30すぎてから歯列矯正を開始した。結論として、本当にやってよかった。
見た目は「歯並びきれい」だったが、永久歯の不足があった
もともと、パッと見は「歯並びがきれい」な状態だった。前歯はきれいにそろっていて、八重歯があったりガタガタと崩れていたりするわけではなかった。
しかし、歯医者で見てもらうと、ゆがみがあるらしい。それによって奥歯のかみ合わせが悪くなり、噛みにくくなっていた。
その一番の原因は、一部の永久歯が生まれつき不足していたため。そのすきまによって、時間の経過とともに、さらに歯並びが悪化していく状況にあった。
30すぎてから歯列矯正に踏み切った5つの理由
自分の歯に対する課題は、20代後半に受診した歯医者で指摘されており、それから数年、歯列矯正という選択肢に対して、検討を重ねてきた。
その結果、30歳を過ぎてから、思い切って歯列矯正に踏み切った理由は5つある。
時間の経過とともに崩れていく顔への不安
歯並びは、良い人も悪い人も、一生、変わっていくそうだ。
私の場合、なんだか、年々、顔の左右非対称の度合いがひどくなっているように感じていた。
顔がゆがんでいると、笑顔を作ったときに、唇の口角の高さが合わずに、いじわるそうに見える。
せっかく美容にいそしんでいても、ベースの基本的なところで問題があっては、意味がないように思えた。
現状でキープされるならまだしも、時間の経過とともに顔が崩れていくことに、大きな不安を覚えていた。
うまく噛めなくて太ってきた気がする
奥歯のかみ合わせが悪くなっていくにつれ、しっかり噛むことが出来なくなってきた。
昔は、よーく噛んで噛んで噛んで、味わってから飲み込む食べ方だったのが、早食いの傾向になってきた。
その食べ方が、体重にも影響しているように感じられた。
私にとって、「痩せた体のキープ」はとても大切な要素だったので、痩せるためなら歯列矯正をしても良いように思えた。
もちろん、しっかり噛むことは健康の基本だし、50代・60代以降と年齢を重ねたときには、顕著に体への影響が出ているだろう。
ガミースマイルが目立ってきた気がする
歯列矯正について考えていた頃、「ガミースマイル」についても、とても気にしていた。笑ったりしたときに歯茎が出る状態をガミースマイルという。
もともとは笑ってもまったく歯茎が出ない骨格だった。それがあるとき自分の写真を見たら、自分が思っている以上に、歯茎が出ていた。
歯並びの崩れとともに、年々、ガミースマイル化してきたようなのだ。
ガミースマイルになるのは絶対に嫌だと思ったことも、歯列矯正を踏み切る大きなモチベーションだった。
歯を隠しながら生きていくのがいやだ
前述の通り、私は前歯には、パッと見の問題は抱えていなかったものの、欠損している歯のせいで、徐々に歯の隙間が大きくなり始めていた。
笑ったときに見える奥歯の隙間や、少しずつ隙間ができ始めた前歯の隙間などが気になっていた。
歯を気にしていると、歯を出して笑うことができない。
いつも、なんとなく歯を隠しながら、人と会話することになる。それは、無意識下であっても、大きなストレスを自分に与えていた。
「歯を隠しながら、これからの一生を生きていくのは、嫌だ!」と思った。
年を取っても笑顔のすてきな人でいたい
アンチエイジングとか、老化予防とか、美容に取り組んでいても、いつか必ず年を取っていく。
そのときに、どんな風になりたいかをイメージしたときに、「笑顔のすてきな人」でいたいと思った。
どんなにアンチエイジングに励んでいても、歯が汚かったら、台なしだ。
しっかり噛める健康な歯と、おばあちゃんになってもすてきな笑顔を作れる歯並びは、どんなに苦労をしても、手に入れたいと思った。
実は多い大人の歯列矯正
以上の理由から、私は歯列矯正に踏み切った。
自分が歯列矯正に踏み切るまでは、大人で歯列矯正をしている人なんて、めったにいないと思っていた。
ところが、歯列矯正に意識が行っていないので気付かないだけで、自分が歯列矯正を始めてみると、結構多くの人が歯列矯正をしていることに気付く。
同僚、コスメカウンターのBAさん、取引先の営業さん、レストランで接客してくれたウェイトレスさん……etc. よく歯列矯正している人に出会う。
最近は装置も目立たなくなっていて、歯列矯正している人同士でないと、気付かないことも多い。
私は、白のブラケットを表側から付けていたけれど、こちらから矯正していることを告げると、
- 「目立たないね!気付かなかった」
と言われることもあった。
ましてや、装置を歯の裏側に付ける裏側矯正や、透明のマウスピースを使うマウスピース矯正なら、もっと目立たないだろう。
私は、少しでも短期間で終わらせたかったので、表側矯正を選択した。が、期間が長くなっても良いのなら、まったく目立たない裏側矯正やマウスピース矯正の選択肢も、大人の歯列矯正には大いにありだと思う。
結論として、歯列矯正はやって300%よかった
30代になってから歯列矯正を踏み切るという判断をした自分を、もう本当に褒めちぎりたいくらいに、ナイス判断だったと思う。
やる前は、
- 矯正装置が目立つのが嫌だ
- 歯を動かすときの痛みに耐えられるか
- 時間がかかる etc.
などの不安を抱えていたけれど、終わってしまえば、大変なことを乗り越えてでも、やって良かったと思う。
矯正装置は、目立たないものを選択できるし、痛みに関しては、確かに本当に大変な日々もあったけれど、小中学生の子どもたちが普通に耐えているレベルの話なので、耐えられないレベルではない。
(最高レベルに痛みが強い日・煩わしい日でも、それで仕事にならないというレベルにまで至ったことは一度もない)
今は、私は自分で手間暇かけてケアした自分の歯が大好きだし、不安を抱えながら過ごす日々からも解放された。
自分の笑顔の写真を見ると、口の形がキレイになっているので、最高の美容整形だったともいえるかもしれない。
しっかり奥歯で噛めるようになったので、体重は増えにくくなったし、体の調子も良くなった。
私自身は、歯列矯正は本当にやってよかったと思う。