先日、脂肪吸引を契約寸前まで行って、やめたことを書いた(こちらの記事)。
その後、あれこれあれこれ考えて、やっぱり美容医療で何かを施したい気持ちはあったので、切らない脂肪吸引ともいわれる「ライポソニックス」をやってきた。
その体験談と効果について、書いてみる。
ライポソニックスとは何か?痩身治療効果
「切らない脂肪吸引」というダイエット痩身治療のキャッチフレーズは、最近よく見掛ける気がする。
「ライポソニックス」も、その一種。専用の痩身マシンを使った美容治療だ。
私が調べた限り、ライポソニックスは「切らない脂肪吸引」とカテゴライズされる治療法の中でも、かなり強力なものだと思う。
ごく簡単にいうと、
- 特殊な超音波で脂肪を破壊する
というもの。皮膚に当てるのは「高密度焦点式超音波(HIFU)」という音波。
脂肪層だけをターゲットに破壊するため、体にダメージを与えずに、脂肪細胞だけを溶解させることができるという、これだけ聞くと夢のような施術法。
以下引用。
皮下脂肪組織を溶かす、メスを使わない超音波治療
Liposonix(ライポソニックス)とはメスを使わずに体脂肪を減らす施術で、気になる箇所(ヒップ、太もも、お腹、二の腕等)の脂肪を標的にして落とせます。
治療は1回でも効果が期待でき、施術時間も1時間ほどです。 日常生活への影響やアフターケアは、従来の治療に比べて少なく、施術後すぐに活動的なライフスタイルを再開できます。Liposonix(ライポソニックス)治療では、高度な超音波技術を使用して不要な脂肪組織を溶かすことができ、憧れの美しいボディラインを作ります。
・頑固な脂肪に効果的
・たった1回の施術で際立った効果が期待できる
・メスを使用しないため、日常生活への影響が少ない
脂肪吸引は、美容外科で物理的に脂肪を除去する手術。
一方、ライポソニックスでは、脂肪吸引ボティ専用HIFUというマシンを使って、皮膚に音波を照射する。
除去できる脂肪の量は脂肪吸引に比較して少ない。しかし、ライポソニックスも脂肪自体を破壊して除去するので、吸引と同じように、脂肪細胞の数自体を減らすことができるのが、魅力的。
破壊された脂肪は、時間の経過とともに代謝されて取り除かれる。それまでに8〜12週間かかるので、実際に細さが実感できるのは2〜3ヶ月後以降らしい。
脂肪吸引にも長いダウンタイムがあるから、2〜3ヶ月かかるというのは、特に気にならない。
ライポソニックスの料金
……そんなわけで、脂肪吸引の手術は受けたくないが、エステの超音波やらラジオ波よりも確実な効果が出る施術を受けたい私にとって、「ライポソニックス」は惹かれるポイントが多かった。
そこで、実際にやってみた。
ライポソニックス料金は1エリア14,000円〜30,000円、クリニックによって違う
ライポソニックスの値段は、クリニックによってまちまちだった。
一番安かったのは、湘南美容外科のモニター価格(こちらのページから[ライポソニックス モニター]と検索)の14,800円。
他のクリニックでは、エリア30,000円前後が多かった。
ちなみにこれは1エリアあたりの値段。1エリアのサイズは4.5cm × 4.5cmと結構小さい。
希望の施術部位によって、必要なエリア数が異なる。
さくらビューティクリニック
とりあえず内もも+外ももに実施
本当は太もも全周やりたいなと思ったものの、効果が出るかどうかわからない時点で投資できないなと思い直し、とりあえず内もも+外もものみ、チャレンジしてみることに。
余談:脂肪溶解注射もサイズダウン効果あるが回数必要
これは余談だけれど、ライポソニックスのカウンセリングを受けたときに、同時に「脂肪溶解注射」についても詳しく聞いてみた。
カウンセラーの人に聞いたら、脂肪溶解注射もしっかり継続して行えはサイズダウン効果がしっかり感じられるそう(実際に細くなる人はいる)。
しかし、「しっかり継続して行う」というのが、ミソのようだ。というのも、1本あたりの注射で溶ける脂肪の量というのは、“小指の先ほど”と言われているそう。
だから、何十本・何百本と打っていけば、きちんと細くなるが、そこまで打たずにやめる人も多いとのこと。
ネットで脂肪溶解注射の体験談を検索して読んでみると、
- 「まったく変わらなかった」
- 「お金をドブに捨てた」
……なんて声をよく見掛ける印象を持っていたが、なるほど!と思った。
効果を実感できなくても、何十本と打ち続ける精神力と経済力がないと、脂肪溶解注射で細くなるのは難しいのだ。
カウンセラーいわく、
- 「細くなるまで打つとなると、脂肪吸引が安いのか・ライポソニックスが安いのか・どれが良いのか……という話になってしまいます」
とのこと。結局、1回あたりの料金が安い施術法だと、治療回数が必要なのだ。
「細くなるまで脂肪溶解注射を打ち続けるよりは、脂肪吸引の手術を1度受ける方が、確実で安い可能性が高い」というスタンスのようだった。
ただ、施術を受ける身としては、痩身効果の即効性が高ければ高いほど、安全性のリスクも高くなるわけで、そこがネックだ。
そういう意味では、脂肪吸引よりリスクがなく、脂肪溶解注射より効果が望めそうなライポソニックスは、私に適しているように思えた。
脂肪層の厚みがないと照射自体できない
ライポソニックスを内もも+外ももに照射することにしたものの、当初は「できたら二の腕やおなかも照射してみたいな〜」なんて思っていた。
が、ライポソニックスは脂肪層の厚みがない部位には照射できないそうで、結局照射できるのは太ももだけだった(これは人による)。
処置室で着替えて医師が照射位置をマーキング
ここから実際の施術について。
処置室で着替えた後、担当医師が登場して、照射位置を相談しながらマーキング。
笑気麻酔+点滴からの麻酔のダブルで麻酔
その後、簡易的な手術台のようなベッドに横になって、鼻から吸う笑気麻酔と、静脈麻酔用の点滴を看護師さんがセッティング。
心拍数や脈を測る機械も取り付けられてなんだか大げさ
その他に、胸や指先などに、心拍数や脈を測る機械なども取り付けられて、なんだか大げさな感じに。
ただ、麻酔なしで施術するクリニックもあるようで、「耐えられないほどの激痛だった」という口コミを事前に見掛けていたため、麻酔ありでやってもらえたのはホッとした。
和音のアラート音に合わせて照射していく
点滴から麻酔が入って、ぼーーーーっとしているうちに、照射開始。
最初はウトウトしてしまったものの、しばらくすると目覚めて、ライポソニックスの施術の様子を観察できた。
ライポソニックスは、皮膚に機器を押し当てると、
- ジャーーーーーン
とピアノの和音みたいな音がする。それが鳴り終わると照射終了の合図になっている。
1部位20秒くらいだろうか。
“ジャーーーーーン”の音が鳴り止むまでは、医師が痩身機器を皮膚に押し当てている。このときは一切動かない。
音が鳴り止むと、次の部位に移動して、また押し当てての繰り返し。
ライポソニックス照射中の痛みは部位によってはかなり痛い
照射開始直後は、痛みは全然ない。が、鳴り始めた“ジャーーーン”の音が終わりに近づくにつれ、徐々に少し痛みが出てくる。
当て続けるうちに、どんどん内部の脂肪が熱せられて、痛みが強くなっていくようなイメージ。
まったく痛みを感じない部位もたくさんあった(麻酔が効いているわけだし)。
ただ、ときどき痛い部位があった。一番痛かったときには、痛すぎてビクビクっとなるくらい(麻酔していなかったらどれだけ激痛だったのかと思うと麻酔ありで本当によかった)。
そのときは、担当医師が、「だいじょうぶですか?」と聞いてくれたので、痛いと伝えたら、「調整しますね」とのことで、その後弱めの出力になったようだ。
所要時間は2時間〜2時間半
よくライポソニックスの宣伝ページに、「1時間で1サイズ落ちる!」なんて書いてあるのを見掛けたけれど、私は外もも+内ももで2時間以上かかった。
当日は異変なし。チクッと痛い場所があるような気も
施術が終了して着替えて帰宅。終わった後の脚には、一見、何も異変が起きていない。
看護師さん曰く、マッサージをしっかりした方が細くなりやすいので、マッサージをしてくださいとのこと。
内出血が出ることがあるので、その場合は内出血が引いてから行うようにと。
内出血くるかな〜、と思いきや、まったく来なかった。当日からリファのボディ用でガリガリマッサージしておいた(マッサージのせいであざができそうだ)。
マッサージすると脂肪が筋肉から離れやすくなっている
マッサージしてみると、どうも、脂肪が筋肉から離れやすくなっている気がした。
がっちり脚の中心にくっついていた部分が離れて、ぷよぷよしているというか。つかめなかった場所が柔らかくなってつかめるようになっている感じ。
脚が急速に細くなっていく直前の感触に似ているので、これは脚やせ効果が期待できるかもしれない。
翌日も内出血なし、ジョギングすると少し外太ももが痛い気が
次の日になっても、内出血その他の異変はなし。
- 「中には真っ黒になる人もいる」
と事前のカウンセリングで聞いていたので、すっかり拍子抜け。
何も異常がなさすぎて、いつも通りジョギングに出掛けてみたら、走り出しのときに両太ももの外側が、少し痛いような気がした。
が、すぐに気にならなくなるレベルで、普通に5kmくらい走った。
1週間頃から照射した場所が痛い(打撲?筋肉痛?の痛さ)
その後も、「ライポソニックスしたんだかしないんだか」という異変のなさで、異常ナシはうれしいけれど、手応えもない日々を送っていた。
が、不思議なことに、ちょうど1週間後の夜から、ライポソニックスを照射した場所に軽い痛みが出てきた。
痛みの種類は、打撲のような、筋肉痛のような、鈍痛。押すと痛い。
でも、日常生活には全然支障なし。日々の日課となっているランニングやヨガにも支障ない程度。
そして、なんだか、ライポソニックスを照射した周辺が、えぐれているように見えなくもない。破壊された脂肪細胞の代謝が始まったのかしら……と妄想を巡らせて期待。