みんなでみらいを米ぬか酵素洗顔クレンジングで小麦アレルギーの心配はないのか考える

私が愛用している、みんなでみらいを「米ぬか酵素洗顔クレンジング」。

以前、有名な石鹸で、使い続けて小麦アレルギーになった人が続出したというトラブルがありましたが、このみんなでみらいをには小麦ふすまが使われています。

小麦ふすまは小麦の中身ではなく、外側の殻なので大丈夫という説も聞きますが、殻でも小麦の一部であることには変わりませんのでとても心配です。

という質問があった。

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米ぬか酵素洗顔クレンジングには「小麦ふすま」が配合されている

みんなでみらいを 米ぬか酵素洗顔クレンジング 85g

米ぬか酵素洗顔クレンジングには「小麦ふすま」が配合されている。

「小麦」といえば、悠香の茶のしずく石けんが思い浮かぶ。

悠香のお茶せっけん 茶のしずく 60g

肌荒れどころか、呼吸困難やアナフィラキシーショックが起き、小麦製品を食べることができなくなった人もいて、大問題になった。

同じリスクが米ぬか酵素洗顔クレンジングにないのか、改めてまとめてみた。

読み進めていただく上での注意事項として、この記事は、あくまで自分の知識と調べた範囲内の情報になる。

アレルギーを持っている人・肌が敏感な人は、医療機関など専門家の意見を優先して、最適な判断をしてもらいたい

悠香の石けんで問題になったのは加水分解コムギのグルパール19S

結論からいえば、「小麦ふすま」と、悠香で問題になった「加水分解コムギ」は、構造的に別のもの。

同じ機序でアレルギーが起きる心配はない(“同じ機序で”はないが、アレルギーリスクはゼロではない。それは後述)。

「加水分解コムギ」自体は、多くの化粧品やシャンプー類に配合されている成分。ざっと検索してみたところ、

  • ルベルのトリートメント
  • ポールジョーのアイライナー
  • コーセーのモイスチュアリペア
  • DHCの洗顔パウダー
  • ハウスオブローゼのシャンプー

など、たくさんある。

というのも、加水分解コムギの中にも種類がある。全成分表示の表示名は同じでも、製造している原料メーカーによって、銘柄が違うのだ。

悠香の茶のしずく石けんに配合されていたのは、片山化学工業研究所が製造していた「グルパール19S」という銘柄。この「グルパール19S」でのみ大問題が起きたというのが、ひとつ重要なポイントだ。

「グルパール19S」は、他の加水分解コムギよりも分子量が大きいのが特徴だった。ちょうど、アレルギーを誘発しやすいサイズだったのではないかといわれている。

その機序については、第114回日本皮膚科学会総会市民公開講座プログラムの資料から以下参照。

石鹸中の加水分解コムギでなぜIgE抗体が産生されたか。その特徴は?

●石鹸中の加水分解コムギ(グルパール19S)は、コムギグルテンの加熱条件下での酸による部分加水分解により作成されていた。
●上記加水分解処理が部分的であったことより低分子ペプチドの生成と同時に一部で凝集等で大きな分子量の物質が形成されたこと、またこの処理方法により新たに脱アミド化修飾残基が生成されたことより、熱や酸に耐性の新たな抗原性の高い抗原決定基が産生されたと思われる。
●経皮・経粘膜にてグルパール19Sが吸収され、体内にグルパール19S特異的IgE抗体が産生し、そ
の抗体が小麦と交差反応したことが発症機序と考えられた。

今後の展望:
●上記のグルパール19Sの場合、感作性の有無は分子量分布が大きく影響していることがわかってきたので、分子量の大きい部分が製品に入らないように加水分解コムギ末の医薬部外品基準の改正を検討している。
●加水分解コムギ末の感作性を評価する動物モデルについても更なる検討を加える。第114回日本皮膚科学会総会市民公開講座 プログラム

タカラベルモント株式会社(ルベルの発売元)では、

  • 「加水分解コムギを配合している製品はあるが、グルパール19Sではないので問題ない」

という主旨の案内を出している。

厚生労働省の調査によりますと、アレルギーの原因になっているのは「グルパール19S」という名称の加水分解コムギ末であり、その製造方法および分子量がアレルギー発症と関係があると指摘されています。(中略)

弊社には、他に加水分解コムギまたは加水分解小麦末を配合している商品がありますが、「グルパール19S」と異なる原料です。
各商品とも、上記同様アレルギー発症の報告はありませんので、今まで通りご安心してお使いください。
タカラベルモント株式会社

まとめると、

  • 悠香の茶のしずく石けんの問題は、加水分解コムギの「グルパール19S」という銘柄で起きた
  • 他の種類の加水分解コムギは、その後も問題なく使われている

ということになる。

洗顔用・石けん・タンパク質の3拍子がそろうと要注意

もうひとつ、ポイントがある。グルパール19Sは「洗顔用のアルカリ石けん」に配合した場合に、問題を起こしているという点だ。

グルパール19Sは、スキンケアクリームやヘア製品にも配合されていた。それらに問題は確認されていない。

が、悠香の石けんと同様に「洗顔用石けん」にグルパール19Sを配合した別の製品で、アレルギーを発症した人がいたという情報がある。

健康情報ニュースより引用。

医薬品部外品の成分「加水分解コムギ末」を含む石鹸を使用したことにより、アレルギー症状を発症した報告が医療機関で相次いでいる問題で、(株)悠香が販売する『茶のしずく』以外の製品で小麦アレルギーを発症した患者が初めて確認されたことが、厚生労働省への取材で判明した。

対象となる製品は(株)コスメナチュラルズが製造・販売する洗顔用石鹸『サヴォン アンベリール』。同社は悠香が自主回収を開始した後、健康被害の報告はなかったが、「加水分解コムギ末」を含む同製品を6月22日より自主回収していた。その後、ある医療機関にて、医師がアレルギー症状を発症した患者に対して『茶のしずく』使用歴の有無を確認したところ、患者は『茶のしずく』でなく『サヴォン アンベリール』を使用していたと答えたという。

この2製品はいずれも「グルパール19S」という加水分解コムギ末を使用しているという共通点がある。「グルパール19S」は、アレルギー学会の 「化粧品中のタンパク加水分解物の安全性に関する特別委員会」の中間報告でも、アレルギー症状を引き起こす成分に特定されており、まだ分析中であるが、アレルギー症状の原因としてほぼ断定して間違いないと言われている。
健康情報ニュース.com

これを読んで、

  • 「グルパール19Sは、洗顔用の石けんに配合すると、悪さをするのでは?」

と思い検索していたところ、興味深い記事を発見。

①「洗顔用」の②「界面活性剤がアルカリ性の石けん」に③「タンパク質物質」が含まれるという条件がそろうとリスクが上がるという見解。

参考記事

本来、皮膚が化粧品成分などの異物を吸収することは、構造的に不可能だ。それが、悠香の石けんの場合、複数の要因が重なって、吸収されてしまったということになる。

洗顔料は目の結膜から吸収されやすい

さらに、「なぜ“洗顔用”だと、これほど大問題になったのか?」ということに疑問に感じた。

鼻や目の「粘膜」に触れるというのがポイントならば、デリケートゾーンを洗うボディソープは、もっと危険度が上がりそう。

調べてみると、どうやら「目の結膜」から吸収される、というのがポイントのよう。

あいち小児保健医療総合センター 内科部長 伊藤浩明先生の記事から引用。

ずっと小麦は食べていてアレルギーにならなかったのに、そういう食物の成分が皮膚や粘膜から体に入ったことで明らかにアレルギーを発症したということで、明らかにこれは経皮感作、あるいは経粘膜的な感作。石けんで顔を洗いますから、目の結膜から入るわけです。経皮的、経粘膜的な抗原が入ってくることによってアレルギーを発症したという、明らかな事実なわけです。
1.食物アレルギーへの対応の最近の進歩(2)

ここまでの情報をまとめると、

  • 加水分解コムギの「グルパール19S」を、洗顔用のアルカリ石けんに配合した場合、経皮経粘膜感作によるアレルギーが発症する

ということになる。

発症率は0.04%程度?

ちなみに、「患者数2,000人」との報道を見て当時びっくりしたが、悠香の茶のしずく石けんは使用者が非常に多いようだ。

「使用者が約460万人(→ソース)」と書かれていたので、単純計算してみると、2,000人÷460万人=0.0435%となる。

発症率0.04% と考えると、また印象が変わる。

米ぬか酵素洗顔クレンジングで同機序のアレルギーが起きない理由

ここで、米ぬか酵素洗顔クレンジングの話に戻る。

米ぬか酵素洗顔クレンジングには、加水分解コムギは配合されていない。もちろん、グルパール19Sも配合されていない。

なので、悠香の茶のしずく石けんと同機序のアレルギーが起きるリスクはゼロだ。

悠香の報道で「小麦=怖い」という印象が残り、「小麦ふすま」も同じアレルギーを起こしそう、と感じる気持ちは、すごくわかる。

ただ、「小麦ふすま」という原料は、加水分解などの加工が施されていない。分子サイズが巨大すぎて、物理的に皮膚の中に侵入できない。

加えて、肌のバリア機能を弱めるアルカリ石けんでもない。

以上から、米ぬか酵素洗顔クレンジングで、悠香の石けんと同じ経皮経粘膜感作による小麦アレルギーを発症するリスクはない、と考えられる。

タンパク質を含有する以上アレルギーのリスクは0ではない

ただし、「タンパク質」が含まれる以上は、(悠香の石けんとの関連性とは別に)アレルギーのリスクはゼロではない

経皮経粘膜感作のリスクはなくても、「肌に合わない」「肌荒れした」という症状が起きる可能性はある。

米ぬか酵素洗顔クレンジングの場合、主体成分である「米ぬか」にも、タンパク質は含まれている。

タンパク質を含む成分は、コラーゲン・ケラチン・シルク・大豆などたくさんある。タンパク質はアレルゲンになり得る。

米ぬか酵素洗顔クレンジングだけがアレルギーリスクが高いということはないが、他の化粧品と同じレベルで、注意すべきなのは変わらない。

小麦アレルギー持ちの人はNG

小麦に反応しやすい人が、小麦成分が含まれるオーガニックシャンプーを使ったら頭皮や耳がボロボロになった、という話を聞くことがある。

みんなでみらいを米ぬか酵素洗顔クレンジングは、小麦アレルギーを持っている人・小麦に反応しやすい人にとっては高リスクなので、使うべきではない。

パッチテスト&目に入らないよう注意

肌に合うかどうか心配な場合は、顔に使う前に、必ずパッチテストをすること。

また、パッチテストでOKでも、違和感を感じることがあったら、すぐ使用中止すること。

何であれ、化粧品は自分の状態に注意しながら使うのが鉄則だと改めて思った。

それから、化粧品全般として、目に入らないように注意することを学んだ。今まで、多少入っても無頓着に使っていたが、今後は気を付けようと思った。

追記:みんなでみらいをのメーカーに質問してみた

ここから追記。

念のため、みんなでみらいをのメーカーに連絡して、アレルギーのリスクがないのか質問してみた。回答は、

  • 加水分解コムギと小麦ふすまは全く別の成分
  • アレルギー持ちでなければ問題なし
  • アレルギーがある方には非推奨
  • 気になる場合はパッチテストを

ということで、この記事で書いた範囲内の回答だった。

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