約1年前、シリコンバレー式の完全無欠コーヒーを飲んでも、痩せなかった話。
「シリコンバレー式の完全無欠コーヒー」とは?
「完全無欠コーヒー」とは、2015年9月出版の「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」という本に掲載されているコーヒー。
ちょうど、
- 糖質制限
- グルテンフリー
が市民権を得て広まっていく時流に乗って、話題になった。
話題になっていた頃、途中まで「完全無敵コーヒー」かと思っていて、何が無敵なのだろう?と思っていたら、「無欠」だった。
「必要なものはすべてここに入っている」というニュアンスなのか。
元の英語を見てみたら、
- Bulletproof coffee(直訳:防弾コーヒー)
だった。あらゆる外敵刺激や病気の原因などから守るという意味だろうか。
これを「完全無欠コーヒー」と翻訳した人のマーケティングセンスに感服する。「防弾コーヒー」だったら、あれほど話題にならなかっただろう。
完全無欠コーヒーの作り方
完全無欠コーヒーの詳細の作り方は、「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」を読んでいただくとして、ここではごく簡単に。
- <材料>
-
- 好きなコーヒー:1杯分
- グラスフェッドのバター(または無塩バター):大さじ2
- MCTオイル:大さじ2
- あると便利な道具
- ミルククリーマー(フォーマー)
- <作り方>
-
- コーヒーを大きめのカップに入れる(小さいカップだと混ぜるときにこぼれる)。
- コーヒーカップにバターとMCTオイルを入れる。
- よく混ぜる(クリーマーや泡立て器を使ってしっかり乳化するまで混ぜるのがベター)。
完全無欠コーヒーの味は?
しっかりクリーマーで泡立てれば、ミルキーな感じでおいしく感じられる。
スプーンで混ぜただけだと、油分が上に浮いて、油ギトギト感がすごい。
これを飲むと、仕事ははかどるわ、体重は落ちるわ、良いことずくめ!という話だったのだが……
完全無欠コーヒーの効果。毎日飲んでも痩せない…
毎日、これを飲み始めたけれど、痩せない。
念のため書いておくと、完全無欠コーヒーを試していた時期は、かなり厳格な糖質制限中だったので、「糖質の取りすぎ」には、まったくなっていない。
MCTオイル(中鎖脂肪酸)を飲むと、脂肪燃焼の速度が速まるということだったけれど、そのそぶりは全然感じられず。
痩せたどころか、太り始める
それからしばらくして、糖質制限に加えてカロリーも多少絞り、ガンガン痩せていく時期のはずなのに、痩せない。
それどころか、ジワジワと体重が増えていることを確認。
直感的に、完全無欠コーヒーの材料のうち「MCTオイル」が、私にとっては体重増の原因になるのでは?と思った。
なぜなら、もう一つの材料である「バター」は、いくら食べても太らなかった経験があるからだ。
MCTの効果として、
- 体脂肪を燃やす
- 空腹感を減らす
の大きく2つがある。
しかし、すでに糖質制限で体脂肪を燃やしており、空腹感もコントロールできている状態での、プラスαのMCTオイルに、どれだけの価値があるのか、よく分からなかった。
慌てて完全無欠コーヒーを飲むのをやめた
太りたくないので、慌てて完全無欠コーヒーを飲むのをやめた。
完全無欠コーヒーよりは、ブラックコーヒーやソイラテの方が好きだったので、また普通のコーヒーを飲むようになった。
すると、またスルスルと体重が落ちていくようになった。ホッと一安心。
結論:完全無欠コーヒーは合わなかった
糖質制限をしていると、
- ●●の食べ物ならいくら食べても太らない
- むしろ油分や肉は食べた方が良い
という情報に頭がいってしまい、ついつい食べすぎに陥ることがある。
確かに、カロリーが高いものを食べても、そのカロリー計算上よりも太ることはまずない。
しかし、それを食べないよりは太るのだ。
私は無理に完全無欠コーヒーを飲むことはやめたけれど、その後も糖質制限とダイエットは順調に続けることができた。




