約1年前、シリコンバレー式の完全無欠コーヒーを飲んでも、痩せなかった話。
「シリコンバレー式の完全無欠コーヒー」とは?
「完全無欠コーヒー」とは、『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』という本に掲載されているコーヒー。

ちょうど、
- 糖質制限
- グルテンフリー
が市民権を得て広まっていく時流に乗って、話題になった。
話題になっていた頃、途中まで「完全無敵コーヒー」かと思っていて、何が無敵なのだろう?と思っていたら、「無欠」だった。「必要なものはすべてここに入っている」というニュアンスなのか。
元の英語を見てみたら、
- Bulletproof coffee(直訳:防弾コーヒー)
だった。弾丸すら通さないほど体を守る(あらゆる外敵刺激や病気の原因などから守る)という意味だろうか。
これを「完全無欠コーヒー」と翻訳した人のマーケティングセンスに感服する。「防弾コーヒー」だったら、あれほど話題にならなかっただろう。
完全無欠コーヒーの作り方
完全無欠コーヒーの詳しい作り方は、『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』を読んでいただくとして、ここではごく簡単に。
<材料>
- 好きなコーヒー:1杯分
- グラスフェッドのバター(または無塩バター):大さじ2
- MCTオイル:大さじ2


<あると便利な道具>
- ミルククリーマー(フォーマー)

<作り方>
- コーヒーを大きめのカップに入れる(小さいカップだと混ぜるときにこぼれる)。
- コーヒーカップにバターとMCTオイルを入れる。
- よく混ぜる(クリーマーや泡立て器を使ってしっかり乳化するまで混ぜるのがベター)。
完全無欠コーヒーの味は?
クリーマーでしっかり泡立てれば、ミルキーでなめらかな口当たりになる。ラテのような感覚で、おいしく飲める。
いっぽう、スプーンでかき混ぜただけだと、油分が表面に浮いてしまい、油ギトギト感がすごい。乳化させる一手間が味を大きく左右する。
これを飲むと、仕事ははかどるわ、体重は落ちるわ、良いことずくめ!という話だったのだが……
完全無欠コーヒーの効果。毎日飲んでも痩せない…
毎日、これを飲み始めたけれど、痩せない。
念のため書いておくと、完全無欠コーヒーを試していた時期は、かなり厳格な糖質制限中だったので、「糖質の取りすぎ」には、まったくなっていない。
MCTオイル(中鎖脂肪酸)を飲むと、脂肪燃焼の速度が速まるということだったけれど、そのそぶりは全然感じられず。
痩せたどころか、太り始める
それからしばらくして、糖質制限に加えてカロリーも多少絞り、ガンガン痩せていく時期のはずなのに、痩せない。それどころか、ジワジワと体重が増えていることを確認。
直感的に、完全無欠コーヒーの材料のうち「MCTオイル」が、私にとっては体重増の原因になるのでは?と思った。なぜなら、もう一つの材料である「バター」は、いくら食べても太らなかった経験があるからだ。
MCTの効果として、
- 体脂肪を燃やす
- 空腹感を減らす
の大きく2つがある。
しかし、すでに糖質制限で体脂肪を燃やしており、空腹感もコントロールできている状態での、プラスαのMCTオイルに、どれだけの価値があるのか、よくわからなかった。
冷静に考えれば、私のケースではすでに機能していた仕組みのうえに、油脂のカロリーだけが上乗せされていた可能性が高い。MCTオイル大さじ2杯分は約240kcalにもなる。毎日これを余分に摂取していたと考えれば、体重が増えたのも無理はなかった。
慌てて完全無欠コーヒーを飲むのをやめた
太りたくないので、慌てて完全無欠コーヒーを飲むのをやめた。
完全無欠コーヒーよりは、ブラックコーヒーやソイラテのほうが好きだったので、また普通のコーヒーを飲むようになった。
すると、またスルスルと体重が落ちていくようになった。ホッと一安心。
結論:完全無欠コーヒーは合わなかった
糖質制限をしていると、
- ○○の食べ物ならいくら食べても太らない
- むしろ油分や肉は食べたほうが良い
という情報に頭がいってしまい、ついつい食べすぎに陥ることがある。たしかに、カロリーが高いものを食べても、そのカロリー計算上よりも太ることはまずない。
しかし、それを食べないよりは太るのだ。「糖質さえ制限すれば、脂質はいくら取っても大丈夫」という考えは、半分正しくて半分危うい。
私の場合、完全無欠コーヒーのMCTオイル分が、まさに“余計なカロリー”になっていたのだと思う。
私は無理に完全無欠コーヒーを飲むことはやめたけれど、その後も糖質制限とダイエットは順調に続けることができた。合わないと感じたら、魅力的に思えた方法であっても潔くやめる判断が大切だと実感した体験だった。


