顔の赤みについて、アレコレと研究を進めてきたが、「ミルバソゲル」という血管収縮薬の効果がすごいらしい。
さっそく個人輸入で取り寄せて使ってみた。赤面症に効果があった上に、トレチノインやディフェリンによる赤み消しにも大活躍だった。
肌質としての赤面症にアプローチできる方法を求めて
一般的に「赤面症」というと、社会不安障害の症状の一つである「赤面恐怖症」を指すことが多い。
だから、メンタル面の対処法ばかりが目立つ。しかし私が興味があるのは、メンタル面ではなく「肌が赤くなりやすい肌質の改善」。
例えば、どんなに緊張症でも、対人恐怖症でも、まったく赤面しない人がいる。
一方、まったく緊張していなくても、
- 笑っただけ
- 走っただけ
- 寒暖の差だけ
で真っ赤になる人もいる。ここには「体質」や「肌質」の問題がある。
- フィジカル面を赤面しにくい状態に導く
という点で、ミルバソゲルは非常に魅力的だった。
ミルバソゲルは、赤面しやすい「肌質」を改善する薬
「ミルバソゲル」は、赤みの出やすい「肌質」を改善する薬だ。
ミルバソゲルに含まれる有効成分ブリモニジンは、選択的アドレナリンα2受容体作動薬となり血管を収縮させる作用があります。この効果により、顔の赤みを抑えてくれます。また、効果は約8時間と長いのも特徴です。
オオサカ堂
赤面症の人は、皮膚の血管拡張が、すさまじいスピードで起きる。
だから、血管を収縮させてくれるミルバソゲルは、赤面症の緩和に役立つのではないかと思った。
レビューを読み込んでみると、
- 「赤面症が緩和された」
- 「お酒を飲んでも赤くならなくなった」
- 「冬の頬の赤みがなくなった」
など、さまざまなタイプの赤みに効果があるようだ。私も期待して試してみることにした。
ミルバソゲルの効果は?経過と感想
ミルバソゲルは、やや白濁した透明色のジェルで、よくのびる。

これを、ごく少量、顔全体にまんべんなくのばした。
数分で赤みがするする消えた
すると、ものの数分で、小さなニキビなど、もともと肌にあった赤みが、するすると消えていく。
あまりにも分かりやすく即効性があるので、どんな劇薬かと思ってビックリしたくらいだ。
しかし刺激などは、何もない。むしろ、程良くしっとり感があって、塗りやすいジェルという感じ。
初日、お酒を飲んでもまったく赤くならず
初日、お酒を飲む予定があった。ミルバソゲルを塗った上からいつものベースメークをして出掛けた。
すると、いつもなら数杯飲んだら顔が真っ赤になるはずが、まったく赤くなる気配がない。
自分では顔が赤い感じがするのに、鏡を見ると真っ白。
一緒にいた人にも、
- 「今日は全然酔わないね」
と言われて、ちょっと感動。
帰宅後、洗顔すると、赤みが出た
しかし、夜帰宅し、洗顔してミルバソゲルを落とすと、急に肌が赤くなった。
朝から夜まで、赤くならずにため込んでいた分、一気に真っ赤になるという感じ。
購入者のレビューに、
- 「ミルバソゲルが切れた後、リバウンドで赤くなる」
という主旨のコメントがあったことを思い出し、こういうことか、と納得。
一方で、
- 「継続使用で毛細血管が収縮する癖がつき、赤くならない肌に変わっていく」
という情報もあった。
徐々に赤みの暴発もなくなるのかと思えば、継続使用していくモチベーションになる。
持続時間は10時間〜
説明では「持続時間8時間」と記載があり、レビューでは「5時間」という人もいた。
私の場合、少なくとも10時間以上は効いていて、夜洗顔するまでは効果が続いているように感じる。
およそ1ヶ月間、塗ったり塗らなかったりしながら継続
ミルバソゲルが届いてから、外出予定がある日は毎回、ミルバソゲルを塗っていた。
2〜3日に1回くらいのペースで1ヶ月経過。
- 「塗り続けることで、徐々に効きが悪くなってきた」
というコメントを見掛けたので、私も効きが悪くなるのでは?と心配していたが、私の場合、1ヶ月経過しても、効果の低下はまったくない。
変わらず10時間以上、効いているし、洗顔するまでは赤みをしっかり抑えてくれる。
ただ、「毛細血管が収縮する癖がついて赤くなりにくくなる」という点については、1ヶ月ではほとんど変化がなかった。
番外編:ピーリングの赤み消しにも大活躍
想定外だったのが、「ディフェリンゲル」というトレチノインに似た薬を使ってピーリングをしたときのこと。
ひどく炎症系の赤みが出てしまい、顔が真っ赤すぎてどうしようと思ったとき、ミルバソゲルを塗ったら、瞬時に赤みが消えてしまった。
ミルバソゲルがなかったら、ピーリング期間中、外出することさえままならなかっただろうから、本当にラッキーだった。
詳しくは下記記事の後半に書いてある。
赤面症を治療する薬としての効果は?
もともと効果を期待していた赤面症。これは、かなり期待ができると思う。
顔にカーッと血がのぼっても、肌の赤みは確実に軽減されている。
本番前に塗り直しするとさらに安心
ただし、効果は10時間以上持続しているものの、塗ったばかりの方が、赤面を抑える力が強い。
なので、絶対に赤面したくないプレゼンやスピーチ、発表などのタイミングがある場合は、
- その1時間前〜30分前に塗り直し
がおすすめ。
そうすれば、より自信を持って挑めるはず。
女性なら、〈ミルバソゲル+赤みを抑えやすいファンデーション〉の組み合わせで、ほとんど赤面が目立たない程度まで抑えられると思う。
私の場合は、ミルバソゲルと、マジョマジョのベースメークの組み合わせでうまく赤みをカバーできている。
1年後の追記:現在はミルバソゲルは使用していない
ここから記事を書いてから1年以上経過した事後談の追記。
一時期、ミルバソゲルを大変愛用していたが、使い続けるうちに、徐々に肌が慣れたのか赤みを消す効果が薄れるようになった。
この記事の中盤で、
2〜3日に1回くらいのペースで1ヶ月経過。
- 「塗り続けることで、徐々に効きが悪くなってきた」
というコメントを見掛けたので、私も効きが悪くなるのでは?と心配していたが、私の場合、1ヶ月経過しても、効果の低下はまったくない。
と書いたが、1ヶ月経過時点では効果の低下はなかったものの、2ヶ月経過した頃から、残念ながら最初のような劇的な効果は感じられなくなってしまった。
また、やはり「医薬品」を個人の判断で継続使用することに対する不安は付きまとう。
それで、ミルバソゲルは普段使いはせずに、お守り的に本当に使いたいときのために、保管しておくことにした。
そして普段使いには、毛細血管拡張症に効く化粧水に切り替えた。試したのは、「白漢 しろ彩」と「SKIN&LAB ビタK レッドX トナー
」のふたつ。
どちらも、使わないよりは赤みを抑えることができるし、ミルバソゲルのように長期使用によって耐性ができるということもなかった。
「SKIN&LAB ビタK レッドX トナー」の方が肌老化ケアにも良さそうな感触があったので、こちらをリピート中。
ミルバソゲルと比べると、何より副作用の不安が払拭されるので、毎日使うものとしては、やはり化粧水に切り替えて良かったと思う(2018/4/1追記)。