よく雑誌で、「●●の薬は危険!」「薬を飲んではいけない!」というような、センセーショナルな記事が掲載されている。
今週の週刊ポストでは、逆に、「薬を飲むなら、この10種類」という特集記事が組まれていた。
薬の飲みすぎは良くないが、飲まなすぎも良くない
薬を飲んではいけないという警鐘や、代替医療の情報などに触れると、
- 「薬を飲むほど、体の具合が悪くなるに違いない」
という感じさえしてくる。
実際、効果以上に副作用が大きく、慎重に服用を判断すべき薬は、多いという。
しかし、薬の飲みすぎが良くないのは当然だけれど、「必要な薬さえ飲まない」という姿勢は、無駄に体をむしばんでしまう。
週刊ポストでは、7人の名医が、それぞれの立場から、「10種類の飲むべき薬」をピックアップして紹介している。
以下、週刊ポストより引用。
これまで、本誌を含めたメディアは薬のリスクにばかり着目し、「薬を飲む量は少ないほうがいい」と繰り返し報じてきた。
だが、「どの薬にどんなリスクがあるのか」「どの薬を飲んではいけないのか」は述べられていても、「どの薬を飲めばいいのか」について説明されることは少なかった。
一体、患者はどの薬を飲めばいいのか。それを最もよく知るのが「無用な薬を患者に飲ませるべきではない」という考えに立った上で臨床現場で長く薬を処方してきた医師たちである。
そこで本誌は今回、名医と呼ばれる医師に“それぞれの選び方の基準”に基づく「患者に勧めてもいい10種類の薬」を聞いた。
週刊ポスト 2017年 9/29 号
飲むべき薬のリスト
週刊ポストでは、4ページに渡って、飲むべき薬について解説している。
詳細は週刊ポストを読んでいただいた方が良いので、ここでは、どの薬が挙げられていたかだけ、一覧で紹介しておく。
浜松医科大学名誉教授·高田明和先生〈内科〉
- アムロジピン(血圧を下げる)
- ニューロタン(血圧を下げる)
- ニトロール(狭心症の発作を止める)
- ハルシオン(睡眠障害の改善)
- メバチロン(コレステロール値を下げる)
- ストッパエル下病止めEX(下痴止め)
- メトグルコ(血糖値を下げる)
- クラビット(感染症を治す)
- 工チゾラム(不安を取り除く)
- ロキソニン(鎮痛)
新潟大学名誉教授·岡田正彦先生〈内科〉
- タイレノール(鎮痛解熱)
- バンシロントリム(胃痛改善)
- ビオフェルミン止瀉薬(下痢止め)
- オーグメンチン配合錠(感染症を治す)
- コーラックハーブ(便秘改善)
- レンドルミン(不眠改善)
- ブレドニゾロン錠(感染症をおさえる)
- アドエア吸入剤(喘息・COPDをおさえる)
- 水・電解質輸液(水分・電解質補給)
- ヴィックスメディケイテッドドロップ(のどの痛み、咳止め)
日本在宅役学会理事長·狭間研至先生〈外科〉
- タケプロン(胃炎、胃潰瘍の改善)
- レニベース(血圧を下げる)
- セイブル(血糖値を下げる)
- メバロチン(コレステロール値を下げる)
- バイアスピリン(脳梗塞の予防)
- カルボシステイン(たんの切れの改善)
- ハルナール(排尿障害の改善)
- バップフォー(頻尿改善)
- ルネスタ(睡眠障害の改善)
- 抑肝散加陳皮半夏(軽度認知症の治療)
川崎医科大学教授·永井敦先生〈泌尿器科〉
- バイアグラ(EDの改善)
- テストステロン製剤(男性ホルモン補充)
- α遮断薬(排尿障害改善)
- ルボックス(抗うつ)
- ガスター(胃痛改善)
- 補中益気湯(免疫力向上)
- ロキソニン(鎮痛解熱)
- フロモックス(感染症を防ぐ)
- プレドニン(炎症をおさえる)
- 正露丸(下痢止め)
池谷匡院理事長・池谷敏郎先生〈循環器科〉
- エパデール(中性脂肪値を下げる)
- ロトリガ(中性脂肪値を下げる)
- クレストール(コレステロール値を下げる)
- アムロジピン(血圧を下げる)
- フェブリク(尿酸値を下げる)
- ジャディアンス(血糖値を下げる)
- フォシーガ(血糖値を下げる)
- タケキャブ(胃痛をおさえる)
- 麻黄湯(風邪の症状緩和)
- 小青竜湯(鼻炎の緩和)
おおたけ消化器内科クリニック院長・大竹真一郎先生〈内科〉
- ネキシウム(胃痛をおさえる)
- 麻黄湯(風邪の症状緩和)
- イリボー(下痴止め)
和田秀樹こころと体のクリニック院長・和田秀樹先生〈精神科〉
- ドグマチール(うつを改善する)
- デジレル(うつを改善する)
- バキシル(うつを改善する)
- エビリファイ(精神病を改善する)