HSP 敏感すぎる人たちの本を読んで、いろいろ腑に落ちた話

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昔から私は、「感受性が豊か」と評されることが多かった。

自分では、とにかくいろいろなことが気になったし、不安になりやすい心配性&緊張しやすいあがり症で、周囲の人の感情の影響をダイレクトに受け取りやすく、人の顔色や気分の変化に敏感だった。

それは、どこかで「自分特有の欠点」だととらえていた。自分が生きづらくてつらいのも、私の性格が良くない性格だからだと思っていた。

それは努力して直さないといけないものだと感じていたから、自分の特性によって自分がつらい思いをすると同時に、自分を責める気持ちも持っていた。だから私はダメなんだ、と。

でも、それが私の努力不足でなく、持って生まれた生物学的な特性によるものだとしたら??「HSP」という概念に出会って、そんな新しい道筋が見えてきた。

エンパスという概念は知っていたけれど、HSPはスピリチュアル的でない

自分の気質にフィットするカテゴリとして、何年か前に「エンパス」という概念には、行き着いていた。

エンパスは、アメリカのローズ・ローズトゥリーという人が提唱した「共感力者」のこと。下記が、ローズ・ローズトゥリーの著書。

エンパシー 共感力のスイッチをオン/オフしよう

この「エンパス」というのは、スピリチュアル的な概念(エネルギーの話を中心にしている)。なので、この概念を積極的に受け入れる人は、少し限定されるかもしれない。

一方、今回出会った「HSP(Highly Sensitive Person)」という概念には、スピリチュアルの要素は出てこない。

先天的にそういう特性を持って生まれた人がいるという研究が進められており、1996年にアメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が考案したものなのだという。

以下引用。

ハイリー・センシティブ・パーソン(英: Highly sensitive person, HSP)とは、生得的な特性として、高度な感覚処理感受性(あるいは、カール・ユングの造語で言えば生得的感受性)を持つ人のこと。

共通して見られる特徴として、大きな音、眩しい光・蛍光灯、強い匂いのような刺激に対して敏感であることが挙げられる。

HSPはしばしば、豊かで複雑な内的生活を送っているという自覚をもっている。物事に対して容易に驚き、短い時間にたくさんのことを成し遂げるよう要求されると混乱するという性質を持つ。

エレイン・N・アーロンや他の研究者によると、HSPは人口の約五分の一を占めるという(男女によって偏りは見られない)。HSPは感覚データを通常よりはるかに深く、かつ徹底的に処理しているが、それは神経システムにおける生物学的な差異によるものだという。

この特異な性質が発見されたことは、ある種の人々を見る目が大きく変わるという決定的な帰結をもたらす。つまり、生得的なシャイさ、社交不安障害、社会的抑制、社会恐怖症、生得的恐怖症、あるいは内向性などとHSPはしばしば混同されてきたが、それらとは一線を画する性質だということである。

この性質は、HSP測定法という内的・外的に妥当性があることが確認されている方法よって測られる。HSPは主に人間を記述するために用いられるが、同様の性質は100種以上の生物にも見られるという。
Wikipedia

私は、このHSPにピッタリと当てはまると思ったので、少し調べてみることにした。

本を読んで、チェックをしてみたらやはり当てはまる

まずは、Amazonの読み放題(こちら)の対象になっていて0円で読むことができる下記の本を読んだ。

敏感にもほどがある

冒頭にHSPを診断するための25個のセルフチェック項目があった。

  • 以上の質問のうち、12個以上あてはまれば「敏感気質」の可能性があります。「はい」が少なくても、その度合いがとても強いものであれば、同じく「敏感気質」かもしれません。

と書いてあったが、私は25個中25個当てはまってしまった。HSPの中のHSPなのか。

この「敏感にもほどがある」では、HSPである著者が漫画混じりでHSPとしての「あるある」を語っていく。著者に共感しながら、HSPの特徴が学べる構成だ。

著者の体験談としてのHSP対策についても、いくつか触れられている。

「自分固有のダメな性格」という捉え方が、「ある一定数存在する、種に必要な特性を持った自分」という捉え方に変わることで、自分への理解が深まった気がした。

もう一冊、HSPの本を購入して読んでいる途中

自分の生きづらさの原因がわかって、さらに生きやすくなれたらいいなと思い、もう一冊、HSPの本を購入することにした。

もう一冊は、HSP関連書籍の中で、よく読まれている定番本のように見受けられた下記を選択。

鈍感な世界に生きる 敏感な人たち

こちらの冒頭にあった自己診断テストでも、ほとんど満点のレベルで当てはまりすぎていた。

この本の目次は、下記の通り。

●もくじ(一部抜粋)
第1章 鈍感な世界に生きる「敏感な人」とは
・5人に1人がHSP(とても敏感な人)
・HSPは生まれもった気質
・HSPの能力1 一度に多くの情報を吸収できる
・HSPの能力2 音やにおいなどの微細な違いも察知できる
・HSPの能力3 ゆっくり、深く多角的に考えられる
・HSPの能力4 とても慎重で、危機管理能力が高い
・HSPの能力5 共感力が高く、気配り上手
・HSPの能力6 誠実で、責任感がある
・HSPの能力7 想像力が豊かで、内的生活が充実している
・表面的にはHSPに見えない人もいる
―外向的なHSP・刺激を求めるHSP
・タイプ分けすることの利点と難点

第2章 「敏感な人」が抱えやすい心の問題
・HSPが抱えやすい心の問題1 自分自身に高度な要求をしてしまう
・HSPが抱えやすい心の問題2 罪悪感と羞恥心に苛まれてしまう
・HSPが抱えやすい心の問題3 恐怖心を感じ、憂鬱になりやすい
・HSPが抱えやすい心の問題4 怒りをうまく放出できない

第3章 「鈍感な人たち」とうまく付きあうには
・方法1 周囲の人に自分がHSPであることを伝える
・方法2 自分の限界点をはっきり伝えておく
・方法3 休憩や散会の時間を事前に約束しておく
・・・など11の方法をご紹介

第4章 「敏感な自分」とうまく付きあうには
・方法1 HSPの能力を楽しむ機会をつくる
・方法2 五感から過度に刺激を受けないための対策をとる
・方法3 過度な刺激を受けたら、じっと自分の内側に集中する
・・・など8の方法をご紹介

鈍感な世界に生きる 敏感な人たち

より深くHSPの特性が語られているので、「そうそう!それ私だ!」とうなづきながら読み進めている。

そして、HSPの特性についての解説のみならず、HSPが生きていくための非常に実践的な対処方法が、詳しく解説されているので、本当に今すぐに役立つ感じ。ゆっくり味わいながら読んでいる。

「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち」はこちら

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