イライラしているときに、水を大量に飲むと、急速に心が落ち着くことがある。
なんでも、軽微であっても脱水症状に陥ると、心がイライラすることが、研究でわかっているそうだ。
夏のイライラは、脱水症状のせいかも?
イライラ感が強くなったら、まずは「鉄不足」を疑うようにしている。鉄分のサプリを飲むことで、スーッと心が落ち着いた経験があるからだ。
ただ、鉄分を十分に摂っているのに、妙なイライラ感に取り憑かれて、困ってしまったことがあった。
直近の行動を振り返ってみると、むくみを嫌って水を飲むのを控え気味にしていた。どうも、体が脱水状態になっている感触があった。
そこで、一気に水をガブ飲みした(本来、好ましくないが、400ml×2回の800mlを一気に飲んだ)。
するとその直後、ひどかったイライラ感が、うそのように消滅してしまったのだ。
この経験にびっくりして、脱水症状とイライラの関係を調べてみた。次のような記述が見つかった。
集中できない、という悩みを持つ人は、脱水症状の可能性がある。
2012年、アメリカ栄養学会の学術雑誌「Journal of the American College of Nutrition」に掲載された記事によると、軽度の脱水症状によって悪影響を受ける記憶力や注意力は2%だけだったとか。
でもこれは氷山の一角。ほかの調査では、若い男性の不安や疲労、若い女性の不機嫌な精神状態や、何かを達成することができなくなる状態は、脱水症状に起因するという結果が出た。また、頭がぼうっとしたり、精神的な混乱状態に陥ったりする若い女性もいる、とも。
専門家によると、このぼうっとした状態は脱水症状が悪化する前兆でもあるという。だがこの状態でさえ、人にとっては充分に危険だ。2015年に11名の男性を被験者として行った調査では、脱水症状を起こしているときに車を運転すると、飲酒時や睡眠不足時と同様に、ミスが増えることが明らかになっている。
エル・オンライン
水分と脳は密接に関係している
以前、むくみとイライラの関係について、記事にしたことがある。脳内の水分が多すぎると、精神に支障を来すという話。
一方、今回は、水分が少なすぎる脱水症状はイライラを引き起こすという話だ。
ここからわかるのは、
- 水分と脳機能は、密接に関係している
ということ。
水分量が多すぎても良くないし、少なすぎても良くない。自分にとって、適切な水分量で生活することが、体はもちろん、心の状態にも大きな影響を与えるようだ。
夏の心を穏やかにキープする水分の取り方
夏の心を穏やかにキープするためには、
- こまめに水分を取る
ということが、とても大切になる。
- 「湿気が多いからイライラするのも無理はない」
と思いがちだが、イライラは湿気のせいではなく、“脱水症状の初期サイン”かもしれないのだ。
老齢になると、喉の渇きの感覚が鈍くなって、適切な水分を取ることができないと聞く。老齢までいかずとも、人は年々、乾きの感覚がなくなっていく傾向があるようだ。
私自身、10代・20代の頃は、自分の感覚にまかせて、喉が渇いたら水を飲む、という方法で何も問題はなかった。しかし、30代になった今では、放っておくとつい水を飲まずに過ごしてしまったりする。
自分にとって、適量の水分量を把握したら、計りながらコンスタントに飲むくらいの努力が、必要なのかもしれない。