「自分を愛して!―病気と不調があなたに伝える〈からだ〉からのメッセージ」という本がある。
科学的ではなく、スピリチュアルな観点から、体の痛みや病気が発するメッセージを読み解くための本。
痛みや病気から、自分の心が発するメッセージを読み解く辞典
言うまでもなく、体と心はつながっている。体に現れる現象はすべて、何かしらの意図を持って起きているものだ。
その「意図」を、精神世界の面から読み解くための辞書的な本が、「自分を愛して!―病気と不調があなたに伝える〈からだ〉からのメッセージ」。
帯に、
- スピリチュアル版・家庭の医学
と書いてある。まさにその通り。
この本は、症状を辞書のように引く仕組み。ひとつの症状を、
- 肉体的なレベル
- 感情的なレベル
- 精神的なレベル
- スピリチュアルなレベル
の4段階から、解説してくれる。
例えば、「喉の痛み」の「感情的なレベル」のメッセージ解説は、こんな感じ。
喉の痛みが呼吸困難をともなっている場合は、その人が人生に対する熱意をなくしていることを意味します。
もし、喉が腫れて締め付けられるような気がするならば(つまり、誰かに喉元を押さえられているような気がするならば)、その人は、何かを言ったりしたりすることを、ある人から禁じられている、と感じているはずです。
もし、喉が痛くて食べ物を飲み込む事ができないとしたら、次の質問をしてみてください。
“私は今、誰かにあるいは何かを受け入れられずにいるだろうか?
私は何を飲み込むことができないのだろうか?”それは、ある感情であるかもしれません。
その感情が巨大になりすぎて、飲み込むことができない可能性があります。
あるいは、誰かを受け入れられなかったり、誰かがやったことを受け入れられなかったりしているのかもしれません。
そのために、自分に対し、あるいは誰かに対して、怒りや敵意を感じている可能性があります。
何かを飲み込めない場合は、その人は自分を犠牲者だと感じているはずです。
そして“かわいそうな私”と思っているのです。
自分を愛して!―病気と不調があなたに伝える〈からだ〉からのメッセージ
体の不具合が、ちょっとした気付きのきっかけになる
この本に書いてあることは、「あっ、当たってる」と、素直に思えることが多い。
だから、体の不具合が起きる度に開くと、毎回、ちょっとした気付きのきっかけになる。
体が不調や病気という形で何かを主張してきたとき、医学的なアプローチを行う以外に、〈その声に静かに耳を傾ける〉というのは、とても良い方法だと思う。その不調を治すという意味でも、心のストレスを解放していくという意味でも。
本来、私たちは自分でそれができる力を持っているはず。なのに、自分のこととなると、なかなかできない。後回しにしやすい。
それが、「辞書」というツールの形で目の前に本があると、「体は何と言っているのだろう」と尋ねるきっかけになる。
自分を愛して!―病気と不調があなたに伝える〈からだ〉からのメッセージ