「ハイレス」(成分名はスピロノラクトン、代表的な処方薬の製品名はアルダクトンA錠)の、レビューを久しぶりに読んでいたら、「薬疹」のレビューが複数投稿されていた。
調べてみると、他の薬に比較して、薬疹(アレルギー)が起きやすい薬のようなので、要注意。
ハイレスとは?
ハイレスは、国内では「アルダクトンA錠」として処方される、「スピロノラクトン」という成分の薬。
とても気に入って飲んでいたのだけれど、ここ数ヶ月はお休みしていた。
ただ、ちょっとむくみが気になりだして再開しようと思い、改めてハイレスの使用者レビューを読みあさってみた。
すると、ハイレスの使用者が増えているようで、私が初めてハイレスを購入したときよりも、レビュー数が大幅に増えていた。
気になったのは「薬疹」の報告レビューの多さ
新たなレビューを読み込む中で気になったのは、ハイレスを絶賛するレビューに混ざって出てくる、「薬疹」に関する報告レビューだ。
「飲んでいるうちにじんましんが出たので中止した」というレビューが散見された。これは、薬のアレルギーで起きる「薬疹」と思われる。
薬疹は絶対に甘くみてはいけない
一度薬疹になると、原因となる薬を中止しても、その後長期間にわたってアレルギー症状に苦しむことが多い。
私自身、とある薬を中止してからも1週間以上、猛烈なかゆみや息苦しさ、手足のじんましんが引かずに、ひどい目にあったことがある(それからというもの、薬疹を防ぐことには、非常に敏感になっている)。
薬疹がひどくなると入院するケースもある。高熱が出たり、喉の粘膜の腫れで呼吸が苦しくなる場合もある。
さらに「スティーブンス・ジョンソン症候群」という命に関わる状態を発症することもあるという(スティーブンス・ジョンソン症候群についてGoogle検索結果はこちら)。
スピロノラクトンは薬疹が出やすい薬
どうしてハイレスのレビューには、薬疹の報告が多いのだろうとネット上を調べている中で、皮膚科医のブログに行き着いた。
こちらの皮膚科では、重症ニキビに対して、スピロノラクトンを使った治療を行っているという。
以下、引用。
スピロノラクトンの欠点は、薬疹(薬アレルギー)が多い所と生理不順が起こる所。
生理不順は避妊用ピルでコントロールできます。薬疹は非常に多くて、私が知るかぎりでは薬疹を起こす確率は一番高い薬の気がします(3%ぐらいの印象です)。
薬疹は飲み始めてすぐには起きません。初めて飲むお薬の場合、10日~14日の間に起こります。アレルギーが起こるには体が覚える期間(感作期間といいまs)が必要で、それが10日~14日となります。
スピロノラクトンの薬疹(薬アレルギー)について : 新潟市の皮膚科医のブログ
上記記事内では、薬疹の実例写真も載っているので、実際に見ておくと参考になる(こちら)。
薬疹はすぐに出ないので要注意
先ほど引用した記事にも書いてあったけれど、薬疹の注意事項は、
- 飲み始めてすぐには出ない
ということ。
2〜3日飲んで、なんともなかったからといって、「副作用もなく良い薬」と判断するのは、間違っているということなのだ。
その薬を飲み始めて2週間程度が経過し、薬に対する免疫ができてから、薬疹が始まる。
また、2週間程度で起きることが多いけれど、この免疫の準備期間は、数ヶ月のこともあるし、数年後のケースもあったという。
なので、「最初に何も副作用が起きなかった」からといって、その薬が自分にとって安全とは判断できないことを、しっかり認識しておきたい。
不安を感じたら、まずは専門医に相談すること。個人の自己判断で服用を続けないことが、重要になる。