前回に続いて、ハイレスについて。ハイレスは医薬品のため、服用は慎重にする必要がある。
以前「薬疹」のリスクが高いことを書いた。今回「髪の毛がハゲる」という体験談を伺ったので共有させていただく。
ハイレスの服用は自己責任。リスクがあるので要注意
前回の記事でも触れたけれど、私は現在、ハイレスを飲んでいない。理由は、冬になって、肌の乾燥がひどくなったため。
個人輸入などで自己判断で薬を服用すると、すべてが自己責任になる。本来、薬は医師の診断のもと飲むべき。「リスクを取った上で、自己責任で飲んでいる」という人もいるかもしれない。ただ、とくにハイレスについては、より慎重になったほうが良いと思うようになった。
スピロノラクトンを処方してもらえばハイレスと同じ
ハイレスの成分はスピロノラクトン。スピロノラクトンは、医師に処方箋を書いてもらえば、医師の指導のもとで服用することができる。
ニキビ治療やAGA治療を行っている美容系のクリニックでは、ハイレスと同成分の「アルダクトンA錠」を自由診療で処方しているクリニックが多い(私が通っていた美容皮膚科でも処方していた)。服用したい場合は、そういったクリニックで相談するという方法がある。
医師のもとで処方を受ければ、定期的な血液検査でカリウム値や腎機能のチェックも受けられる。個人輸入では、こうした副作用モニタリングが一切ないまま飲み続けるリスクがある。
スピロノラクトンは薬疹が起きやすい
話は戻って、なぜ私がハイレス(スピロノラクトン)に慎重になったか。それは、まず「薬疹」が起きやすいという面があると知ったからだ。
皮膚科医のブログでも、スピロノラクトンは薬疹(薬アレルギー)を起こす確率がほかの薬と比べて高い旨が指摘されている。服用開始から10日〜14日ほどの感作期間(体が薬を異物として記憶する期間)を経て、腕や脚に小さな赤みが多発するケースが典型的だという。
詳しくは下記の記事で書いた。

「ハイレスで禿げた」という情報あり
「薬疹」に加えて、今回「ハイレスで禿げた」という体験談を伺った。以下引用させていただく。
浮腫はさっぱりとれ、綺麗に身体のラインがでて、それでいて胸は衰えずだったので、用法用量を守って、毎日服用していましたが、結果、禿げました。
どうも頭皮も乾燥するようで、毎日毎日すごい量の毛が抜け落ち、気付いた時には禿げていました。
ハイレスのせいだと気付かず、シャンプーを変えたり、頭皮のマッサージーを毎日したり、ヘッドスパなど、できる対策をやってみたのですが、効果はなく、そしてハイレスの服用をやめた翌日、ピタリと抜け毛が減りました。(シャンプー時の抜け毛の量で確認しています。)
この方の場合、「禿げる」の前段階として「頭皮の乾燥」を挙げている。私自身、冬になって肌の乾燥が気になりハイレスを中止しているので、乾燥については共感するところ。
ハイレスで肌が乾燥して髪が薄くなるメカニズムとは?
ハイレスや、同じ成分(スピロノラクトン)を含む「アルダクトンA錠」には、
- 男性ホルモン(アンドロゲン)のはたらきを抑える
という作用がある。この抗アンドロゲン作用を利用して、皮膚科ではニキビ治療に用いられる場面がある。
男性ホルモンには、皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を活性化させるはたらきがある。したがって作用の流れは次のようになる。
男性ホルモンを抑える → 皮脂分泌が抑えられる → ニキビが治まる
ニキビに悩む脂性肌の人にとっては、これは大きなメリットになる。
しかし問題は、もともと皮脂分泌が少ない乾燥肌の人が服用した場合。皮脂がさらに不足して、肌全体がカサカサに乾燥してしまうリスクがある。
頭皮が乾燥する → 頭皮環境が悪化する → 毛髪がダメージを受ける
この流れが、先ほどの体験談で起きた現象と合致する。スピロノラクトンの利尿作用による体内の水分減少も、頭皮の乾燥に拍車をかけた可能性がある。とくに冬場は外気も乾燥しているため、体質によってはダブルパンチになりかねない。
AGA治療にも使われる面もあるが過信は禁物
なかには、「スピロノラクトンで禿げるなんて意外」と思った人もいるかもしれない。スピロノラクトン(アルダクトンA錠)は、男性ホルモンの過多が原因となるAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)に対して、治療薬としが処方される場面もあるからだ。
こうした情報だけを見ると「スピロノラクトン(ハイレス・アルダクトンA錠)は薄毛に効く薬」と思えるし、実際に薄毛改善を目的として服用しているレビューも複数存在する。
が、「逆に、禿げてしまった」という体験談もあることを考えると、やはり安易に飲むのはリスクがある薬だ。
AGA治療でハイレスを利用したい場合は、個人輸入ではなくて、アルダクトンA錠(成分名:スピロノラクトン)を扱っているクリニックを受診し、医師の診断のもとに服用することをおすすめする。
扱っているクリニックは多いので、Google検索にて、すぐに見つかるはず。

