「エスターC 」という、ビタミンC高配合のサプリを、超愛用している。
ただ、ビタミンCとピルは、一緒に飲んではいけないという説があることを、最近になって知った。
まったく知らなかったので、今まで毎日、ピルと一緒にエスターCを飲んでいた。
改めておさらい:ピルと一緒に飲んではいけない薬
最近、低用量ピルからミニピルへ切り替えを検討している。改めてピルの情報を洗い直している。
その過程で、「ピルとビタミンCサプリは一緒に取るべきではない」という説があることを知った。
ビタミンCについて書く前に、〈ピルと一緒に飲んではいけないもの〉をおさらいしておく。
ピルと一緒に飲んではいけない薬
セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)
ピルの吸収を阻害するリスクがある。
抗HIV薬、抗結核薬、抗てんかん薬
ピルの作用を弱めるリスクがある。
グレープフルーツ(できれば避ける)
グレープフルーツは「絶対禁止」という訳ではない。ピルの作用を強める可能性があるので、避けた方が良い。
グレープフルーツは、ピルに限らず、多くの薬の代謝を阻害する。結果、体内に薬の成分が長時間、残り続ける。
「ピルとグレープフルーツの飲み合わせが悪い」というよりも、「グレープフルーツは薬全般との飲み合わせが悪い」と考えた方が良い。
特に抗うつ剤や高血圧の薬の場合、医師から一緒に飲まないよう、指導されることが多い。
ビタミンCはエストロゲン作用を強めてしまうのでNG
ここから本題。この記事のテーマの「ビタミンC」について。
改めて、いくつかのクリニックのサイトや、通院しているクリニックでピルを処方されたときにもらった説明資料などを読み直してみた。
「ビタミンCと一緒にピルを飲まないでください」という指導が書かれているものは、見つからなかった。
All Aboutの記事で研究結果を発見
ただ、All Aboutの 小浦 ゆきえさんの記事によれば、ビタミンCと低用量ピルとの同時摂取によって、ピルのエストロゲン作用が強化されたというデータがあるという。
以下引用。
1981年英国メディカルジャーナル Briggs MH氏の論文にこんな報告があるのです。
『低用量ピル(トリキラー、トリファジル、ノルデット)の服用者12人が、500mgまたは1000mgのビタミンCサプリメントをピルと一緒に服用。その結果、ピルユーザーが大量のビタミンCを摂取すると、低エストロゲンピルでも高エストロゲンピルと同じだけの強い作用が見られるようになることがわかった。』
All About
つまり、低用量ピルを摂っていても、高用量ピルと同じだけの作用が出てしまうのです。それはつまり、副作用も強く出てしまうということ。偏頭痛や吐き気など、ピルの副作用は人それぞれですが、副作用が気になっている方はビタミンCとの併用には注意しましょう。
All About
1981年とかなり古い情報であり、医療機関で注意喚起されていないことから、この情報だけを正とするのは極端かもしれない。
それでも、注意するに越したことはない。
エスターCやリプライセルなど高濃度の海外製サプリは注意
記事内には
- 「500mgまたは1000mgのビタミンCサプリメント」
と書いてある。
エスターCやリプライセルなど、海外製の高濃度ビタミンCを服用したり、一日に何千mgものビタミンCを服用する「メガビタミン療法」に取り組んだりする場合は、注意が必要。
私は日々、1000mg〜3000mgのエスターCと一緒に、低用量ピルを飲んでいた。

エストロゲン(卵胞ホルモン)は血栓症リスクの原因となる
「低用量ピルの吐き気や頭痛などの副作用が強まる」というだけなら大きな問題がないように感じるが、私がヒヤッとしたのは、いつも血栓症に気を遣っていたからだ。
大量のビタミンCを摂取すると、
- 低エストロゲンピルでも高エストロゲンピルと同じだけの強い作用が見られるようになる
と書いてあるが、エストロゲン(卵胞ホルモン)は血栓症の原因となる。
「血栓症のリスク」をできるだけ回避するためには、
- ピルと高濃度ビタミンCサプリを一緒に服用しない
という配慮が有効のようだ。
ビタミンCとピルを併用しても避妊効果には問題ない
逆に、「避妊効果」という点では、ピルをビタミンCと一緒に飲んでも、問題ない。
〈ビタミンCはエストロゲンの作用を強める=(端的にいえば)避妊効果を強める〉のであって、避妊効果を弱める方向へ影響するわけではない。