ここ最近、全然やる気が出ないし、ちょっとしたことにイライラする。感覚が過敏になっている感じで、いつもなら気にならない音や触感が何十倍にも感じられる。頭が痛いし、うっすら船酔いのような「めまい」がある。
どうやらこれは、「気象病」だったらしい。この記事では、私が自分の不調の原因が気象病だと気付いた経緯や、マグネシウムのサプリで改善した体験談をまとめている。
体が重い…やる気が出ない…台風のせい?
ここのところ、ブログを更新するのさえ、すごくおっくうに感じていた(だから更新が滞っていた)。
ものすごく体が重くて、仕事をするのも嫌。締め切りが迫りまくらないと動けない。掃除するのも面倒で、ゴロゴロと寝られるだけ寝ていたい。
たまに疲れやストレスが溜まると、こういうモードに入ることはある。でも今回は、私にそこまでダメージを与えた事象が思い当たらなかった。
こういうとき、鉄分を取ると好転する場合が多い。しかし今回は、鉄分を多めにとっても治らない。なぜこんなにイライラするのか。考えていたところ、「台風のせいかも!」と思い当たった。
そこで台風による体調不良について調べていたら、「気象病」という言葉に出会った。
「気象病」とは?
気象病の正体は「自律神経の乱れ」
気象病とは、気圧・気温・湿度などの気象条件の変化によって、心身にさまざまな不調が出る状態の総称だ。正式な病名ではないが、近年は医学的な研究も進んでいる。
耳の奥にある「内耳」という器官には、気圧の変化を感知するセンサーがある。このセンサーが気圧の急変を敏感にとらえ、脳に信号を送る。すると自律神経のバランスが崩れ、体のあちこちに不調が出る――これが気象病のメカニズムとされている。
気象病の主な症状は2タイプに分かれる
気象病の症状は、大きく2つに分類される。
- 不定愁訴タイプ: めまい・肩こり・イライラ・倦怠感・気分の落ち込みなど、検査しても特段の原因が見つからない不調。ふだんから自律神経が乱れがちな人に出やすい。
- 持病悪化タイプ: 偏頭痛・関節痛・古傷の痛みなど、もともとの持病が天候の変化で悪くなるパターン。このうち痛みを伴うものはとくに「天気痛」と呼ばれている。
私の場合、めまい・肩こり・イライラという前者の不定愁訴タイプに当てはまるが、後者の中では「古傷の痛み」もあることに気付いた。
めまいや偏頭痛には「酔い止め薬」が使える
気象病によるめまいと乗り物酔いは、メカニズムが似ているらしい。どちらも内耳と視覚からの情報がかみ合わなくなり、脳が混乱して起きる。
そのため、市販の酔い止め薬でも気象病のめまいを軽減できるという。酔い止め薬には内耳の血流を改善し、内耳神経の興奮を鎮めるはたらきがある。頭がぼんやりして「来そうだな」と予兆を感じたタイミングで服用するのがポイント。さらに、偏頭痛の予防にも酔い止め薬は効果的とされている。
台風のときにめまいや偏頭痛が起きると、どう対処すればいいかまったくわからなかった。酔い止め薬で楽になれるなら、すばらしい。
私は普段から愛用している酔い止めがある。これを飲めばよいとわかった。


(【指定第2類医薬品】アネロン「ニスキャップ」 10カプセル)
イライラや情緒不安定には「マグネシウム」が効いた
めまいや偏頭痛は酔い止め薬で対処するとして、問題はイライラや情緒不安定のほうだ。場合によっては、体の不調以上に心の不調のほうが深刻なダメージを与える(周囲の人を含めて)。
マグネシウムを飲んだらイライラが急速にしぼんだ
いろいろ試してみて「これかも!」と思ったのが、マグネシウムのサプリだった。
もともと「偏頭痛にマグネシウムが効く」という情報は知っていた。気象病にもハマるかもしれないと思い、レビューを調べてみると、
- イライラに効いた
- 偏頭痛がなくなった
- 過食が落ち着いた
などの体験談があった。すぐにマグネシウムを開始。Amazonで急いで朝注文し、夕方届いてすぐに1錠飲んだ(そのときに飲んだのは1錠あたりマグネシウム含有量250mgのもの)。
プラシーボかもしれないけれど、2時間後にはイライラ感が落ち着いていた。
- 「なんだこれ???」
と、か・な・りビックリ。
直前まで、電車でぶつかってくる人に舌打ちしそうなくらい、すべてにイラついていたのに、急に菩薩のような心境になった。
寝る前に飲むと翌朝の目覚めが劇的に変わる
マグネシウムがかなり効いている感触があったので、しばらく寝る前に飲むことにした。

(Doctor’s Best, 高吸収性マグネシウム、120粒(1粒あたり100mg))
すると、翌朝パッと目覚めた。これには心底びっくりした。ここ2週間くらい、朝が非常につらくてギリギリまでゴロゴロしていたのに、久しぶりに朝から元気いっぱい。やる気もしっかり復活して、サボりがちだった掃除をテンポよくやり遂げられた。
食欲抑制・便秘解消の恩恵もあった
もうひとつ、マグネシウムを食前に飲むと食が細くなった。精神的に安定すると無駄な食欲が消えるという面がありそう。
さらに、お通じの調子が抜群に良い。マグネシウムは便秘薬の主成分としても使われるミネラルだ。腸をむりやり動かす刺激性の下剤と違い、腸内の水分量を増やすだけなので体にやさしいとされている。
過食衝動に襲われて食欲が暴走するときにも、マグネシウムは頼りになりそう。
なぜこれほど効いたのか?マグネシウム欠乏の可能性
なぜマグネシウムを取っただけで、こんなに、いろいろ急激に好転したのだろう。
振り返ると、ここ最近の生活の変化で、マグネシウム欠乏に陥っていたのかもしれないと思った。
低用量ピルをミニピルに替えたので、カルシウム不足を防ぎたくて、カルシウムのサプリを始めた。マグネシウムも一緒に含有されているサプリを選んでいたが、それでも不足したのかもしれない。さらに、最近、利尿剤を飲んだこともあった。利尿剤はマグネシウムの排出を促進する。
気象病がマグネシウム欠乏でひどくなり、イライラ感や無気力が起きていたところに、マグネシウムを補給したものだから、これだけ劇的に変化が実感できたのかもしれない。
マグネシウムのはたらきをおさらい
私は亜鉛のサプリが大好きで毎日欠かさない。亜鉛は300種類以上の酵素の補酵素としてはたらく重要なミネラルだ。

今回調べてみて、マグネシウムも亜鉛と同じく300種類以上の酵素をサポートしていると知った。“天然の精神安定剤”とも呼ばれるマグネシウムの主なはたらきを整理しておく。
- 体内の酵素反応をサポート: 300種以上の酵素の補酵素として機能し、体内のほぼすべての代謝に関与する。
- エネルギー産生: 解糖系やクエン酸回路の酵素をサポートし、エネルギー代謝を支える。ダイエット面でも重要な栄養素。
- 精神の安定: 神経の興奮を抑え、心を落ち着かせるはたらきがある。心を安定させる神経伝達物質のGABA(ギャバ)のはたらきも支援する。 “抗ストレスミネラル” とも呼ばれる。
- 筋肉の弛緩: カルシウムが筋肉の収縮を担うのに対し、マグネシウムは弛緩に関わる。不足すると足がつったり、けいれんが起きたりする。
- 骨の健康維持: カルシウム・リンとともに骨や歯を形成する。骨にしなやかさを与え、丈夫に保つ役割もある。
- 血圧の調整: 動脈を弛緩させて血圧を下げるはたらきがある。カルシウムやナトリウムの量を調節し、正常な血圧を維持する。
- 心疾患の予防: 心筋の収縮にも関与し、心臓を規則正しく拍動させる。不足すると狭心症や心筋梗塞のリスクが高まる。
マグネシウムがエネルギー代謝や筋肉の弛緩に関わるということは、「ダイエット」にも、かなり重要な栄養素であることがわかる(さらに便秘解消効果まであるわけだし)。
「精神を安定させる」というはたらきもあるから、情緒不安定になったときはマグネシウムを試すのも良さそう。
私は寝起きがすばらしく良くなったが、マグネシウムには体内時計を調整する役割まであるのは前述のとおり。
マグネシウムの摂取量と注意点
1日の推奨量は成人女性で280〜290mg
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、マグネシウムの1日の推奨量は成人男性で340〜380mg、成人女性で280〜290mg(年齢階級別)。
250mg錠を1日1錠、または100mg錠を2〜3錠なら過剰になりすぎず、ちょうどよい補給量といえる。
過剰摂取のリスクは?
食品から摂取するマグネシウムについては、健康な人であれば過剰分が腎臓から排泄されるため、過剰症の心配はほぼない。
ただし、サプリメントや医薬品から大量に摂取した場合は、下痢や軟便を引き起こすリスクがある。食事摂取基準では、サプリメントなど通常の食品以外からの摂取に対して、成人1日350mgの耐容上限量が設けられている。
腎機能に問題がある場合は高マグネシウム血症のリスクがあるため、医師に相談を。
マグネシウムのサプリを手元に置いておく安心感
その後、気象病はすっかり良くなった。マグネシウムはお助けサプリとしてスポット的に飲んでいたが、徐々に飲まなくなって忘れていた。
そんなある日、たいした理由が思い当たらないイライラ・ムシャクシャがひどくなった時期があった。ちょうど鉄分のサプリも切れていたとはいえ、それだけではない感じがする。
天候は雨。梅雨のまっただ中。
- 「もしかして、これはあのときの気象病?」
と思い出して、慌ててマグネシウムを1錠飲んだ(午前9時頃)。すると、昼の12時頃には妙なムシャクシャは鳴りを潜め、急に穏やかな気持ちに変わっていた。やっぱりマグネシウムはすごい。
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気象病のつらさは、本人にしかわからない。しかも「天気が原因」とは気づきにくいから、対処が遅れがちになる。マグネシウムのサプリを手もとに置いておくと、いざというとき心強いなと思った。
<参考文献>

