ダイエットの王道といえば、「有酸素運動」は周知の事実。
しかし、私は老けたくないので、有酸素運動はやめました。
ランニングにハマったら、上半身が痩せて、なんか老けた
今から10年くらい前に、ランニングがやたらと流行った。
- 「私も、ランスカ履いて、おしゃれに皇居ランとかしたい」
って邪道な理由で、ランニング開始。見た目から入ろうと思って、ナイキで全身そろえたりして。
ラン開始1ヶ月後には10kmマラソンにエントリー
よこしまな思いで始めたにも関わらず、走り出したら楽しくて。
運動神経が良かったわけでもないのに、その爽快感や、走り出したら途中からやってくるランニング・ハイの精神状態にやみつきになった。
それまで、極端なほどに運動不足だったのに、急に走りたくて仕方ない毎日が始まった。
一日、5km以上を日課にして、コンスタントに走り続けた。
1ヶ月後には、10kmマラソンにエントリーして、それも走り続けるモチベーションになった。
どんどん走れるようになるから、楽しくて。
しかし気付いたら、上半身がペラペラに……
楽しく、トータル半年くらいは、かなりの勢いでランニングにハマっていたと思う。
しかし、気付いたら、なんだか上半身がペラペラに……。
ジョギング系の運動は、とにかく上半身が痩せると気付いたときには、時はすでに遅し。
胸から上、つまり
- バスト(おっぱい)
- 首
- 顔
あたりは、かなり痩せていた。頬はこけて、目のくぼみ(上まぶた)は深くなり、首はなんか鶏っぽいというか……。
そのとき、頭をよぎったのは、何人かの有名な女性マラソン選手。
失礼ながら、みんな痩せぎすな感じで、シワっぽくて、年齢よりも老けてみえる。
ああ、なるほど、と思った。
しかも脚が太くなった
しかも、最悪なことに、脚は太くなった。
正しいフォームで走れれば、脚は細くなっていくらしいのだけれど、骨盤がゆがんでいてO脚な私は、どんなに自分で努力しても、正しいフォームで走れてなかった。
上半身ペラペラ。
顔、老ける。
脚、太くなる。
……だめじゃん。
それで有酸素運動はやめた
その後、ランニングが合わなかったのかなと、ウォーキングやエアロバイクなど、いろいろ試したものの、結果として有酸素運動を私の生活に取り入れるのをやめた。
有酸素運動が、老化や上半身痩せを促進してしまうのには、いくつか考えられる理由がある。
- 活性酸素の発生を促進してしまう
- 心臓の鼓動回数が上がってしまう
- バストを支えているクーパー靱帯が切れてしまう
順に簡単に説明する。
活性酸素の発生を促進してしまう
「活性酸素」というのは、触れた細胞を強力な勢いで酸化させていまう、老化物質。
- 「老ける=酸化する(サビる)」
ということなのだけれど、活性酸素が体内に増えれば増えるほど、体は錆びて老化が進行する。
活性酸素は、ストレス・紫外線・食生活の乱れ・喫煙飲酒etc.などで増えるものだけれど、「ただ呼吸しているだけ」でも、増える。
呼吸によって取り入れた酸素の、2%が活性酸素になるといわれている。
だから、私たちは日々生きているだけで、ゆるやかに老化しているというわけ。
ところが、長時間の有酸素運動で、息を上げれば、その分、呼吸によって取り入れる酸素の量が増える。すると、活性酸素の量もおのずと増えてしまう。
心臓の鼓動回数が上がってしまう
生物は、寿命がくるまでの心臓の鼓動回数が決まっている。
- 「生涯可能鼓動寿命」
というのがあって、鼓動が早いと、その分、生涯可能鼓動寿命を早く消化してしまい、寿命が短くなるといわれている。
この観点から見ても、有酸素運動で心臓を酷使すると、その分老けるのが早くなるという考え方ができる。
バストを支えるクーパー靱帯が切れてしまう
これは、前の二つとはカテゴリが違う話(並列の話ではない)。
有酸素運動全般ではなく、「ランニング」や「エアロビクス」などを行うと、なぜ胸が小さくなるのか?という話。
バストを形成しているのは、乳腺や脂肪なわけだけれど、これを筋肉や皮膚と結び付けて、形を作っているのが「クーパー靱帯」という靱帯。
これは、コラーゲンの束でできていて、イメージとしては「ゴム」みたいなもの。
「コラーゲンでできたゴム」で、バストを支えながら生きている、とイメージして欲しい。
そのゴムは、胸を激しく揺すったり、強くもんだりすると、簡単に切れたり伸びたりする。
一度切れたり伸びたりすると、もう戻らない。
ランニングすると胸が小さくなるのは、クーパー靱帯が切れまくるから。
もし、ランニングするのであれば、ホールド力の高いスポーツブラで、しっかり抑えることをおすすめする。
無酸素運動(筋トレなど)は若返り効果がある
有酸素運動しないなら、何するの?というところだけれど、筋トレなどの無酸素運動には、若返り効果がある。
筋肉が付くことによって、代謝が良くなったりスタイルが良くなったりする他に、「成長ホルモン」という、細胞の再生や回復の指示を出すホルモンの分泌が増えることが大きい。
成長ホルモンが、年をとってもビシバシ出ている人は、老けにくい。
実際に、加圧トレーニングなどの筋トレをしている有名人は、見た目が異常に若かったりする。
いろいろあって過去の人になってしまったけれど、カーヴィーダンスの樫木裕実も、年齢に対して驚異的な若さを誇っている例。
2013年発売の下記本のときで50歳らしい。
自分に合ったやり方が大切
もちろん、有酸素運動にはメリットもたくさんあって、この記事で述べたのは、とある一面にすぎない。
私の場合は、「日々の生活」というゆるやかな有酸素運動の他には、体に負荷をかけるような有酸素運動をあえてしない、という選択をした。
これが自分には合っていて、有酸素運動に励んでいたときよりも、美容と健康がうまくいっている。
太くなった脚も、痩せぎす感が出てきていた顔も、元に戻った(ただし、細い脚を取り戻すのには、数年かかった。途中エステに通ってお金かけたりもした)。
あのまま、他の人と同じように自分にも有酸素運動が合っていると信じてやり続けていたら、今頃どうなっていたんだろう、と思う。
もしかすると、続けることで逆に良い結果が出ていた可能性も、あるのかもしれない。
追記:その後、有酸素運動を再開
老けたくないから有酸素運動をやめた、後日談。
その後、「どうしてもまた走りたい!」という欲求がわき上がってきた(走るのが好きなようだ)。
いろいろ検討した結果、この記事で挙げていた懸念点をカバーしながら、また走ることにした。
20代の頃は、下手に運動しない方が若さをキープできていたように思う。
ただ……、
- 「30代以降になると、運動をしなければしないで、また老けるんだな」
ということを、実感してしまったのだ。
とにかく「やりすぎ」は老けのもとなので、やりすぎないように注意しつつ、程よいバランスで取り入れていきたいと思う。