ここのところ、左目の奥に、ずっと異物感があった。2週間くらい。
- 「ゴミが入ってなかなか取れない」
と思い込んで奮闘していたけれど、それが壮大な勘違いだったようだ。
どうしても取れないまぶたの裏の異物感
今回、異物感(+軽い痛み)に2週間近く苦しみながら、そういえば、同じパターンで左目の奥(上まぶたの裏側)の異物感が、ときどき起きていることに気づいた。
1年に、数回くらい。一度なるとなかなか異物感が取れなくて、まぶたを押したり、水を入れて洗ったり、いろいろやると、どんどん異物感がひどくなる。
そうこうして、数週間たった頃ようやく異物感がなくなる、というターンを繰り返して来た。
私の感覚では、明らかにまぶたの裏側で何かが動いているように感じるし、そこに異物があるようにしか思えない。
しかし、このパターンに一度陥ると、異物が取れることがない。
寝ている間に目ヤニにくるまれて、起床時に目の付け根から出てくることもないし。
- 「まぶたの裏側に何か張り付いているのか?」
- 「目に入ったゴミがまぶたの裏に刺さっているのでは?」
……と思っていた。
「何か異物が入っている」と思うのは思い込み
それで、検索しまくっていたところ、
- 「あああっ、私はコレだ!!」
とドンピシャの記事を発見。
名古屋の川本眼科の院長がつづっている記事で、非常にわかりやすい。
「3日前にまぶたの裏側にゴミが入って取れない」という訴えで受診したAさん。昨日は大きな病院の眼科にかかったそうですが「ゴミなんかないよって目薬をくれただけなんです」となんだか不満そう。「でも確かに何か入っているんです。先生、取ってください!」
これ、実はよくあるやりとりです。このように何かものが入っている感覚を異物感と呼んでいます。異物感があっても本当に異物が存在することは少ないのです。どうしてそんなことが起こるのでしょうか?
異物感の正体 | 川本眼科(名古屋市南区)
詳細は記事を読んでいただくとして、ポイントは、
- 角膜(黒目)に傷がついていると、目をつぶったときに、まぶたの裏側と角膜がこすれて、異物感を感じる
ということだ。
これ、私にドンピシャなのは、異物感を感じるのは目をつぶっているとき(まばたきをしたとき)なのだ。
目をジーッと開け続けていれば異物感がないが、まばたきをする度に、何か入っている気がする。
寝ようと思って目を閉じたときや、ヨガ中に半目になったときにも、強く異物が動いているような刺激を感じる。
強い異物感を感じる度に、
- 「あっ、異物が下に下りてきたから、このタイミングで取れないかな!?」
と、鏡とにらめっこしていた。でも、異物はまったく見つからない謎。
これを、ゴロゴロするのは異物が下に下りてきたからではなく、目をつむって、角膜がまぶたの裏側に当たっているからと考えると、つじつまが合う。
二重まぶたの埋没法で糸が出て苦しむ人をたくさん発見
ところで、今回、まぶたの裏側の違和感について検索しまくっていたら、二重まぶたの埋没法でまぶたの裏に糸が出たと苦しむ人をたくさん発見した。
医師の診察を受けても糸が出ている様子はないのに異物感が取れなくて、結局は抜糸した経緯をつづっているブログもあった。
抜糸は抜糸で手術になりダウンタイムがあるし、細い糸を見つけるのが難しいので、手術の難易度も高いという。
美容施術を受けた後は、ちょっとした違和感にもナーバスになりやすい。「問題ない」といわれても、信頼できず、何軒も医者を回っている人もいた。
もしかすると、❶実際に糸が出ている場合、❷角膜の傷による刺激を糸が出ていると思い込んでいる場合の、2パターンあるのかもしれない。
確かに、角膜に傷があって、まばたきする度に違和感があったら、いかにもまぶたの裏に糸が飛び出ているような感覚になる。
実際に糸が出ている場合と、何らかの理由で角膜に傷が付いて偽の異物感を感じているだけの場合と、両方の可能性を考慮しながら落ち着いて判断したいところ。
目をつぶってタオルで顔を拭くのが良くなかったっぽい
私の話に戻ると、角膜に傷が付いたのは、ホットヨガ中の汗の拭き方かも、と思った。
汗だくになるので頻繁にタオルで汗をぬぐう。基本的にはポーズとポーズの合間に、インストラクターの指示に従って、汗拭きと水分補給をするのだが、どうしてもポーズ中に汗が落ちそうなときに、ササッと慌てて拭き取るときがある。
そのとき、雑に拭いてしまい、角膜とまぶたの裏がこすれて、傷になったのかもしれない。
そのまま、そっとしておけば良いのに、今までは違和感を感じると、
- 「どこにゴミが入っているのだ?」
と、やっきになってゴミ探しをしていた。まぶたを引っ張ったり、まぶたの上からグリグリとゴミを押し出すように押してみたり。
お風呂に入る度に、目の中を一生懸命洗ったり、ゴミを洗い流すように目薬をさしたり……。
原因はまぶたの裏のゴミではなく「角膜の傷」なのにコレをやるので、ますます角膜の傷がひどくなり、異物感がひどくなる——、というストーリーがしっくり来た。
これに気付いてから、まったくまぶたに触れないようにして、じっと我慢している。だんだんと異物感が取れてきた。