夏のお風呂あがりは、ドライヤーの温風で髪の毛を乾かすのが、暑くて苦痛。
その上、湿気が多いから、乾くまでに時間がかかる。髪を乾かしているうちに汗だくになってしまうことも。
私は長年ロングヘアなので、少しでも髪が乾く時間を短くする方法を試してきた。
それを書いてみる。
髪専用のドライタオル
私は浴室内に1枚タオルを持ち込んで、シャンプー後すぐに髪の毛の水気をふき取っている。
拭き終えたタオルは、頭に巻いておく。
ここでしっかりタオルドライできればできるほど、ドライヤー時間の時短になる。
それで、ヘアドライ用として評判の良いタオルを探した。見つけたのがこちら。
ハホニコの「美容師さんが考えた髪のためのタオル」というもの。
ハホニコといえば「十六油」の緑色のヘアオイルが有名。私も昔、使ったことがある。
「あのハホニコからタオルが出ているんだ」と軽く驚きつつ、購入してみた。
確かに!すぐに髪が乾く
このタオル、確かに、すぐに髪の毛が乾く。
髪を拭くタオルって、(タオルとしての)質が高ければ良いというものでもない。ふわふわのタオルほど水分吸収しなかったり、逆に薄っぺらのタオルがよく吸収してくれたり。
「髪には、どんなタオルがベストなんだろう?」と思いつつ、本気で追求したことはなかった。
それが、
- 「ああ、ベストなタオルで髪を拭くと、こんなに快適なのか!」
と、気付かせてくれた感じ。
このタオルは「マイクロファイバー」でできている。
「吸収スピードは綿の5倍」だそう。頭に巻いておくと、その間に勝手に水分をグングン吸い上げておいてくれる。
シャンプー後、頭にタオルを巻いた状態で体を洗ったり湯船に浸かったりして、お風呂から上がる。
タオルを外してみると〈1時間、自然乾燥させたときくらいの感じ〉まで、すでに乾いている。
あとはドライヤーをかければ数分以内に8割方乾く。早い!
使い方のコツは、ギューーーーーーっとはさみ込むこと
使い方のコツは、とにかく、
- ギューーーーーーーーッ
と、タオルで髪の毛を挟み込むことだと思う。
タオルとタオルの間に髪の毛を挟んで、それを両手のひらではさみ込んでギューッと圧縮する。
毛先側は軽くぞうきんを絞るようにして、手で握りしめてギューッとやる。
頭皮側は、5本指を開いて、タオルごしに頭皮を指先でワシワシして、水分を吸収させる。
その後タオルを頭に巻くが、できるだけキツく、ギュウギュウとタオルとタオルの間に髪の毛を挟むつもりで巻く。
(マイクロファイバーのタオルは髪の毛を傷めないそうなので、ギュウギュウ拭いても安心感があるのもいい)
タオルを巻いた上からヘアバンドを装着して抑えつけておくと、さらに吸収が早い。
タオルを外すときには、タオルの上から手のひらでギューッと頭全体を押さえつけて、髪の水分をできるだけタオルに移動させてから外す。すると、髪の毛があっという間に乾いてくれる。
買って初期の頃は大変気に入って使っていたけれど、使い続けるごとに吸水力が劣っていった気がして、だんだん使わなくなってしまった。
原因はNGと書いてある乾燥機にかけて使っていたからかもしれない(つまり私の間違った使い方)。
私は基本的に洗濯物を乾燥機で乾かすので、このタオルだけ別に乾かすというのが難しかった。
髪の毛を早く乾かすスプレー
ジムやホットヨガのスタジオで、備え付けの風力の弱いドライヤーで手早く乾かしたいときに重宝しているのは、髪を早く乾かす速乾スプレー。
いろいろな種類が発売されているが、私がたまたま出先で買ったのはこちら。
次の予定が入っているときは、なかなか髪が乾かないと焦る。髪を早く乾かすスプレーをしてからドライヤー開始すると、体感では倍速近い速度で早く乾く。
純粋なヘアミストとしても優秀。髪表面のアホ毛をうまいこと抑えてくれて(私の髪は中途半端な乾きだと表面にモジャモジャが出やすい)、キュッとまとまりのある髪に仕上げてくれる。
毎日は使わないようにしている
気になる点は、髪を早く乾かす成分としてエタノールが配合されていること。これが人によっては髪の乾燥や傷みにつながる可能性がある。
自宅での日常使いはせず、「外出先で早く乾かしたい」とか「今日は時間がない」というとき限定で使うことにしている。
トリートメントやリンスを軽くする(またはしない)
このパートは最初に本記事を書いた2018年7月から約1年後に追記(2019/6/24)。
この1年の間に、私は大発見をしてしまった。
- 使うトリートメントと髪の乾く速度の相関関係
という発見だ。
気づいてみれば当たり前なのだが、油分が多いしっとりしたトリートメントを使った髪ほど、乾くのが遅くなる。
私は、超しっとりタイプのトリートメントを大量に髪全体に塗布していた。どうりで髪が乾かないわけだ。
このことに気づいたのは、「トリートメントをしない」という実験を行っていたから。
トリートメントを使わず、シャンプー後はクエン酸リンスだけにすると、びっっっっっくりするくらいに髪が早く乾く。
ドライヤーを使う時間が時短になる、なんてレベルではなくドライヤー不要になる。
このときの髪の状態でおもしろいのが、おふろ上がりの髪の毛をそのまま下ろしておくと、毛先がビショビショになることだ。
頭皮から生えている髪の毛に付着した水分が、するするする〜っと下に流れ落ちてきて、水滴が毛先に集合する感じ。
タオルで拭き取りきれなかった水分が、勝手に毛先に集まってくれるので、頭皮側から勝手にどんどん乾いていく仕組み。
毛先にお行儀良く集合してくださった水分は、タオルで挟んでギュッとしたらおしまい。
この現象を見ていて、
- 「そういえば子どもの頃の髪はこうだった気がする」
と思い出す。
例えば水遊びをしている男の子を見ても、水滴が毛先に集まって濡れていたりする。
余計な油分やトリートメント成分でコーティングしていない自然な髪は、水分が滑り落ちていくのだと思う。
髪を早く乾かすことを優先するなら、
- トリートメントやリンスは少なめにしてしっかり洗い流す
- あるいは思い切って使わない
というのは、もしかすると最強の髪を早く乾かす方法かもしれない。
昔ながらの手ぬぐいがヘアドライに最適
冒頭で紹介したマイクロファイバーのヘアドライ専用タオルはだんだん使わなくなってしまったと書いたけれど、代わりにいま注目しているのが普通の手ぬぐい。
手ぬぐいって薄いので、ビッシャビシャのシャンプー直後の髪を拭くのには向かない(そこはマイクロファイバーの方が優秀)。
でも、おふろから上がって一息ついて髪を下ろしているとき、前述の通りシュルシュルと髪の毛をつたって毛先へ集合していく水滴たちを拭き取るには、手ぬぐい以上の逸材はないと思う。
手ぬぐいに毛先を挟むと、一瞬にして水滴たちが手ぬぐいに移り、開くと毛先がもう乾いている。
難点をあげると、手ぬぐいは乾燥機にかけるとクシャクシャッと丸まってしまうこと。
丸まった手ぬぐいを手でのばしながら使っている。
晒しが便利
何枚も手ぬぐいが欲しいときや、無地のシンプルな手ぬぐいが欲しいときには「晒し」がいい。安いし便利。
自分の好きな長さ(普通の手ぬぐいなら90cm)に手でビリビリ裂いて使うだけ(はさみでちょっと切れ目を入れると後は簡単に裂ける)。
手ぬぐいなので、端を縫ったりして処理する必要はない。何度か洗ううちに勝手に落ち着いてほつれなくなる。
手ぬぐいの端が縫われていない(切りっぱなし)理由については、下記記事がわかりやすかった。
ドライヤーを掃除する/新しくする
ドライヤーって、ついついお手入れが後回しになりがち。
昔、全然髪が乾かないなと思ってふとドライヤーを見たら、後ろの吸水口のフィルターにホコリがびっしり詰まっていたことがあった。
それ以来、とにかくドライヤーのフィルターには敏感になっている。
機種によってもお手入れ方法は違うが、パナソニックナノケアの場合、こんな感じ。
ドライヤーを買い替えるとビックリするほど変わることも
ドライヤーを5年・10年単位で買い替えていないなら、買い替えることでびっくりするほど変わることも。
私は10年使ったドライヤーが壊れて買い替えたとき、
- 新しいドライヤーはこんなに速乾なのか!!!!!
と感動した。
いま使っているドライヤーはナノケアEH-NA99で、何の不満もない。
壊れたことでやむを得ず買い換えとなったが、今となっては買い替えて本当に良かったと思う。