暑いとイライラする原因のひとつは「脱水症状」水分補給の対処法で心が落ち着く

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イライラしているときに、水を大量に飲むと、急速に心が落ち着くことがある。

なんでも、軽度であっても脱水症状に陥ると、心がイライラすることが、研究でわかっているそうだ。

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夏のイライラは、脱水症状のせいかも?

イライラ感が強くなったら、まずは「鉄不足」を疑うようにしている。鉄分のサプリを飲むことで、スーッと心が落ち着いた経験があるからだ。

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ただ、鉄分を十分に取っているのに、妙なイライラ感に取り憑かれて、困ってしまったことがあった。

直近の行動を振り返ってみると、むくみを嫌って水を飲むのを控え気味にしていた。どうも、体が脱水状態になっている感触があった。

そこで、一気に水をガブ飲みした(本来、好ましくないが、400ml×2回の800mlを一気に飲んだ)。するとその直後、ひどかったイライラ感が、うそのように消滅してしまったのだ。

この経験にびっくりして、脱水症状とイライラの関係を調べてみた。科学的な裏付けが多くあるようだ。

たとえば、2012年、コネチカット大学の人体パフォーマンス研究室が実施した研究では、体重のわずか1.36%の水分が失われた軽度の脱水状態で、女性の気分の低下・疲労感の増加・集中力の低下・頭痛が確認された。男性でも同様に、注意力やワーキングメモリ(作業記憶)の低下、疲労・緊張・不安の増大が報告されている。PMID: 22190027

2015年には、英国ラフバラー大学の研究チームが、脱水状態の運転パフォーマンスについて調査。11名の健康な男性を対象にドライビングシミュレーターで実験したところ、適切に水分を取ったときの運転ミスは47件だったのに対し、脱水状態では101件と2倍以上に跳ね上がった。この数値は、血中アルコール濃度0.08%(英国の飲酒運転の法定基準値)で運転した場合と同程度だったという。Br J Nutr: Mild dehydration impairs cognitive performance and mood of men

水分と脳は密接に関係している

以前、むくみとイライラの関係について、記事にしたことがある。脳内の水分が多すぎると、精神に支障を来すという話。

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いっぽう、今回は、水分が少なすぎる脱水症状はイライラを引き起こすという話だ。

ここからわかるのは、

  • 水分と脳機能は、密接に関係している

ということ。

水分量が多すぎても良くないし、少なすぎても良くない。自分にとって、適切な水分量で生活することが、体はもちろん、心の状態にも大きな影響を与えるようだ。

精神科の臨床現場でも、脱水が見逃されやすい原因のひとつとして指摘されている。心療内科を受診するほどのだるさや気分の落ち込みが、じつは水分不足だったというケースもあるのだ。

夏の心を穏やかにキープする水分の取り方

夏の心を穏やかにキープするためには、

  • こまめに水分を取る

ということが、とても大切になる。

「湿気が多いからイライラするのも無理はない」

と思いがちだが、イライラは湿気のせいではなく、“脱水症状の初期サイン”かもしれないのだ。

老齢になると、喉の渇きの感覚が鈍くなって、適切な水分を取ることができないと聞く。老齢までいかずとも、人は年々、乾きの感覚がなくなっていく傾向があるようだ。

私自身、10代・20代の頃は、自分の感覚にまかせて、喉が渇いたら水を飲む、という方法で何も問題はなかった。しかし、30代になった今では、放っておくとつい水を飲まずに過ごしてしまったりする。

自分にとって、適量の水分量を把握したら、計りながらコンスタントに飲むくらいの努力が、必要なのかもしれない。

1回200mLを1日6〜8回に分けて飲む

具体的な飲み方としては、厚生労働省は「健康のために水を飲もう」推進運動のなかで、1日あたり約1.2リットルを飲み水として摂取するよう推奨している。

1回にコップ1杯(200ml程度)ずつ、1日6〜8回に分けて飲むのが効果的。一度に大量の水を飲んでも体はうまく吸収できず、胃腸に負担がかかったり、水分がそのまま排出されてしまったりする。

飲んだ水が体に浸透するには約20分かかるため、「喉が渇いてから一気飲み」では遅い。

とくに意識したい水分補給のタイミングは、以下のとおりだ。

  • 起床時:就寝中に失われた水分を補うためにコップ1杯
  • 食事の前後:消化を助けるためにコップ1杯ずつ
  • 入浴の前後:入浴中の発汗による脱水を防ぐために
  • 就寝前:夜間の脱水を予防するためにコップ1杯
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