まつエクが出たての頃から、かれこれ10年くらい、ほぼ継続してきたまつげエクステ。
先日、リペアの予約を取ろうとしているときにふと、「やめよう」と思い立ってしまい、やめてしまった。
この記事では、私がまつエクをやめた理由や、やめてみて実感しているまつ毛エクステのメリット・デメリットを書いていこうと思う。
なぜまつげエクステをやめたのか?12の理由
なぜ私がまつげエクステをやめたのか。
突然、ふとした思いつきのようにやめたとはいえ、実はこの半年ほど、エクステに対して不満や不安を抱えることが多くなっていた。
まつげエクステをやめたのはなぜか、具体的に列挙すると、次の12の理由がある。
❶ まつエクを続けるとアレルギー発症しそう
まつげエクステの施術回数が増えるごとに、まぶたがグルー(接着剤)の刺激を受けた回数も増えていく。
その刺激は、クリアされることなく、肌に蓄積しているのでは?と思うようになった。
回を重ねるごとに、施術中にしみる感覚が強くなってきたり、帰宅後まぶたが腫れるケースが多くなってきたりしていたのだ。
最近では、いつも施術中に左目の涙が止まらなくて、アイリスト(施術者)に心配される始末。
施術の翌朝に、ものもらいのようにまぶたが腫れることも増えてきた。
まつエクを始めた頃にはなかった症状が徐々に悪化してきていた。このまま無理に継続すると、本格的なアレルギー発症を引き起こしかねないと感じた。
❷ エクステの持ちが悪くなってきた
ここ5〜6回の施術では、なぜかエクステがすぐに取れるようになっていた。
施術後のキレイな状態をキープできる期間は1週間以下。2週目からはもう、エクステが回転したりパラパラと外れたり、崩れ始める。
❶で述べたように〈施術中に涙が止まらない〉ことで、グルーの接着力が弱まってしまったのかもしれない。
まつげ自体が、長年のエクステの負荷で細く少なくなっていたことも、一因と考えられる。
まつエクが崩れ出すと目に入りそうで不愉快なので、取り除こうとして手で触ってしまい、さらに崩れやすくなるという悪循環にも陥っていた。
❸ 実は時短になっていない
まつげエクステの施術時間は、私の場合約1時間半(90分)。
まつエクサロンまでの行き帰りに30分(往復60分)かかるので、1回あたり2時間半(=150分)を費やしている。
一方、私は、毎日フルメイクをするわけではない。フルメイクする日は、週に4日・月間16日間程度。
1ヶ月に1回、150分費やしてまつげエクステの施術することにより、16日分のマスカラメイクにかかる時間を節約したとすると、
- 150分 ÷ 16日 = (1日あたり)9.3分
となる。
私はマスカラを塗るのに9分もかからないので(せいぜい、片目1分、両目2分くらい)、まつげエクステの方が時間がかかっているのだ(=マスカラを自分で塗った方が時短ということ)。
❹ コスパが悪い
週7日、毎日フルメイクするならまだしも、週の半分くらいしかフルメイクしない生活では、コスパも悪くなってくる。
私はまつエクの施術1回あたり6,000円ほど支払っていたので、
- 6,000円 ÷ 16日 = 375円
という計算に。
なんと、私、フルメイク1回あたり375円もかけていたのか。マスカラを購入する費用と比較しても、毎月6,000円は高い(毎月2〜3本のマスカラが買える)。
しかも、前述の通り、最近まつげエクステの持ちが悪くなってきていた。
まつエクによって、マスカラには到底及ばない美しい状態をキープできているなら、高いお金を支払う価値があると思える。
しかし、施術2週目からポロポロとエクステが取れて、
- 「この状態なら、むしろマスカラを塗った方がキレイ」
という状態になっているにも関わらず、時間もお金もかかっているというのは、いただけない。
❺ 目元の老化が気になる
30代になってから、
- 目元の老化
の陰を感じるようになった。
この老化をくい止めるアイケアをしたいのに、まつげエクステをしていると、油分を含んだ化粧品が非常に使いづらい。
エクステ中は、ノンオイルのクレンジング必須であることはご存じの通りだけれど、保湿用のスキンケア化粧品であっても、油分が付くとエクステの持ちは悪くなる。
エクステの持ちを優先すると、エイジング対策をしたい目元に効果的なスキンケアを施すことができない。
適切なお手入れができない目元の皮膚は老化して、シワが増え、たるみが目立つようになる。
そして、
- 目元のお手入れをせず目元が劣化しているのに、まつげだけはエクステでビンビン・バサバサに若作りしている
という状態を想像したら、それは最も寒いパターンではないか!と思った。
- まつげエクステは付けていないが、肌がうるうるピチピチの目元
の方が、私にとっては魅力的なものだ。まつげエクステよりも、若い目元の皮膚を取りたい。
まつげエクステを付けていると、日焼け止めクリームを目の際まで塗ることができないのも問題だ。
改めて自分の顔を明るいところでよく見たら、目の内側の際だけ、うっすら日焼けで色が変わっていたのだ。大ショック。
❻ 目の疲れ・首や肩のコリがひどい
エクステの持ちが悪くなり、すぐ取れそうになる影響か、目の疲れと、それに付随する首や肩のコリに悩まされるようになった。
ただでさえ、スマホやパソコンで目を酷使する生活なのに、エクステが拍車をかけてしまったようだ。
24時間、目元に異物がチラついている生活は、目にはやさしくないようだ。
❼ サングラスやファインダーで不便
ブルーライトや紫外線から目を守るために、めがねやサングラスの力を借りたい。
しかし私の骨格だと、まつげエクステを付けた状態でメガネやサングラスをすると、エクステがレンズに当たってしまうので、多くのメガネ・サングラスが合わない。
メガネやサングラスをデザインよりも「エクステが当たらないかどうか」を考慮して選ばなければならず、不自由だ。
似た類いのことでもうひとつ、一眼レフカメラでファインダーを覗くとエクステが邪魔をしてしっかり覗くことができない。
❽ まつげ美容液の実力を試したい
まつげエクステをしているとよく、
- 「まつげ長いですね!まつエクですか?」
と聞かれるけれど、エクステを褒められても全然うれしくはない。
でも、自まつげを伸ばして、「それ、エクステですか?」なんて言われたら、飛び上がるほど、うれしいだろう。
だから、まつげの育毛に励みたい。
しかしまつげエクステをしていると、どうしてもまつげには大きな負担がかかる。
せっかくまつげケアをしていても、効果を最大化できない。
エクステをせずに、せっせとまつげをお手入れしたときに、どんな自毛になるのか、試してみたくなった。
❾ マッサージに集中できない
私はマッサージや整体が好きだ。
でも、うつぶせの体勢になったときに、
- エクステがつぶれないかどうか
が気になって、施術に集中できない。
あるときは、付けたてのエクステがつぶれないように、首に力を入れて顔を持ち上げていたので、首が痛くなってしまった。
フェイシャルエステに関しては、エクステを始めてから1度も行ったことがない。
夏のダメージをもろに食らってしまった後など、フェイシャルエステでドドンと一気に回復させたかったりするのだけれど、エクステが取れてしまうので避けるしかなかった。
❿ まつエクは不自然と感じる
最近、自分の価値観に変化があり、まつげエクステを付けている顔が不自然だと感じるようになった。
365日、TPOもなく常にエクステをバサバサにしているのは、化粧が濃く感じるというか、ケバい感じがするというか。
美容雑誌を見ても、映画を見ても、まつげエクステをしているモデルや女優はめったにいない。
それどころか、深キョンとか新垣結衣とか、すてきな人が、
- 「プライベートではあえてマスカラはせず引き算メイクで〜」
なんてインタビューに答えているのを見掛ける。
エクステよりも、その日のテイストに合わせてまつげメイクを変える方が、よほど良い感じがしてきた。
⓫ まつげエクステに振り回されるストレス
まつげエクステは、付けるのもオフするのも、自力ではできない。
予約を取って、サロンへ行って、時間を拘束されて……、ということの繰り返し。
ある意味、鎖につながれた呪縛のループの中にいる。
いつものように、
- 「そろそろ、またサロンへ行かなくちゃ…」
とよぎり、自分のカレンダーと、ホットペッパービューティのサロンの空き状況とにらめっこしているときに、ふと「ああ、面倒だ」「やめようか」という考えがよぎった。
今までは、何の迷いもなく、延々とまつげエクステを続けてきたのに、“ふっ”とそう思った。
ここまで書いてきた不安や不満を潜在的にずっと抱えてきており、そろそろ潮時だったのかもしれない。
⓬ まつエク外して気付かれなかった
最後に極めつけがコレ。
そんなこんなで、次のまつエクサロンの予約を入れるのをやめた。
そして、
- 「ひとまず、エクステを外してみよう(耐えられなかったら即、装着すればいいや)」
という考えで、付いていたエクステは自分でオフした(使ったアイテムは後述)。
エクステをオフした後、マスカラだけ付けた状態で、身近な人に、
- 「見てみて〜」「何か今日違う?」
と聞いてみた。
するとなんと、気付かれなかったのだ。
しつこく聞いていくと、「あ、まつげ?自毛?」と気付かれた。
でも、パッと見は、他人から見たらわからないのだ。気にしているのは自分だけ。
まつげエクステは自己満足で、人から見るとたいした違いはないことが、改めてわかった。
にも関わらず、不便や不安や不満を我慢しながら、エクステを付け続けたって意味はない。
「もうエクステは卒業のときだ」と思った。本格的にまつエクをやめる勇気が出た。
やめてわかった、まつげエクステのメリット・デメリット
まつげエクステをやめて何日か過ごす中で、やめてみて改めて気付いたメリット・デメリットがある。
メリット
メリットは、ほとんど、前述のまつげエクステをやめた理由の裏返しになる。
- お金も時間も節約できる
- まつエクの奴隷になって拘束された心境からの解放感
- マッサージでうつぶせになっても全然平気
- 顔をバシャバシャ思い切り洗える気持ちよさ
- 隅々までスキンケアも日焼け止めもファンデーションも塗れる
- アイシャドウがきれいに塗れる
- 毎日メイクのテイストを変えられる
- サングラスもファインダーも快適
- 目の疲れがマシになってきた
- 自まつげがどんどん長くなってきた
- 取れて落ちているエクステの残骸にギョッとすることがない etc.
ほかに、やめてみて初めてわかったことは、
- 最近のマスカラの進化がすごい
ということ。ここ何年もマスカラの新商品なんて試していなかったから、これには感動。
特に「マジョリカ マジョルカ ラッシュキング」は、エクステをやめた直後の、自まつげでは心許なく不安だった頃、大変お世話になった。
マスカラでは、エクステよりもどうしてもボリュームダウンするので、最初は落ち着かなかった。それが、このマスカラだとエクステのように(いい意味で)大げさなまつげができあがるのだ。
デメリット
ほとんどメリットばかりだったけれど、デメリットとして感じることといえば、
- マスカラは泣いたり汗をかいたりすると崩れる
ということ。
これは、マスカラよりエクステが優れているところ。
最後のまつげエクステのオフは自分でやった
まつげエクステを終了する場合、最後にオフする必要がある。
オフするだけなのに、サロンを予約してお金を取られるのは、なんだかもったいない気がする。
私の場合は、自分でやった。もともと、緊急時に自宅でセルフオフするためにリムーバーを持っていて、自分でオフしたことがあったので。
まつげエクステをオフするために必要な専用リムーバーは、楽天などで300円程度で入手できる。
結論、やめて良かったと感じるか?
結論としては、やめて本当に良かったと思っている。
今後絶対にまつげエクステを付けないつもりかというと、そんなことはない。イベントがあるときなど、特別な日には、限定的に利用するかもしれない。
でも、今までのように、まつエクの奴隷化して、延々にリピートする鎖からは抜け出した。
あわよくば、人生最長に自分のまつげを育成して、特別な日であろうがエクステの必要性を感じないほどになったら、一番すてきなのだけれど。
それは、これからのお楽しみ。
まつエク卒業から2年後の追記
ここからは、最初に記事を書いた2017年8月から約2年後の2019年7月の追記。
今後絶対にまつげエクステを付けないつもりかというと、そんなことはない。イベントがあるときなど、特別な日には、限定的に利用するかもしれない。
なんて書いていたけれど、結局この2年間、一度もまつげエクステを付けることなく素まつげで過ごしてきた。
まつエクをやめてみたら、何の問題もなかった。むしろ、健康なまつげと目(瞳)が復活したので、やめたことは非常に大変よかった。
あのとき、ふと止める決断をした自分を本気で誉めまくりたい。
金額的には大変な節約効果
2年間、1ヶ月に1度のまつエクサロン(6,000円)をストップしたのだから、なんと144,000円も節約したことになる。
メイクが良い感じに変わった
その日の服装やメイクに合わせて、まつげメイクを自在に変えられるのもうれしい。
マスカラなしでアイシャドウだけで仕上げる日もあれば、茶色のマスカラでニュアンスを入れる日もあれば、アイラインにがっつりマスカラでデカ目に作る日もある。
全体的には、自然とナチュラルメイクの日が増えた。
まつげエクステをしているときは、まつげエクステのボリューム感に合わせて顔全体のバランスを取っていたから、無意識のうちに濃いめのメイクになっていたと思う(そうしないとまつエクだけが浮いてしまう感じ)。
それが解消されて、抜け感を大事にしたメイクがうまくいくようになった。
自まつげが増えた
まつげエクステを付けていたときに比べると、確実に自まつげが増えた。
自まつげが増えている分、マスカラでも本気出すと十分なボリュームを出すことができる。
エクステで傷んでスカスカのまつげに無理やりエクステをくっつけるよりも、本数の多い自まつげにマスカラを塗った方が、仕上がりがキレイ。
この2年間、エクステの必要性を感じる機会はなかったので、おそらくこれからも、エクステなしの人生を歩んでいくんだろうなと思う。