最近、「食欲が止まらない」という相談を受けた。
私も、今までに「異常な食欲」に襲われて、試行錯誤したことがある。この記事をまとめ的に書いてみる。
食欲に関する記事のリスト
このブログ内には、「これをやったら、食欲が正常化した」経験について、いくつか記事にしてある。
そのリストは、こちらから見ることができる(現時点で、この記事を含め13の記事がある)。
私にとって効果があった方法の紹介なので、他の人にも効果があるのかどうかはわからない。あくまでも参考情報だけれど、ヒントが見つかる人もいるかもしれない。
食欲を止める前提条件としてやっておくこと
食欲抑制の方法はたくさんある。それにチャレンジする前に、前提として、やっておくべきことがある。
それは、
- 代償行為をやめること
- 必要な栄養素を取ること
- 適正体重まで体重を増やすこと
の3つだ。
「代償行為」というのは、吐いたり下剤・利尿剤を飲んだりする行為(摂食障害の人がやっている行為)。
これをしている限り、異常な食欲は、やむことはなかった(私の場合は)。
次に「必要な栄養素を取る」こと。何らかの栄養が足りないと、渇望するような異常な食欲に襲われやすい(私は鉄分や亜鉛の影響が特に顕著で、サプリメントに助けられた)。
最後に「適正体重まで体重を増やす」こと。
私は、いわゆる適正体重まで増やしたくなくて、モデル体重〜美容体重の間でとどめておきたかった。それ以上は増やさなかった。幸運なことに、それでも異常食欲から抜け出すことは可能だった。
ただし、モデル体重以下の体重をキープしたまま、異常食欲だけを何とかなくそうとしても、絶対に無理だった(私の場合)。
※適正体重・美容体重・モデル体重の計算は、下記のサイトが便利。
例えば、過去に30キロ台まで体重が減ったことがある。その頃は、どんな対処法を取ろうが、異常食欲は抑えられなかった。
体の奥底から、私にはどうしようもない強いエネルギーが爆発して暴れている感じだった。
「飢餓から生き延びようとする生物的な抵抗エネルギーをなめてはいけない」と、心底痛感した。それは、完全に私のコントロールを外れていた。
摂食障害に陥っている人は、「30キロ台の体重をキープしたまま、食欲だけなくしたい」なんて思うもの。それは、私は無理だった。自分の生命力と対峙して、体重を増やすしかなかった。
異常食欲をなくしたいなら、代償行為をやめて体重を(せめてモデル体重まで)増やすのが先
繰り返しになるけれど、異常食欲をなくしたいとサプリメントを試したり、いろいろなことにチャレンジしても、
- 代償行為
- 異常な低体重
をキープしながらだと、まっっっっったく、効果は得られなかった、というのが私の体験談。
順番として、最初に代償行為をやめて異常な低体重から抜け出す(せめてモデル体重まで増やす)のは、前提条件として必須だった。
私はそれを後回しにしたせいで、ずいぶん遠回りしたと思う。
糖質制限で体重を増やすと、いい感じだった
勇気を出して体重を増やしていくときに、糖質たっぷりの甘い物やお米だと、自分でも恐ろしいほど際限なく食べてしまっていた。
それを、糖質制限にすると、おなかいっぱいに食べても、異常に食べすぎることなく、とてもいい感じだった。
私は食事で上がった血糖値が下がったときに、猛烈な食欲に襲われていたので、そもそも血糖値を上げないという糖質制限は、すごく相性が良かった。
ゆったりと構えることも必要
一時は、一生付き合っていくのかなあ??と思っていた摂食障害。
最近の心境は、下記に書いた。
必要がなくなるまでは、うまく折り合いを付けながら、摂食障害と付き合っていくようなスタンスが、いいのでは?と思う。
そういう心境になるうちに、自然と食欲も普通になっていった気がする。