなので、まあ、致し方なし。
しかし、この日は、仕事で出掛ける予定があり、かなりたくさんの人と会う予定だったので、真っ赤はまずい。
なので、裏技というか、かなりの邪道だけれど、酒さやニキビなどの赤み改善に使われる血管収縮薬「ミルバソゲル」を塗って、赤みを消した。
ミルバソゲルは、
- 「ウソだ!!!」
と叫びたくなるほどの劇薬的な効果を発揮して、塗ってものの数分で真っ白な肌を作ってくれた。
※ミルバソゲルについての詳細は下記記事へ
ミルバソゲルで赤みを消し去った後は、しっとり系の化粧下地(UV効果あり)を塗り、パウダーファンデーションを乗せた。
肌に負担をかけないよう、ナチュラルメイクを心掛けつつも、なんとか人前に出られる程度に仕上げて、外出。
駅までの道を歩きながら、
- 「私はディフェリンを鼻限定で塗っているけれど、トレノイチンを一気に全顔やる人は、本当に大変だろうなあ」
と、しみじみ思う。
私の場合、鼻だけだから、なんとかなっている。
午後から、乾燥感がひどくなってヒリヒリしてきたので、一度、しっとり系の乳液をなじませた。
帰宅後、クレンジング。もう皮剥けのピークは過ぎているようで、前日に比較すると、皮がむけない。
鼻は、赤みもそれほどなく、ツルンツルンになっている。ちょっと、ビニール肌っぽい。
ところで、1クール、何日にするかが悩みどころ。
一度、ここで終了しようかとも思ったけれど、もう少し続けることにした。
昨日と同じように、ディフェリンゲルを塗った瞬間、ウォーと悶絶するほどヒリヒリした。
7日目
朝起きると、昨日以上に、真っ赤っか。
ただ、もう皮剥けのピークは終わった模様。昨日と違って、ほとんど皮がむけていない。
鼻を中心に真っ赤になっている件は、例によって、ミルバソゲルで赤み瞬殺。
あんなに真っ赤だったのに、5分後には真っ白になっているんだから、効きすぎて怖い。
私はミルバソゲルでズルしながらピーリングしているから、実際つらくないけれど、赤みと皮剥けと向き合ってがんばってトレチノインにチャレンジしている人は、本当にすごいと思った(前日も同じようなこと書いているけれど)。
さて、ここで1週間が終了。
皮剥けも一段落したことだし、ここで1クールとして、ディフェリンゲル塗るのを終了することにする。
《追記》ちなみに、この翌日の8日目まで、日中の皮剥けがあった。8日目の夜、洗顔した後からは、皮剥け自体すっかり終了。
ディフェリンゲルの効果。肌の様子は?
結論から言ってしまうと、期待以上の効果。
- 鼻の毛穴の黒ずみが完全に消えた
- 小鼻の際の毛穴が縮小した
まだ皮剥けの残骸があるので、これがきれいに治ったら、かなり美肌度上がったんじゃないかと思う。