大人になっても、乗り物酔いしやすい体質だ。船はもちろん、日常で使う電車・バス・タクシーでも、気分が悪くなる。
毎日、酔い止め薬を服用しているわけではないけれど、「今日は酔ったらマズイ」という日には、薬のお世話になっている。
何十年も、乗り物酔いしやすい体質をやっているので、いろいろ試した。
- トラベルミン、パンシロン、センパア、スローソフト etc.
そんな中、「これが最強」と手放せないのは「アネロン ニスキャップ」だ。
しかも、自律神経を整える効果が転じて、「あがり症」にも効くことを発見してしまった。
「アネロンニスキャップが一番効く」と言っている人が多い
アネロンは、ドラッグストアの乗り物酔い止め売り場で見ると、目立たない。
ひっそり置いてある店舗が多くて、最初は存在さえ知らなかった。
あるとき、ネットで検索していると、
- 「アネロンが一番効く」
- 「薬剤師さんに、一番よく聞く酔い止めはアネロンと言われた」
という声が多いことを発見。
すぐに購入して、試してみた。
アネロン「ニスキャップ」は、効きめにムラがなく1日1回の服用で長時間効果が持続する持続性の乗物酔い薬です。
乗物酔いに効果的な5種類の鎮静・鎮吐成分が配合されていますので、はきけ・めまい・頭痛のつらい乗物酔いにもよく効きます。
アネロン「ニスキャップ」
実際、これは本当によく効いて、本当に最強だった。
長時間の船や、運転の荒いタクシー移動でも、アネロンニスキャップさえ飲んでいれば、まったく酔うことがない。
自律神経の薬ということは、あがり症が治る?という発見
素晴らしい酔い止めが見つかってうれしかったのだが、それだけではなかった。
「どうしてアネロンはこんなに効くのだろう」と成分を調べている過程で、「自律神経の乱れ」に効くということを発見。
酔い止めは、そのメカニズムは明確に分かっていないそう。ただ、自律神経や平衡感覚、反射性の嘔吐予防の薬などを組み合わせることで、酔いにくくしているとのこと。
「アネロン / ニスキャップ」の場合、下記のようなアプローチを行っている。
「自律神経の乱れ」に効果があるということは、
- 自律神経に問題がある“あがり症”も、アネロンで収まるのでは?
と推察。
特に、含まれる成分のうち、下記の成分は、あがり症にも効果が期待できそう。
- マレイン酸フェニラミン(抗ヒスタミン作用)
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物
- ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)
試してみたら、あがり症が著しく改善
緊張しそうなプレゼンの前に、ものは試しとアネロン・ニスキャップを飲んでみた。
結果、効きすぎて、ペラペラと冗舌になるくらいだった。
普段なら、緊張の度合いがひどくなると、赤面症や多汗症の症状が出てくる。アネロンを飲むと、まったく赤面しないし、汗なんて一滴も出ない。
アネロンが赤面症に効くのは重宝する
多汗症の内服薬には、以前私も服用したことがある「プロバンサイン」がある。
プロバンサインは、作用の強い薬だ。服用すると、全身の汗・涙・唾液がすべてストップして、汗が出なくなった。
「多汗症」は、このプロバンサインがあれば抑えられる。しかし、もうひとつの悩みである「赤面症」に効く内服薬というのは存在しない。
抗うつ薬(SSRI)や抗不安剤を飲むという手はあるが、これらは精神面に効く薬。
私が欲しいのは、「多汗症の汗」をプロバンサインが抑えるように、「赤面症の、顔に血がのぼる身体症状」を抑える、体に効く薬だ。
そんな薬は存在しなかったのだけれど、アネロンは、体に効く感じがするのだ。
「心が緊張しないから赤面しない」というより、「緊張しても顔に血がのぼってこないから赤面しない」という感覚に近い。
赤面症のメカニズムは、解明されていないそう。
乗り物酔いの酔い止めで症状が変わるということは、乗り物酔いと似たメカニズムの部分があるのかもしれない。
私は、緊張したとき、震え・涙目・動悸などの症状はないが、これらにもうまく作用してくれるかもしれない。
アネロン・ニスキャップの飲み方
服用方法は、下記の通り。
次の1回量を1日1回、水又はぬるま湯で服用してください。ただし、乗物酔いの予防には乗車船の30分前に服用してください。
年齢 成人(15才以上) 15才未満 1回量 1カプセル 服用しないこと
「乗物酔いの予防には乗車船の30分前に服用してください」との記載から、効果が発現するまで、30分かかることがわかる。
私の場合は、酔いやすい乗り物に乗るとき・緊張しそうなスピーチを行うときなど、1時間以上前には飲んでおくようにしている。
30分〜1時間で効きだし、その後4〜5時間まで強く効いていて、6〜8時間で徐々に抜けていくイメージ。
場合によって、もう1カプセル追加することもある。
アネロン・ニスキャップの注意事項(副作用)
医薬品なので、良い面ばかりではない。飲んだ後のネガティブな症状として、私は下記が生じる。
- 異常に眠くなる
- 口や目がパサパサに乾く
- 当日夜、お酒を飲むと酔いが回りすぎる
(1)異常に眠くなる
まず、一つ目の「異常に眠くなる」件。
アネロン・ニスキャップを飲んでいると、神経が鎮静する。脳と体の反応がスローダウンする感じ。
だから、あがり症の症状が出て、交感神経が活性化しているときは、プラスマイナス0になりちょうど良い。
しかし、プレゼンやスピーチが終わってホッとした後は、今度は「ボーッ」とした感じと「眠気」に襲われる。日によっては、考える仕事が手に付かないくらい眠い。
アネロン・ニスキャップを1カプセルならまだしも、2カプセル飲んだ日は、もうデスクワークは使いものにならないという感じ。
(2)目や口がパサパサに乾く
緊張による汗が止まると同時に、涙や唾液も止まる。これも、1カプセルならそれほど気にならないが、2カプセル服用するとパッサパサになる。
花粉症などのアレルギー薬と同じ抗ヒスタミン作用のある「マレイン酸フェニラミン」や、副交感神経遮断作用のある「スコポラミン臭化水素酸塩水和物」が影響しているのではないか。
抗ヒスタミン作用は鼻水や涙を止めるし、副交感神経遮断作用は汗やよだれを止める。
(3)当日夜、お酒が回る
最後に、お酒。当日夜に、飲み会や接待の予定が入っているときは、アネロン・ニスキャップを飲まない方が良い。
お酒の酔い方が普段と違うので、悪い酔いするリスクが高い。私は普段なら平気な量で気分が悪くなった。
追記:子ども用のアネロンキャップでネガティブ症状を解決
その後、1カプセルあたりの含有成分が半量の、子ども用のアネロンキャップを発見した。
子ども用のアネロンだと、前述のネガティブ症状が、ほぼ気にならなくなった。