子どもの頃、目薬をさした後に、「はい、目をパチパチして!」と言われたことがある人もいるかもしれない。けれど、それは間違い。
目薬が目の周りの肌に付着すると、接触性皮膚炎(かぶれ)や色素沈着を起こし、シミになるリスクがある。目の周りの皮膚は顔のなかでもとくに薄くデリケート。ちょっとした刺激が蓄積するだけでダメージを受けやすい。
目薬は、毎日のように繰り返す習慣だからこそ、正しいさし方を知っておきたい。
間違った目薬のさし方は「パチパチ」と「2〜3滴」
2017年5月の女性セブンでは「目薬の正しいさし方」が特集されていた。専門家である吉野眼科クリニック(東京都台東区)の吉野健一院長がレクチャーしている。
それによると、目薬にまつわる間違いで多いのは、
- 目をパチパチさせる
- 2〜3滴使う
の2つだそうだ。以下、誌面から引用。
目薬のさし方に関して、特に多い間違いが、目薬をさした直後に成分を行きわたらせようと目をパチパチさせること、と前出・吉野さんは言う。
「点眼直後にまばたきをすると目薬の成分が涙で流れてしまうので、これは逆効果。目薬をさしたらまばたきをせず、1〜5分ほど目をつぶったままの状態を保つか、軽く目頭を押さえるのが正しい点眼方法です」
週刊女性セブン 2017年 5/11・18合併号
また、1滴では効果が出るかどうか不安で、2〜3滴さすというのも間違いだそう。
「通常、点眼びんから出る1滴は目の表面に充分行きわたるように調節されているのです」
目薬は1滴で充分なのだ。
週刊女性セブン 2017年 5/11・18合併号
また、パチパチしたり多くさしすぎたりすることであふれ出た目薬が肌につくと、色素沈着(シミ)の原因になることもあるという。
- 「まぶたの下にシミができてしまった」
という場合、その一因が、目薬にあるかもしれないということ。気を付けなければ。
正しい目薬のさし方とは?
では、正しい目薬のさし方は、どうすればよいのだろうか。前述の女性セブンでは、次の手順が紹介されていた。
❶ 手を石けんと流水でよく洗う
手に雑菌が付いていると、それが目の中に入る危険がある。目薬をさす前には、かならず手洗いすることを習慣に。
❷ 下まぶたを軽く引き、1滴点眼する
下まぶたを軽く引いて、目薬の容器の先が、目・まぶた・まつげに触れないように、注意しながら1滴を点眼する。つい、何滴もさしたくなるけれど、1滴で十分。
うまくさせない人には「げんこつ法」がおすすめ。利き手で容器を持ち、もう片方の手はげんこつを作って下まぶたに当てる。げんこつの上に容器を持つ手を乗せると距離感がつかみやすくなり、正確にさしやすくなる。
❸ まぶたを閉じて、1〜5分キープ
点眼後は、まぶたを閉じて1〜5分キープ。このとき、目頭を軽く押さえるようにすると、薬の滞留時間を長引かせるとともに、眼内への移行がスムーズになって、治療効果が高まるそう。
あふれた点眼液をふき取る
目薬が目からあふれて目の周りに付くことはよくあるけれど、これをそのままにしておくと接触性皮膚炎や色素沈着のリスクがあるそう。
- 肌のためには、目薬が肌に付いたままにしない
これを徹底したほうがよさそう。とくに、花粉症シーズンは目薬をさす機会も多くなるので、注意したい。入浴前や洗顔前に点眼するのも賢い方法。点眼後の洗顔で、肌に残った成分を自然に洗い流せる。



